鬼が島７－３ 人狼ゲーム ２日目
■人狼ゲーム ２日目朝
鬼大臣
『では、２日目朝。能力結果の情報展開だ。
さわやかな朝。村人１が残念な姿で見つかった』
村人１が、椅子から拉致されていく。
これで、空席は２つ目となった。
主のいない空席で、村人１、村人８と書かれたプレートがぶらぶら揺れている。
彼らは、鬼大臣と共にゲーム終了まで観戦することになる。
村人４（先発占い師）
「今となっては無意味だが、村人１は人間だ」
村人１２（共有）
「ふぅ、予想の範囲内ですが、村人１さんが喰われました。
霊媒師さん、昨日処刑した、村人８さんが狼なら発言をお願いします」
誰からも反応は無い。
第一日目を過ぎ、犠牲は人間側２名。
これで、人間側は９人 人狼側２人となった。
まだまだ序盤。尻尾を捕まれるわけにはいかない。
鬼大臣
『現在、プレイヤ６人、鬼５人だ』
全員からどよめきが漏れる。
幸運にも、昨日倒れた２人は２人とも鬼陣営だった。
これで、プレイヤ、鬼間の勢力が逆転し、
プレイヤ側が多数決で吊ることができるようになったわけだ。
■２日目昼
村人１２（共有）
「現状、白確定なのが、私だけです。今日の方針を立てましょう。
このまま、占いローラーをするか、グレーランダムをするか です」
村人４（先発占い師）
「他には無いのか？
それなら、俺は陣営を変えさせてもらう。実は、俺はプレイヤ陣営だ！」
村人１３
「では、なぜ騙りを？」
村人４（先発占い師）
「こうでもしないと、占い師が生き残ることはできないということと、陣営をあぶりだすのが目的だ。
まずは、鬼側を完全表明してくれた、共有さんを吊りたいね。プレイヤ陣営の諸君」
内心でガッツポーズをする。
よしよし、これで流れはプレイヤ側に変わってきた。
村人７（人狼）
「俺は人狼でプレイヤ側だ。そして、村人５も人狼だ」
村人４（先発占い師）
「ほほう。なぜ、今カミングアウトする？」
村人７（人狼）
「人狼ゲームは、人狼が居なくなるか、村人が居なくなるかしないとゲームが終わらない。
今、プレイヤ側有利が確定したところで、一気にケリをつけるべきだと思った」
村人４（先発占い師）
「ふぅむ 筋は通っているな」
……やられた。
現在、プレイヤ６人、鬼５人。
プレイヤ側人狼ならば、カミングアウトしてしまって自分たちを処刑させ、
その合間に鬼側の村人１２を倒せば、人狼２人ともプレイヤ側であっても、引き分けに持ち込める。
普通の人狼ゲームなら、人狼が相方共々カミングアウトなんぞ、絶対にありえないので失念していた。
村人５（人狼）
「ちょ、ちょっと待ってくれ。俺もプレイヤ側の人狼だ」
村人４（先発占い師）
「この人狼ゲームの特性上、人狼を２人とも処刑するか、村人の大半が死ななければ、
ゲームが終わらない。済まないが、人間側としては人狼を処刑するのは決定事項だ」
村人５（人狼）
「それに、あいつは鬼側陣営だ」
村人４（先発占い師）
「そのパターンも考えた。だが、明確な証拠は出せないだろ？
結局のところ、鬼側陣営であってもプレイヤ側陣営であっても、
人狼を両方倒さないと、村人的にはゲームが終わらない」
確かに、筋は通っている。
村人４（先発占い師）
「ところで、村人５は人狼であることは否定しないのか？
それなら、村人７は正しいことを言ったことになる」
村人５（人狼）
「あぁ、それは否定しない」
鬼大臣
『では、そろそろ裁判の時間だ
誰を処刑するか、投票で決めてくれ』
やべぇ、弁明する時間が無い。
＜＜投票結果＞＞
１ 欠番
２ 村人５
３ 村人５
４ 村人５
５ 村人７
６ 村人５
７ 村人５
８ 欠番
９ 村人５
１０ 村人５
１１ 村人５
１２ 村人４
１３ 村人５
村人４（先発占い師）
「結果が出そろったな。
今回処刑対象となるのは、村人５、人狼だ」
こんな形で処刑されるとは……
普通の人狼ゲームとの違いを失念していた。
鬼兵士
「さぁ、こっちへ来ようか」
俺は静かに立ち上がり、プレートを空いた席にかけた。
円卓に３つ目の空席ができた。
村人４（先発占い師）
「占いは、無意味かと思うが、一応村人７をやっておこう」
■２日目 夜
人狼の襲撃が始まる。
２日目終了時点
佐久間（村人５）視点での状況
１ ※１日目襲撃
２
３
４ 占い（自称） 鬼（自称）
５ 人狼（確） ※２日目処刑
６
７ 人狼（確）
８ 占い（自称） 鬼（自称）※１日目処刑
９
１０
１１
１２ 共有（確） 鬼（自称）
１３
