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幽霊のかくれんぼ

作者: 照屋 啓二郎

 僕たち、幽霊は、暇なときにかくれんぼをしている。僕たちは、夜活動するのであまり起きている人の少ない家でその家の人たちを鬼としてかくれんぼをする。

 どんなルールでやっているかというと僕たちは、家の中を歩き回り起きている人間の側では、バレないようにする。もし、視界に入ってもその人が幽霊を認知できないタイプならセーフバレて、声をかけられたり、悲鳴を上げられる、逃げられるなどしたら負けだ。たまに気配だけで悲鳴を上げて逃げていくやつもいるから困る。

 しかし、最近では、ただの家でやるとスリルがないので、心霊スポットのトンネルや森でやったりもする。ああいうところにいるのは、同族にすら何をしてくるかわからないので僕たちからしても、とても怖くスリルがあるのだ僕たちが待ち伏せていると人が来た。こんなところにあるこんなトンネル、ましてや曰く付きこんなところにこんな時間に用があるのは、肝試しくらいだろう。入ってきた人の後ろにそっとつき足音をあわせる。

 その時だった。「あなただ〜れ」首を真後ろに、180°まわして聞いてくる。ヒェッ。怖くて動けない。こいつよく見ると影がない。人を恨んで取り憑こうとしてるかここで何かあったのだろう。僕たちは、ここにいては、まずいと思い勇気を出して逃げた。

 それからというものそこには、行っていない。あの出来事がトラウマだからだ。

 僕たち普通の幽霊は、生きているか死んでいるか以外は、普通の人間と同じだ。だから、怖いものは怖いもちろん、ああいった、取り憑いてくる幽霊も同じ幽霊といったって怖いものなのだ。




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