表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4アカ3PCの俺が!  作者: EXIT
3/43

女神じゃなかったら殴ってるぞ!

自分、オタクなものなのでいろいろ小ネタを入れます。

「5人いる・・・」ゴクリ


「なんでシリアスな感じに言ってるのよ・・・」

ライアからのツッコミがはいる。

「いや・・・なんとなく・・・」


あらためて5人分の体をみる。

よくみると見覚えがある姿だ

「もしかして俺が使ってたキャラの」

「そうよ、あなたが使ってたキャラクターの中でも各アカウントでメインと言ってもいいぐらいのキャラクターを元に肉体を作ったのよ」

裸の肉体をまじまじ見る


「やべぇな・・・マグナムがあるぜ・・・」

19歳の肉体を前に俺は視線を下に落としてまじまじと見ていた。


「あああああんた!どこみてるのよ!」

顔を真っ赤にしている。初心なのか?

「大事なことだろ!」

そう言いつつ他の肉体も見て回る

「深紅の髪に金の狐耳・・・」

やべぇこいつは・・・女中心のアカウントの中でも結構力を入れたキャラクターの肉体だ。

「ひゃっほー!最高だぜ!」

テンションが上がってきた!

パチン!

ライアが指を鳴らすと5人の肉体が消える・・・

まだ全員みてないのに!


「え・・・エンドゲェェェェェム!」

膝から崩れ落ちOTLのポーズでそう叫んでいた。


「あんた・・・日常生活とゲームやってる時のキャラと大分・・・いいえ、か・な・り!違うわね!」

「それはー・・・ゲーム弁慶ってやつですよ」

テヘッっとおなじみのポーズを取る。


「まぁ友達や仲間内だけならこれに近い感じですけどね」

隠すわけではないがはっきり言ってオタクである、それも重度の

さすがにござるとかは使わないけどね!


ふと死んでしまった後の部屋が気になる。

「あーあ、でもさすがに死んでしまうと、部屋のマイコレクションが気になるな・・・」

マイコレクションの部分だけそれっぽい発音で言ってみる。

漫画とかBDとかその他グッズが山のようにある。

漫画なんて3000冊を超えたあたりから数えるのをやめた。

さすがに長年集めて来てのいきなり無に帰すのは悲しい・・・


「ここにあるわよ?」

再び指パッチン

俺の物が目の前に・・・

「マジかよ・・・インフィニティース〇トーンかよ・・・」

俺はまた膝から崩れ落ちる・・・

「あ、ちなみに持っていけないからね」

「え?」

ちょっとまて、この女神なんて言いやがった?


「転生しても、持っていけないって言ってるの」

「嘘だ・・・ウソダドンドコ〇-ン!」

カブトムシもびっくりだね。


「か・・・返せ!俺の魂の欠片達をかえせー!」

「いやよ!この漫画やらBDは私のゴロ寝の最高のお供になるの!」

「なんだとー!この駄女神があああああ!」

「もう私のものなの!地球の漫画おもしろいの!」

ジャージ女神はプイっと背を向ける。その仕草はちょっと可愛いが・・

「その仕草は可愛いけど!ダメなものはダメだ!漫画返せえええ!」

そして罵り会いやら押し問答で数時間が経過する。さすがに二人とも不毛な言い合いで疲れてきた。


「はぁはぁ・・・わかったわよ!持っていけないけど私が預かっておいて!いつでも渡せるようにするから!そのかわり!条件がある・・・」

「返してくれるのなら!何でもいいぞ!何でもやってやる!」

「言質とったわよ!はい契約!」

「ぬ!」

目の前に再度メッセージボードが現れる。

「なになに」

契約①:リジェネシアの世界に転生を認める!

契約②:コレクションは女神ライア・転生人島津火炉の共有財産とする!

契約③:漫画およびその他の地球のサブカルチャー的文化を広める!

契約④:この契約は双方合意の元、結ばれる!



「漫画って・・・おい!」

「私知ってるわよ!あんた大学生の時!漫画アニメーション研究部で部長だったでしょ!絵やイラストが描けるのも知っている。」

「だからって・・・俺はプロでも何でもないぞ!」

「プロじゃないのは知ってるわ!でも知ってるわよ・・・あなたの黒歴史・・・」

女神はそう言いながらコレクションの中から1冊の本を取り出した。


「それは!」

「いいのかしら?」

ペラッっと本を開く

「あー!あー!あああああああああああああああああああああああああああああ!」

自分の目に自分の手でセルフモザイクをかける!

「やめちくりぃぃぃ!」

「別に下手じゃないんだし、いいじゃない!」

ライアの元まで走っていき本を奪い取る。

「それとこれとは・・・だいたい広めるってなんでだよ!」

ライアがいいにくそうに小さな声でつぶやく

「の・・・」

「は?なに聞こえなんですが」

「私の世界にも漫画とかほしいの!」

「え?こっちには物語とか無いんですか?」

「あるわよ!でもね吟遊詩人の『誰が何倒したー』とか『英雄が貴族令嬢との恋』とかもう!お腹いっぱい!胃がもたれるわ!」


おい!人口が減ってきてるのにその人たちの美譚や英雄譚を胃がもたれるとか言いやがったぞこいつ


「もうね!こっちの物語と地球の物語ではスケールが違うの!地球のは天に風穴を開けて未来を創る話とかもうね!レベルが違うのよ!ドリ・・・鳥肌がたつでしょ!ああいうの!」

「でもな?いいのかそれで、他の神様も管理してる世界なんだろ?」

「怒られてもいい!」

ライアは溜めて両目を見開き

「それでも私は!明日がほすぃい!」

おいこら、怒られるぞ


「でもなー・・・コレクションが・・・いやでも・・・」

頭の中で黒歴史が増える恥と愛蔵コレクションの天秤が揺れる

「いいもん、それならこれは私だけの・・・」

「わかった!ちょっとまて!」

天秤がコレクション側に完全に傾き、恥が弾き飛ばされる。

「くっ、好きにしろ!契約してやる!」

コレクションを守るためだ・・・


「なら速くそのOKボタンを押しなさい!」

しぶしぶ俺はボタンを押す・・・

「ぬふぅ」

ライアは変な笑い声を出す。

「押したわね!」

「なんだ!」

「契約書は最後までよ・ま・な・い・と、ダメよ。」

「はぁ?まさか!」

契約④の下の空白をよく見ると白字で

契約⑤:できた作品は女神ライアへかならず献上する。ただし複製でも構わない。

の文字が・・・

「あ!ちくしょーめ!」

「よろしくー」

ジャージの女神は満面の笑みでこっちを見ている。


「女神じゃなかったら殴ってるぞ!」

〇ベンジャーズ!アッセンブル!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ