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探求者の記録簿(メモリーログ)  作者: Liis
守護者の日々
31/109

魔術師のカード

今回はハック視点となっております。

俺の手札はハートが4枚、スペードは4枚、ダイヤは5枚、クローバーは4枚、魔術師は1枚計18枚だ。

「ハート展開。ゲームスタート。」

アリウムはハート4枚、手札14枚

アルスはハート5枚、手札1枚でスタートされた。3

「こちらのターン、スペード1の攻撃。」

「甘い。ダイヤ1でブロック。」

初めの攻撃は当たらなかった。

ハックとアルスは、共に1枚消費。

「次は私の番ね。スペード5の攻撃。」

「ダイヤ5でブロック。」

やはり止められた。

「ゲームマスターの俺の番だ。

アリウムにスペード10の攻撃。」

「手札のダイヤの3と7でブロック。」

1巡が終わった。

ハックの手札13枚

アリウムの手札11枚

アルスの手札10枚

捨て札はスペード1、5、10

ダイヤ1、3、5、7


まだ勝負は、始まったばかりだ。

2人で攻撃しても届かなかった。

「ゲームの開発者として言うが、魔術師のカードは戦局を変える力を持つ。

1回のみの必勝カードだ。」

2巡目の開始だ。

弱いカードではアルスに勝てない。

「クローバー10でスペード10を回収。」

「ハックは攻撃しないんだね。

私はスペードの7で攻撃。ダイヤの7は私が捨てたからブロックできないはず。」

「何を勘違いしている。同じ数字じゃ無くてもブロックできる。

ダイヤの9でブロック。残念だったな。」

アルスの番だ。

「俺は、スペードの11でアリウムに攻撃。」

「ダイヤの8と4でブロック。」

2巡目が終了した。

ハックの手札13枚

アリウムの手札8枚

アルスの手札8枚

捨て札はスペード1、5、7、11

ダイヤ1、3、4、5、7、8、9

クローバー10


場面を見ると、ダイヤが7枚捨ててあった。

自分の保有ダイヤは5枚

残りは1枚

おそらく、こちらが攻撃するとブロックしてくるだろう。

そしてブロック不能になる。

「俺はスペード2で攻撃。」

「ダイヤの13でブロック。」

かかった。

これで、もうブロックができない。

「アリウム、一番弱いカードで攻撃するんだ。」

「どうしてかな?」

「奴はもうブロックが使えない。

使えるブロックカードは全て俺が持ってる。」

「わかったよ。スペード3で攻撃。」

「ハート4を破棄。」

やっとダメージを与えた。

後は連続で攻撃するだけだ。


アルスの口元が動いた。

「手札のクローバーを全て破棄。」

全てだと、一体何を考えているのかわからない。

数値は4、5、6、8、12、13、合計48

だけど、回収できるのは一枚のみ最大でも13のカードしか回収できない。

「そして、ダイヤの13回収。」

3巡目が終了した。

ハックの手札12枚

アリウムの手札7枚

アルスの手札2枚

捨て札はスペード1、2、3、5、7、11

ダイヤ1、3、4、5、7、8、9

クローバー4、5、6、8、10、12、13


アルスにはもうクローバーが存在しない。

回収は不可能。

所持しているカードは、スペード1にダイヤ1のはずだ。

「スペード4で攻撃。」

「ダイヤ13でブロック。」

これで、後は勝利をまつだけ。

「私は、魔術師で攻撃。」

「ハート10を破棄。」

「意外だな。ここで魔術師を使うのは。

せっかくの切り札なのに。

アリウムにスペード13で攻撃。」

「ハート1を破棄。まだたった一つぐらい平気。」

「ルール効果発動、ハートを捨てることでその数値以内のカードを回収。

捨てるのは、11、12、13。

合計36の数値分回収する。

スペード2、3、4、、5

ダイヤ1、3、4、5、9

を新たな手札にする。」

一度勝てると思ったが、現実は甘くなかった。

なんと復活した。

4巡目が終わった。

ハックの手札11枚

アリウムの手札6枚

アルスの手札9枚


相手の手札が増えたが、残り1枚だけだ。

「スペード6で攻撃。」

「ダイヤ1、5でブロック。」

「スペード12で攻撃。」

「ダイヤ3、9でブロック。」

出し惜しみをしてしまった。

10を出せば勝てたのに。

「教えていない特殊ルール発動。

手札のスペードの数値が4枚以上連続した場合、連続して攻撃できる。

更に、同じ数字をもつダイヤを捨てると攻撃は無効にされない。

ハートが1枚のとき、2回分の行動ができる。」

「俺ルールを追加するな。」

「アルスはルールを追加してないよ。」

「なんだって。」

「アルスはゲームマスターだよ。

あらかじめ考えて決めた事は終了時まで、変えれないよ。

机の横にルールブックが置いてあったのに目を通さなかっただけだよ。」

「あれがルールブックなのか。」

机を見ると、いかにもな本があった。

自分のすぐ横にあるのに気がつかなかった。

いや気がついていたはずだ。

ただそれをルールブックだと思っていなかった。

インテリアだと思っていたのだ。

「じゃあ覚悟はいいか。

スペード2、3、4、5とダイヤ4でアリウムとアルスに攻撃」

「私のハート3枚が消滅。

負けちゃったな。」

「こちらは1舞消滅した。」

「今の攻撃で、アリウムの手札を取得。

クローバーが1~3揃ったから自動回収発動。ダイヤ13を回収」


5巡目が終わりアリウムが敗北した。

ハックの手札10枚

アルスの手札7枚

捨て札はスペード1~7、11、13

ダイヤ1、3~5、7~9


ルールブックに目を通した。

細かいルールが書き込まれていた。

どれも実現が難しい役ばかりだ。

ルールは全てこの本の通りだ。

「ハックまだあきらめていないんだねー。

そういうところ嫌いじゃないよ。

ヒントを教えるよ。

アルスの手札は、スペード8、9、12にダイヤ13にクローバー1~3だよ。」

「ありがとう。全く役に立たなかったよ。このゲームを2人でやると少し違う状況になる。

使用カードから自分の手札と使用済みカードを抜くと、それが相手の手札になる。」

「今のは冗談、役にたつヒント教えるよ。

ルールブックに載っていることは全て使うことができる。

載っていないことでも場合によっては使える。

私が言えるのはここまで後は君自身で見つけてね。」

アリウムが消えた。

いや、元の場所に戻った。

「ゲームを再開しようか。」

「おう。スペード10で攻撃。」

「ダイヤ13でブロック。その後回収発動」

相手は何度でも復活する。

「こちらの番だ。

スペード12で攻撃。」

「こちらも12でブロック。」

「攻撃後スペード7を回収。」

相手はまた連続攻撃を狙っている。

6巡目終了

ハックの手札スペード10

ダイヤ2、6、10、11

クローバー7、9、11

魔術師


アルスの手札スペード7~9

ダイヤ13

クローバー1~3


攻撃しても当たらない。

だけど行動しなければならない。

「スペード10で攻撃。」

「ブロック。」

無駄にカードが減っていくようだ。

目の前の銃に弾が込められている所を見るようだ。

自分に向かってくる弾だとわかっているが止めることができない。

「回収発動今度はクローバー4。

これでターン開始時にカードを回収でき、使ったカードは別マークとなって回収される。

スペード10回収。

スペード7~10で攻撃。」

「一回目7を2と6でブロック。」

ふと頭の中で思いついた。

ほんとに実現できるかどうかはわからないがやってみよう。

「2回目8を10、11でブロック。

ハート3、5を破棄。」

「自分から減らすのはどうかと思うぞ。」

「おまえもやってただろ。」

「ハート一枚ではあれを使うことができない。スペード7~10をダイヤに変化

7巡目終了

ハックの手札クローバー7、9、11

魔術師

アルス私手札クローバー1~4

ダイヤ7~10


もしできれば勝利だが失敗すると即死だ。

「俺の番だ。クローバーを全部破棄。

回収はしない。」

「負けを認めるのか。」

「いや勝ちを確信したんだ。

手に持っているのは魔術師のカード。

こいつはすべての代わりになるんだな。」

「全ての代わりになる。

そいつをどう使うんだ?

攻撃か防御か回収か。」

「どれも違う。ハートとして使う。」

「ハートを増やしたところでおまえの手札が………。

ないだと。

まさかあれを使うのか。」

「そうだ、ハートとなった魔術師を破棄して回収。

通常は数値以内だが、魔術師に限界はない。破棄されているスペードとダイヤを全て回収

おまえの番だ。

盾の準備はできているか。」

「もう回収できるカードがない。」

「スペードオールコンプリート効果発動、強制的に俺のターン。」

「自分からの敗北を許さないとは我ながら恐ろしい。」

「スペードオールコンプリートアタック。」

「参った。自分で作ったゲームで負けるとはみっともないな。」

「井の中の蛙という言葉を知っているか?

世界には自分の知らないことが多くあるんだ。

俺がアリウムから教わった言葉だ。」


途中から俺ルールを追加しているは、よく考えたらハートを減らす前にカードが減ってなにもできなくなることに気がついたので追加しました。

俺ルールを発動するにはライフが1じゃないと使えません。

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