水晶の一時
今回は、視点を変えてクリスタが語ります。
非常に短く数秒もあれば読み終わると思います。
内容は樹木にまつわる言い伝えだけです。
小説内の時間は深夜となっていますので、短くても気にしないでください。
2/22
書き直しました。
こうして私はアルスの部屋を去った。
アルスの外出するのは、今日打ち明けたこと以外にも理由があると思う。
私が昔アルスに大怪我をさせてしまった事があり、それが理由でアルスの記憶は大きく欠落している。
だから常に自分の知らないことを知ろうとして自分を取り戻そうとしているのだろう。
他にはドクターの影響だと思う。
ドクターというのは、アラン・A・レコード名前から気がつく分かるようにアルスのお父さん事だ。
A・レコード一家は、代々大きな樹木に住んでいる。
その樹木に名前は、ないけど昔から幾つか言い伝えがある。
この樹木は、人々に安らぎの時間を与える。
この樹木は、一族の願いを聞き入れる。
この樹木は、永遠に枯れることがない。
この樹木は、世の中の変化によってその姿を変える。
この言い伝えの本当の意味を知っているのは、この村ではドクターしかいない。
早く家に帰ろう。
私は暗い夜道を歩き自宅に向かった。
おじいさまとテクノが待ってる。