ターザン計画
短いですが少しでも更新したいと思います。
温タオルで拭いて少しすっきりしたが
やはり何かさっぱりしない
今回の鉄の持ち帰りでシャワー室製作に取り掛かれればいいのだが・・・
まぁどのみちここにはあと数回来なくては駄目なんだが・・・
別にここが嫌というわけではないが、
正確な終わりが見えないのはやっていて釈然としない
終わりの見えない作業ほど苦しいものはない
王都などは都会でもあるかわからないがこの世界に車があれば
トラック運搬のようにピストン作業で鉄を運べる。
今お世話になっている村には、せいぜい馬車があるぐらいだ。
馬車はあってもここまでの炭鉱の道は整備されてるわけではない
むしろ獣道に近いので人が歩いていくので精一杯だ。
馬ならまだしも、馬車は通れない
なら馬車用に道を開拓するかというと
そこまでの労力を浪費してまでするのにお金と時間がもったいない
あ、それならトロッコなら・・・
いや同じだ・・・トロッコのレールを引く時間を考えたら道を整備するのと変わらない
それにせっかくの鉄を浪費するんでは、意味がない
何か効率のいい物はないかな・・・
そんな事を考えなら井戸から滑車で水を引き上げる。
これもポンプをつければあっという間だろうな
ポンプはシャワーの後で作ってみるか・・・
灯油チュルチュルの構造を知っていればそんなに難しい事ではないしな。
やる事を1つ追加しながら滑車でもう一度水を汲みあげる
「滑車・・・高いところに持ってくる・・・高低差を楽に・・・」
何かひらめきそうな感じでそわそわする
「あ!あれなら楽じゃん」
そう思いついたのは簡単に言うとアスレチックのターザンだ。
炭鉱は村より高いところにある。
つまり村に運ぶ事が多いから一方通行でも問題ない
まぁ綱か何かで引き寄せれば次の人もターザン出来るだろ
別に人じゃなくても物だけでも送れるしそれにレールを引くより簡単だし
太い頑丈な綱さえあればそんなに作るもの難しくない。
傾斜を緩やかにして綱に遊びを入れればすればスピードも抑えられるだろう。
どうせあと数回はここに来るんだ
遊び心さえあれば先が見えない作業でも楽しめるだろ
ちょっとわくわくしながら
食事の準備をしてくれているみんなのところに戻った。
なかなか冒険をしない主人公たちですね