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【0】愚者 ~プロローグ~

この度の毛利撃退の褒美として、尼子家はお家再興へ向けて大きな一歩を踏み出し、

新たな地で、居城を手に入れた。

彼らが栄転したことで、浮いた上月城は俺の元へと回ってきた。

上月城はささやかながらも城下町を持つ支城。

毛利や宇喜多に狙われている戦略的な位置にあるので、俺一人で守りきることは難しい。

そこで、俺はぽえると連合を組むことにした。

連合とは、他のゲームで言うところの「ギルド」にあたる。

連合を組むことによるメリットはいくつか存在する。

そのうちのひとつに、フリーエリアにある城の「城主」プレイヤは、同じ連合のメンバの中から「城代」を指名が可能になる。

「城代」は、配下を守備隊として城に常駐させたり、城主不在時には全権を行使でき、「城主」配下の武将や兵士を指揮し、攻め込んできた敵軍と戦うことができる。

俺は、ぽえるを上月城の城代に設定し、最近は二人で上月城の守備を頑張っている。

毛利家の来襲は無いのだが、力試しに襲ってくるプレイヤがちらほらと居るのだ。


このゲームでは、あらゆる「資産」(アイテム)は、

・領地に所属する領地資産

・個人に所属する個人資産

の2種類に区別されている。

領地資産は、「銭」「兵糧」「騎馬隊用の馬」「鉄砲・大砲隊用の弾薬」など、施設建設や部隊配備といった、シミュレーション要素で消費される資産である。

個人資産は、「銀」「名馬」「刀・鉄砲」「料理」「服・鎧」といった、プレイヤや配下武将が個人で使用する性質のものになる。

これらの相互間取引は、システム上出来ない。


火罠に使われる「火薬」「精製油」等は、何故か個人資産に入る。

上月城を死守した我々は、尼子勝久から(毛利&宇喜多が置いていった)銭や兵糧といった領地資産を分配してもらった上、織田家からも褒美として「金」「銀」をもらった。

ぽえるの策と罠のおかげで、死傷者が殆ど無かったので、黒字になるはずであった。

だが、貰った「銀」を持って平安京の野良バザーに行ったところ、

予想の火薬の高騰と品薄の前に、消費した3割くらいを確保するのがやっとであった。

上月城が手に入った事で、領地資産としては黒字だが個人資産としては赤字。

さらに、上月城の補修や城下町の発展など、やることが山積み。

それが我々の連合の現状である。




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