Ⅱ―作戦
――時は遡る。
必要最低限のものだけが置かれ、殺伐とした雰囲気の部屋。
そこで二人の男女が話している。
「……重役の暗殺か」
「そ、何でもこの人、立場を使って色々とやってるみたいよ?武装勢力に武器を横流ししたりとかね」
「……よくある事だな」
「ただ、どうやらこの重役さん、武装勢力を雇って隠れてるみたい」
「……なら何故私に依頼が来るんだ?ASを所持している企業の連中に依頼すれば早いだろうに」
AS、正式名称Armored Suit。
対人用のパワードスーツとして開発され、場所を選ばずに使われている兵器。
戦力は一個小隊にも匹敵する。
「どうやら、そっちでASを貸し出してくれるみたいよ?しかも結構な数の傭兵に依頼してるみたい」
「……怪しいな、普通はできるだけ金を掛けずにやってくると思うんだが」
「どうやらASパイロットのスカウトも兼ねてるみたい、大半のAS乗りが重役さんに持ってかれてるみたいだしね」
「ふむ……報酬は?」
「AS一機、及び半永久的なAS企業との契約、だそうで」
「……悪くは無いが、実際の報酬は0、か」
「どうする?やめておく?」
「……いや、受けよう、企業と契約が出来る、長い目で見ればこちらにもメリットはある」
「あいさ、じゃあそう伝えておくねー」
男――ハストがそう言い、PCに向き直す。
それを確認した女――グレンは、部屋の奥へと入っていく
「……さて、俺も準備しようかね…」
その声は小さく、グレンの耳には届かない。
――そして現在に至る。
「……以上が本作戦の内容だ、何か質問のある者はいるか」
眼鏡をかけ、白衣を着たいかにもな研究者が問う。
集められた傭兵は12人、いずれも名の通った傭兵だ。
「……反抗してくるものはどうする?」
あちこちに傷のついた、筋肉質の男が聞く。
彼は【暴君】ゼウル・アクロイド。
敵を痛めつけ、立ちはだかる者は全て叩き潰す、正に暴君。
「殺してもらって構わない、元は仲間とは言え、裏切った者は徹底的に潰す」
「へっ、そうこなくっちゃあなァ!!」
「頼むから味方を巻き込まないでくれよ、ゼウル、君は周りが見えなくなる癖がある」
「うるせぇ!邪魔をする方が悪ィんだよ!!」
「全く……コレじゃあ一緒に仕事をしたがる人がいるわけがありませんよ…」
「あ?なんか言ったか?クロノ」
「いいえ……」
今、クロノと呼ばれた男、クロノ・クロード、銘は【黒鉄】
冷静だが、戦闘に入ると豹変、まるで別人のような戦闘スタイルで敵を始末する。
「……無いならASの話に移る、ASを所持しているものはそっちの整備室に、所持していない者はここをまっすぐ行ったところで量産型ASを受け取ってくれ」
「おっしゃあ!とっとと整備終わらせて叩き潰す!」
「わかりましたから、早く整備室にいきますよ」
「ああ、それと、今から呼ぶ者については私についてきてもらいたい」
研究員は、手元のファイルを見ながら告げる。
「グレン・クラーク、着いてきたまえ」
「……分かった」
そして、それぞれの整備室に入っていく、ある者はこれからの戦闘を楽しみにし、またある者は不安を抱え……
「さて、グレン・クラーク、君にはとある企業からASが提供される」
「……どういうことだ?」
「君を支援したいということでね、特別に受け取った、君なら乗りこなせるだろうが、念のため動作テストを行ってくれ」
――周りは白い壁に囲まれている。
中にはカメラがあり、まるで何かを監視しているかのようだ。
中央には、人型の"モノ"が鎮座している
『さて……只今より、【レッドヴェール】の動作テストを行う、整備班は避難するように』
男の声が響く、その声にあわせて、整備班はそれぞれ扉に入っていく
レッドヴェールと呼ばれた機体は、一言で言い表すなら『紅』だった。
機体は紅く、鋭い。
『ああそうだ、右腕は一旦外してくれたまえ、この機体は右腕部分を換装するように設計されている、安心したまえ、しっかりとこちらで腕は預かっておく』
そう言われ、グレンは右腕を外し、近くにいる整備士に渡す。
そして、ASを装着していく
右肩を覆うようにパーツを接続し、そこに右腕のパーツが装備される。
両腕には、手首の辺りからブレードが伸びている。
両足、腰、胴体、全てのパーツが装備される。
『装備が終わったようだね……説明しよう、その機体は軽量機だ、現行の量産機の三倍程度の速度が出る、ただし、その分装甲は薄いから気をつけてくれ』
「……つまり、攻撃を避ける前提で作られていると」
『その通り、一応ビーム兵器ならば、両腕に装備された小型のジェネレーターからシールドを展開すれば、ダメージを低減することは出来る』
『最も、実弾に対しては対抗手段は無いがね』
「何と言うか……随分ピーキーな機体だな」
『まぁ……開発が暁だからね……』
暁。
ASを専門に取り扱う企業だが、先ほどの発言で分かる通り、特徴的な機体を作成することで有名な企業。
殆ど装甲のない機体や、放射性物質を扱う機体など、搭乗者を全く考えない機体を数多く販売している。
そして、レッドヴェールと呼ばれた機体もまた、この企業の開発した機体だった。
『一応我が社で、関節部分などには装甲を追加したが……まあ、頑張ってくれ』
『大雑把に説明すると、両腕部に小型のハンドガンが付いている、それと背部の小型ウェポンラックにはサブマシンガンが2丁』
『そして右腕内部にパイルバンカーがある、一回きりだから、使いドコロを間違えるなよ』
『んで胴体部分のコア、こいつはどうやらジェネレーターらしい、こいつを稼働させると、一定時間速度が上がる、使いこなせるかは別だが……』
『本来は、暁のオペレーターが来てくれるはずだったんだが、どうやら遅れているらしい、追加装備などはそいつが来てから説明を受けてくれ』
「了解した」
説明が終わった直後、放送が入る。
『只今より、作戦を開始します、各戦闘員は速やかに出撃して下さい』
機械的な音声が、作戦の開始を告げる。
『っと、作戦開始だ、ま、死なないように頑張ってくれ』
「……言われなくとも」
紅い機体は、カタパルトへと移動、そして…
「……レッドヴェール、出る」
――直後、紅い光を残し、飛び立った。
はいどうも、Yo-zでございます。
実に三ヶ月以上放置しておりました、申し訳ございません、このような体たらくで。
これも秘密結社ゴルゴムの仮面ライダーデ○ケイドに変身する乾巧ってやつの仕業なんだ。
と、いうことでⅡ―作戦、楽しんでいただけたでしょうか、
今回は台詞や、説明ばかりで風景描写が殆どありませんね、今気づきました。
何と言うか、勢いで始めたばかりに、見苦しい物を見せてしまい申し訳ありません。
まだまだ至らないところがありますが、精進していきますので、どうかよろしくお願いいたします。
遅れた理由?MinecraftやWarframeやガンバライジングにはまってたわけでは決して、HAHAHA
…ああ!お願いします石は投げないで!!




