表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/5

(四章)

テーマ:小説(アメニチィー)







入学式まであと一日となった前日、俺は薫と居た。




何故かと言うと薫が朝方に電話を寄越して来てこう告げた。




「今日、暇でしょ?今日で中学生活も納め時だから




今日という日を存分に楽しみましょ?」




等と言われ現時にいる訳で、




何をして過ごそうと頭を捻り返している処だった。




そんな処を見ていた篠原が声を駆けてきた




「何をそんなに考えてるの?」




別に深意になっている訳じゃないのだが、




然し何故篠原が居るか言うと




朝の電話の続きになるが薫がいかにもに二人で遊ぶような話振りなので




仕方無く俺が




「他にも誘ってもいいのか?」




って聞き薫は渋々




「まぁ良いわ!二人よりも大人数の方が楽しいでしょ」




とあっさり了承を得たというものだ。




なので今いるメンバーは薫、篠原、和泉、俺の計四人である。




現時刻は十時を過ぎた辺りで今は




駅前の喫茶店で休憩を兼ねて打ち合わせをしている処だ。




「ねぇ!一休みしたところで次の予定は決まったの?」




と言いながら薫はカフェ・ラテを一口啜った。




「そうですね!ボウリングはいかかですか?」




微笑を浮かべて適当に応えたのは和泉だ。




しばし沈黙を保ったのうち、




薫が考える素振りを見せたので




和泉は安堵の面持ちでウインナーコーヒーを啜った。




俺は篠原にも意見を仰ごうと想い隣に坐る篠原へ呟いた。




「篠原は希望とか無いのか?」




篠原は一拍置いて 「…ある」と言い魂が抜かれたような




顔をして俺の顔を凝視し続ける




そんな顔で見つめられても何も出ないぞ!




「なんだ?」俺は聞きながらカプチーノを啜る。




「図書館」




「それも良いとは想うが…今日の面子を見てご覧なさい!




相応しくない人材が一人いる気がしないか?」俺は胸中で篠原に謝った。




「…理解した!」ションボリと肩を下げ前を向き直った!




「今日のお詫びに今度一緒に図書行ってあげるから気を悪くすんなよ!」




俺の詞に反応したのか篠原はゆっくり俺の方を向き




笑みを漏らしながら俺のことを凝視し続けた。




「まぁいいわ、ボウリングにしましょう」




と薫が大声で叫び店内の客が唖然した。




薫は出る準備を始めたので俺達も咄嗟に割賦(カップ)に残った珈琲を飲み干す、




篠原は一度しか口を付けていないエスプレッソを




物欲しそうに見詰めながら一口で飲み干した。




ボウリング場まではさほど遠くはないが、




かと言って近いと言える距離ではない。




その間みんなで会話を交じりながら徒歩で移動した。








俺達は着いた途端、薫がこう言った。




「ちょうど四人居るから対抗戦で試合をしましょう!」




って言いはじめどう決めるのか考えつつ、




ここは正当にジャンケンだよなって想っていたら…。




(くじ)で決めましょう」




など言って受付カウンターに出向き紙とペンを借りて帰ってきた。




「ここは正当にあみだ籤ね!」




と言って紙に縦線を四本引いて横線を適当にあちらこちらに引きまくってた。




「籤で決めなくてもいいんじゃないか!例えばジャンケンとかさ」




正当な意見促した!するとムスっとし、




我が子が進学先が無いような事を担任から告げられたような面をして、




薫は俺をメンチ切のまま凝視する。




俺は気分を損ねて視線を篠原へと向けると篠原も俺を凝視していた。




「はぁ!…和泉よ、お前も何か言え!企画者だろ」




「それもそうだが、俺…雅さんが苦手で…。」




「そうなのか?初耳だな!」




「良いけどさ」




「籤でいいから決めようぜ!」




俺は言い放ち薫が書き止め中の紙に文字を付け加えた。




チーム別けも無事終り、試合が開始された。




俺とコンビになったのは読書マニアに値していいだろう。




篠原だ!対する挑戦者は…言うまでもない二人である!




薫が俺の方を見て




「私たちが先攻だからね!」




って言われ俺達は自動的に後攻にされた!




ところで篠原はこういうスポーツは出来るのだろうか!




疑問が残るので聞いてみる




「篠原はこういう系は大丈夫なのか?」




「多分」と返答し俺を凝視し始めた。




「そうか!」




俺は応え篠原から視線を外したが暫く熱い視線を感じた後、




篠原に視線をやると篠原が凝視中だった。




やけに俺を見る数が多ければ見てる時間も長い気がする!




まさかだと想うが…。




「篠原って何時、気付くと俺の事見てるけど、




どうしてだ?俺の事が気になるのか?」




「うん」




「それってあれか?」




「安心出来る存在」




「はぁ!…解ったよ!でも、誤解される行為は




得に薫の前では控えるようにな!」




「解った!私からも良い?私の事、何時も『篠原』って呼捨てされるけど、




苗字では気軽に(めぐみ)とかメグちゃんって呼んで」




「あっ!良いけど、どうしてだ?苗字で呼ばれるが嫌なのか?」




「そうでは無い。私の中で認めた人だけ、




下の名前で呼ばせるのは極、僅かだから…。」




「そんで俺が認可された訳ね」




そんな事を話している中に試合は終盤を迎えていた。




薫達は全てのフレームをストライクで来ていたが、




一方俺達はガータを二回ばかし出してしまいこの時点で俺達は敗北は確定だ!




俺達はボウリング場をあとにして駅前の喫茶店へと足を延ばした!








「今日はこれくらいにして明日の身支度した方が良いでしょう!」




ローズヒップを啜りながら上機嫌で皆に促す!その時の薫は陽気だった…。




「それもそうだな」




俺は何一つ身支度してなく、制服やらを出さなきゃいけない。




「それにしても西日がきついな。」




こう言っていると向かいにいた篠原が反応して俺の顔を一瞥した。




そしてその隣の和泉が話に参加して来た。




「席代わろうか?」




「いいのか?」




「全然構わない」




そう言うと席を変え薫がお手洗いに席を立ったので,




都合が良いとばかりに俺の方へと顔を近づけ言った。




「俺、精神的にきつい物がある。




ここに坐ってズーと雅さんにメンチ切されまま凝視されたら気が狂うになる」




そう言ってアールグレイを一口含んだ。




「そうだろうよ!現に俺がしょっちゅうされてるんだから席替えしたのも納得だ!」




俺はカフェ・オレを口にしながら言った。




気付くと熱い視線を感じ篠原へ眼をやると俺を凝視していた。








それから一時間くらい適当に話をして皆と別れ、




空模様の様に陽気に薫は帰って行った。




明日から憂鬱な日々が続くと想うと言うまでもなく苦痛でしかないだろう。




ともあれ明日は古河三高の入学式だ。










この章で取り合えず終わりますが、このタイトル内の話しは今後に続くプロローグだと想って下さい。

最後に雅シリーズやそれに関わる人名で話しを増やして行きますので、

是非ご堪能ください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ