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鬼が島7-4 人狼ゲーム 3日目

■3日目朝


鬼大臣

『では、3日目朝。能力結果の情報展開だ。

涼しげな朝。村人4が可哀そうな姿で見つかった』

村人4が椅子から引きはがされる。

これで円卓の空席が4つ目になった。


村人12

「ふふふ、村人4(占い師)さんが喰われました。

霊媒師さん、昨日処刑した、村人5さんが狼なら発言をお願いします」

村人6(霊媒)

「霊媒です。村人5は狼でした」

第二日目を過ぎ、犠牲は人間側3名、人狼側1名。

これで、人間側は8人 人狼側1人となった。


鬼大臣

『現在、プレイヤ4人、鬼5人だ』



■3日目昼

村人12(共有)

「村人7さん、GJでした」

村人7(人狼)

「まぁ一応、宣言しておくが、実は鬼側だ」

村人12(共有)

「逆転には成功しましたが、難しい形になりましたね。

今、村人7を吊ると、4:4の同点で人狼ゲームが終わります」

村人13

「となると、手がかり無く処刑や食い殺しを続けて、運だのみにするか?」

村人12(共有)

「あまり気が進みませんが、それ以外に方法は無いですね。

ラインの確認をしようにも、情報不足としか言いようがありません。

ところで、狩人さん、まだ生き残っていますか?」

回答は無い

村人12(共有)

「1日目に消えたどちらかが狩人でしたか、残念です、

せめて、狩人さんさえ生き残っていれば、犠牲者を1日1人にできたのに」


■外野

村人5(幽霊)

「そういえば鬼大臣、ひとつ聞いていいか?」

鬼大臣

「なんだ?」

村人5(幽霊)

「ゲームが終わって生き残っていたら、褒美ってなんなんだ?」

鬼大臣

「ふふふ、我が王の銘酒「鬼殺し」飲み放題に加え、

松坂牛と練乳ソフトが食べ放題だ!」

その一言で、競技場の中の空気が変わったのがわかった。

全員が、意味ありげな目つきで村人7(人狼)を見つめている。



村人7(人狼)

「おい?お前ら、もう少し頑張れば勝てるんだぞ?」

村人12(共有)

「そうですね。我々村人の勝利条件は……」

途中まで言いかけて、村人12は村人7の方を見つめる。


鬼大臣

『では、そろそろ裁判の時間だ

誰を処刑するか、投票で決めてくれ』



<<投票結果>>

1 欠番 

2 村人7      

3 村人7    

4 欠番    

5 欠番

6 村人7

7 村人12

8 欠番 

9 村人7 

10 村人7

11 村人7 

12 村人7

13 村人7


村人12(共有)

「我々村人としては、愚かにも姿を現した人狼を放っておくわけにはいきません」

村人7(人狼)

「ちくしょう、呪ってやる!」


鬼大臣

『こうして、村に巣食った人狼は、無事に退治されました』



激烈な騙し合いの末、わずか3日目にして、村人勝利で終わった。


プレイヤと鬼との対戦は引き分けではあるが、個人報酬は存在する。

幾人かの不運な敗者を残し、勝者たちの飲み放題食べ放題の宴が始まった。

VRは、味覚もちゃんと再現される。

20歳以上限定ではあるが、酒による酩酊感も再現することもできる。

ほえもんさんが、黒鬼と美味そうに酒を酌み交わしている。

波野は、赤鬼青鬼と、フィギュア論を熱く語り、

その隣では、鷹目と女性の鬼(村人12)と、トッピングの比べっこをしながら、

仲良く練乳ソフトを食べている。

佐野は、緑鬼と三つ目鬼と、取り合いをしながら、貪るように肉を喰っている。



鬼大臣

「敗者にも食事をする権利を与えましょう。

TKGたまごかけごはんとYTG(焼肉タレかけごはん)どちらが良いですか?」

鬼王(敗者)

「禿げろ、クソ鬼!」

その他(敗者)

「そうだそうだ!」

鬼大臣

「いや~、我が家は代々白髪派でしてな。

私も将来安泰ですわ。はっはっは」


残存プレイヤ 4名 残存鬼 4名

この勝負「引き分け」



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