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探求者の記録簿(メモリーログ)  作者: Liis
守護者の日々
17/109

みずみずしい体験

前回宣言したとおり冒険が始まります。

3/10

書き直しました

 水が地面から湧き出ている。

 いや、噴き出している。

 その姿は間欠泉または、旧文明に存在していたとされる水道といわれるライフラインの一つが破裂した姿のようだ。


 だがしかし、水道では、ないだろう。

 水道は本部から圧力をかけることによって流れている。

 こんな文明が滅びた今の世では機能するわけがない。


 よって、それはない。


 「凄いねーアルス、こんな所から水が湧き出てくるなんてね。アルス聞いてる?」


「ごめん考え事をしていた。

 それにしてもクリスタ、いっぱい噴き出しているな」


 5分ぐらい過ぎた今でも、まだ噴き出ている。

 恐らく1秒間に10リットルぐらいでている。

 ざっと計算すると3kリットルぐらい噴出したと思われる。


 その水に練習場の地面部分に溜まり。膝上まで浸かった。

 「あー、あビショビショだよ。

 服を変えていて良かった。

 ちょっと着替えてくる。

 アルスも、上がって着替えた方がいいよ」


 「わかった」


 水が噴き出した穴が大きく広がってた。

 奥には、何かが揺らいで見える。


 「少し潜ってみるか」

 そう思ったらちょうどいいタイミングで水が止まった。

 これはもう潜るしかない。

 水温はそこまで冷たくない。


 「ゴーグルがあると便利だな」


 ポーチをあさった、中には古めかしいゴーグルがあった。


 「ほんとなんでも入っているな。このポーチ。

どこか違う場所から、持ってきているような感じだ」


 ゴーグルを装着して、ポーチを肩から下ろした。


 「さあいくか」


 例の穴に飛び込んだ。

 穴は思ったより深かった。

 奥の方に紋章がかかれた扉が見えた。

 どのような形状かは、暗くて分からない。


 「(開いてみるか)」


 扉のリングに手をかけて引っ張ってみたが動かない。

 しばらく引っ張っていたら、扉の裏側から大きな音が水中に轟いた。


 「(なんだ)」


 急に扉が開いた。


 「(これで中に入れる)」

 

 数秒後奥から水流が襲ってきた。


 「(しまった)」

 

 俺は水流には逆らえずに流された。

 入り口まで、押し戻された。

 そして空高くまで、撃ち出された。


 プシュードーン


 下に落下した。


 「グハッ」


 視界がゆがんで見える。

 危なかった、水がなかったら即死だった。


 「アルス今大きな音がしたけどなにがあった?」


 着替えを終えたクリスタが、様子を見にきた。

 

 「お お お ク リ ス タちょっと手を貸してくれないか」

 

「なにがあったのよ。怪我は、していない? 

 今助けるから」


 俺はここで気を失った。



 「まずは服を着替えないと、暖かい服は確か練習場にあったはず」


 練習場の部屋にアルスを運んだ。


 「服を脱がせないと、アルスの裸を見るなんて幼い頃以来かな」


 私は懐かしさを胸に抱いて服を脱がせた。


 「まあ立派な物を、いやいやこんなのを見てはいけない」


 衣装棚を開けると男物の皮鎧と女物のふっかふっかの儀式衣装があった。

 男もの皮鎧は誰の物か分からないが女物のふっかふっかの儀式衣装は旧文明時代にこの地の聖霊を司っていた巫女が実際に着ていたものだ。

 当時はまだこの村はハテノ村とは呼ばれていなかったそうだ。


 「アルスは男だから、鎧をきさせるべきだと思う、でも鎧では体は暖まらない」


 私の頭にあることが思い浮かんだ。

 これはいやらしい感情だ。


 「こっちを着せたいとかじゃないの、ただアルスに風邪を引かせたくないだけなんだから」


 自分に言い聞かせてアルスに儀式衣装を着せた。


 「かわいい」


 自然と手が動いた。

 リボンに、髪飾り、それに靴をどんどん着せていった。

 「あーたまらない」


 私の感情がエスカレートしていき、ついに儀式用の化粧箱を出してきた。


 「これは、練習、練習のためなんだから」


 私のよく知っているアルスの姿が、元の姿とかけ離れて、かわいらしい女性のように見えるまでになった。

冒険が始まりました。

しばらくの間はこの冒険をお楽しみください。

ちゃんとした冒険もしますので心配は入りません

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