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4アカ3PCの俺が!  作者: EXIT
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5人いる・・・

サバキャンは怖い

ピ・・ピ・・ピ・・


病室には心電図の音しか流れていない。

ベットの上で点滴と、人工呼吸器で延命されている自分がいる・・・


自分の隣の机にはノートPCが置いてある。

だが決して別に仕事の為などではない、そうゲームの為なのだ。

『MMRPG リジェネシアオンライン』いわゆる、ネトゲ・オンラインゲームと言われているものだ。


「もっとやりたかったな・・・」

ピーと心電図の音が鳴り響き目の前が真っ暗になった。


真っ暗な中で自分の体がモヤみたいになっていることに気付いた。

どうなっているのか疑問に思っていると

『そちらとの世界のサーバーとの接続がキャンセルされました。』

「!?」

なぞのメッセージが展開された

「はぁ!?サバキャン?」

また重力エラーか?ふざけるな!っと思ったが

「いやまて!ゲームじゃないだろ!」


そう先ほど、俺の人生は終了したのだ・・・

生命的な意味でな!


「いや、なんだよこれ・・・」

もう一度メッセージを確認すると下に『 OK 』のボタンがある。


「このメッセージ、リジェネ(リジェネシアオンラインの略語)のサバキャン文字にそっくりだな・・・」


んーどうしたものか・・・

「ちょっと考えるか・・・」


「AFKします!」( away from keyboard キーボードから離れる時のオンラインゲーム用語)

スヤァ・・・


6時間後

「んーよく寝た、寝て起きたら何か変わっているかと思ったけど・・・何も変わってないな、さてどうしたものか・・・」


んーどうしようかな・・

「押すべきか・・・押さざるべきか・・・」


「あと1時間いや2時間ぐらいは考えるか・・・」

よっこらせっと寝転がろうとした瞬間

『いい加減にしなさいよ!』

っと学校のスピーカー音声のように怒号が響いた・・・


やっぱり誰か見てたのか

「あのーすみません・・・これOK押したらどうなるんですか?」

っと虚空の空間に声をかける


『あーもう!段取りめちゃくちゃよ!OK押せば次のメッセージが出るのよ!』

なんで押さないのよ!と声の主は怒っている。

「だって押したら完全に自分が消えそうじゃないですか?」

リジェネはサバキャンメッセージを食らった時点でゲームとの接続は切れている。

OKを押すとゲームのプログラムは終了するようになっていた。


『消えないわよ!最近は異世界転生ものとか多いから、一部のプレイヤーを除いて大体のプレイヤーは即OKボタン押すのに!あなたは!』

なんかぐちぐち言っている。


「はいはい・・・」

愚痴を半分聴き流しながらポッチっとなとOKボタンを押す

「お?」

新しいメッセージが表示される。

『新しい世界とのサーバーが接続可能ですが、どうしますか?』

メッセージの下には『接続する』『接続しない』のボタンが表示される。


むぅ・・・またボタンか

「1・2じk」

『いい加減にしなさい!』

1・2時間と言う前にツッコミが入る。


「ですがこれじゃ説明不足ですよ?詐欺かもしれないでしょ?」

『詐欺じゃないわよ!あーもう!』


光とともに女性が現れる。

美人だ・・・美人だが・・・なぜジャージ?

「あ・・・」

「そうね!わかっているわ私の美貌に見とれているのね!そうよね」

「いや・・・あのう、なんでジャージ?」

「!?」

自称女神は顔を真っ赤にしながらうずくまり恥ずかしそうにプルプルしている。

小声で「あー!しまったー!あー!」っと言っている。


可哀想なのでそっとしておく事にする。


3時間後・・・


「ふぅ・・・過ぎた事でいつまでもくよくよしていられないわ!」

自称女神はこの3時間、体育座りで体を揺らしたり、転がったり、叫んだり、嘆いたり、などなどなどなど、見ていて癒される行動をとっていた。

人を癒す・・・ああ、この方は本当に女神だったのだな

「女神様マジ女神!」

「うるさーい!」

そう茶化すとまた顔を真っ赤にして怒鳴ってくる。


女神が咳払いをして仕切りなおす。

「えーとね、あなたには今から2つの選択肢があるの、1つあなたがいた世界から別の世界に、私が管理する世界に転生してもらって新しい人生を生きる。この場合あなたの記憶や人格はそのままになるわ。」

胸を張り腰に手をやりえっへんというポーズを決めてくる。

その時に胸が揺れる。ジャージ越しでも胸が大きいのがわかる。

「もう1つの選択肢!それはね、元世界に転生し記憶を消し1からまた人生を始める。いわゆる輪廻転生・円環の理ってやつね。さぁ選びなさい!」

女神は手を差し伸べこちらの返答を待っている。

展開が速すぎる・・・


「質問いいですか?ええっと・・・」

「ライアよ」

「ライア様、別の世界にって異世界ですよね?どんなとこなんですか?」

「いい質問だわ!転生先はあなたがやっていたゲーム、『リジェネシアオンライン』の元になった世界よ!」

「はぁ?」

「私の世界と言っても、管理してるのは私だけじゃないけどリジェネシアははっきり言ってどんどん人間達の数が減ってきているの。魔物が多いし魔王はいるしでね。そこで他の所から人間を補充しようって事になったわけ。でもね生きた人間を勝手にこっちに呼んだらそれは神隠しというか拉致というか事件になるわけよ。」

「はぁ」

「そこで、地球を管理している神様にも相談して死んだ後ならいいって事になったわけ」

「死んだ人間全員にこのやり取りをしているんですか?」

「いいえ違うわよ、リジェネシアオンラインをやったことがあるプレイヤーに限るわ」

「じゃそのプレイヤー全員に?」

「それも違うわね・・・正確には人格・性格なども精査してね」

「具体的に?」

「そうね、例えばPK(プレイヤーキラー)は論外ねリジェネシアの人口減らす可能性があるし。あと一部の効率中もね、周りにいなかった?迷惑なプレイヤー」

「いましたね、テレポ狩りで横殴りで謝りもしない奴」

「露店詐欺とかも論外ね、詐欺師はいらないわ。つまりねリジェネシアの世界を楽しんでいて他のプレイヤーとも衝突が少なかったプレイヤーが選ばれているの、まぁあくまで本人の意思を尊重するようにと地球の神様にも言われたけどね。」


なるほど、あっちの世界を違和感なく知っておいてもらう為、ゲームを作らせていたと

「転生はわかりましたけど、体はどうなるんですか?赤ん坊からスタートですか?」

「それは大丈夫、肉体をこちらで用意しているわ、えーと肉体年齢19歳・18歳・14歳・12歳・12歳の中から選べるわね」

「え?どういう意味ですか?どうしてそんなにまばらなんですか?それに12歳が2つあるのは?」

「それはね1アカウントにつき1人なんだけど・・・あなた4アカウント持っていて3PCとかでプレイしていたでしょ?」

「はい」

「それで1アカウント15キャラだったでしょリジェネ」

「そーですね、自分が始めた時は3キャラしか作れなかったのが現在15キャラになってましたね」

「それで各アカウントの男女比率で1キャラなんだけど、4アカ目が男女比率が同じだったから男女で12歳の肉体が出来たわけ。」

「お・・・おお」

「まぁ見てもらった方がいいわね」

パチンと指を鳴らすと女神の後ろに5人分の肉体が現れた・・・


「5人いる・・・」(ゴクリ

頑張って続けます。

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