双頭竜ヘイトリッド・ジェラシー
「いや、マジで何もなかったから!」
「そ、そうだよ!ただちょっと一緒にお風呂入って同じ布団で寝たくらいだから!」
「あ、おい!」
「えっ!?…あっ…」
冷やかされた2人のそんな反応に、ユウ達はニヤニヤと笑みを浮かべていた。
「完全に自爆したな」
「まぁその原因を作ったのは姉さんですけどね」
ユウとユイはそう言うと、顔を真っ赤にして俯く2人の肩にそれぞれポンと手を置いた。
「「お幸せに」」
トドメを刺すかのように言われたその言葉に、コウスケとミリンはただでさえ赤くなっている顔をさらに赤らめると、2人して恥ずかしさの限界を越えたのかそのままカクンと意識を失った。
「「「「あ…」」」」
ーーー
コウスケとミリンが意識を取り戻すと、6人は竜のいるという遺跡を探すべくダークエルフの街を歩き回っていた。
「うーん…祭壇があることは知ってるが随分前に破壊されたからな…」
「遺跡ねぇ…壊れた祭壇なら知ってるんだけど…」
コウスケ達が街の人々に話しかけるも、誰一人その『遺跡』なるものを知っている人はいなかった。
「…とりあえず皆さんが言っている祭壇に行ってみましょう。エルフの言う『遺跡』とダークエルフの言う『壊れた祭壇』が同一のものという可能性もありますし」
一通り街を回ったコウスケ達は、ユウのそんな提案に顔を見合わせると、賛成するようにコクリと頷いた。
コウスケ達は街のはずれにあるダークエルフ達が言う祭壇へと向かうと、何やら門番らしき人が数人、廃墟のような大きな建物の前に立っていた。
「あのぉ…すみません」
「む?どうした?」
ユリが門番の1人に話しかけると、門番はコウスケ達の存在に気付いたのかこちらを見渡すと、持っている槍を壁へ立てかけた。
「あたし達、竜を探してるんですけど…」
「竜…?ああ、あの数百年前にここに住み着いたあの忌々しい竜のことか。すまないが嬢ちゃん達、いくら冒険者でもアレを倒そうとかふざけた考えはよしたほうがいい」
「…?どうしてです?」
門番のその言葉に、ユリの後ろで聞いていたユウが不思議そうにそう聞き返した。
門番は可愛く首を傾げるユウを見ると、どこか言いづらそうに口を開いた。
「…いや、俺ももう100年近くこの仕事をしてるんだが、嬢ちゃん達みたいに竜を討伐しにこの先に進んだ冒険者達は誰一人帰ってこなかったんだ。…そう、みんなあの忌々しい竜によって殺されて、な」
「そう、ですか…」
ユウはどこか複雑そうな表情をすると、弱々しくそう返した。
「ユウさん…」
俯くユウとユイ。
面識は無いにしろ2人にとっては竜族が大量に人族を殺しているのである。2人はしばらくの間、静かにその拳を握りしめると、何やら覚悟を決めたようにその顔を上げた。
「いえ、私はもう大丈夫です。というよりも直接話をしてみないことには何も始まりませんから」
「ま、その前に俺達の話を聞いてくれるかが問題だけどな」
2人のその言葉にコウスケ達は同意するようにコクリと頷くと、話についていけずにポカンと口を開けていた門番がようやく意図を理解したのか焦ったように声を上げた。
「えっと…もしかして嬢ちゃん達、本当に奥に行くつもり?俺、さっき忠告したと思うんだけど…」
「いえ、何も問題ありません。きっとなんとかなりますから。忠告ありがとうございます」
「ぅ…あぁもう!俺は忠告したからな!」
門番はユウのその言葉に説得を諦めたのか自棄になるようにそう叫ぶと、立てかけていた槍を持ってその場を後にした。
「えっと…これは…」
「進んでいいってことだと思いますよ。コースケさん。あの人の話が本当ならこの祭壇とエルフの言う遺跡が同一のものということになりますし」
「あ、うん…じゃ、進もうか」
コウスケ達は封鎖されていた祭壇の門を開くと、そのまま奥へと進んでいった。
ボロボロになった祭壇は大量の苔や蔦に覆われ、災いの森とはまた違った凶暴な魔物が多く、独特の生態系を形成していた。
道中、コウスケ達に襲いかかる魔物は全て、ユウの持つ銃によってことごとく撃ち抜かれていた。
「ここの魔物は何故学習しないのでしょう…明らかに自分より強い魔物が殺されたのに襲いかかってくるなんて…」
休む間もなく銃の引き金を引くユウは、そんな魔物の様子を見て鬱陶しそうにそう呟いた。
「見てるだけでレベルが上がるあたし達もあたし達だけどね…気付いたら余裕で300は超えてるし」
「エルフやダークエルフでこのレベルはなかなかいないからねぇ…もしかしたら私達、相当化け物クラスなんじゃない?」
忙しく魔物を殺すユウを横目にユリとサクラがそう言うと、不意に先導をしていたユイがその足を止めた。
「…?どうしたんですかユイさん?」
「…ミリン、お前は何も感じないのか…?」
不思議そうに首を傾げるミリンはユイに促されるように意識を研ぎ澄ますと、何やら強大な、自分にもよく似た『気配』をその足元から感じた。
「ユイさん…これって…」
「竜の気配だな。それも、俺達によく似た…」
ユイがそう言った瞬間、何を考えたのかユウが持っていた銃を地面に向けると、物凄い衝撃と共に大きな穴を開けてみせた。
「あー…すみません。つい反射的に…」
「いや、俺もびっくりしただけだ。むしろこの穴を通ればあの気配のする場所までショートカットできるだろうしな」
肩を縮めるユウにユイはそう言うと、まるでついて来いとでも言うように大穴に飛び込んだ。
ユウの銃で壁に穴を開け、その『気配』のする方へと最短ルートで歩き続けたコウスケ達。もっとも、その『気配』に気付いているのはユウ、ユイ、ミリンの3人だけだが。
不意にユウが壁を破壊すると、穴の向こうに今までとは明らかに違う雰囲気の開けた空間へと繋がった。
「姉さん…」
「あぁ…」
その空間から感じる『気配』。今までの比なんかでは表せない、圧倒的な存在感を示すソレは壊れた壁を通してユウ達の元へと届いていた。
「…ッ!?なんだこれ!?」
凶暴なまでのソレを浴びたコウスケは、まるで蛇に睨まれたカエルのようにピクリとも動くことができなくなってしまった。もちろん、ユリとサクラも同様である。
ユイはそんな3人の様子を見てしばらく考えると、ふと何か思い立ったように口を開いた。
「ミリン、この3人を頼む。ここから先は俺とユウで行く」
「えっ…でも…」
「もし何かあった時にコースケさん達と〈ゲート〉を使って逃げれるようにするため…ということで願いします」
「…わかった」
ユウの言葉にミリンはそれ以上考えるのをやめると、無理矢理納得するように静かに頷いた。
2人はミリンのその動作を確認すると、『気配』のする空間へ続く穴へと飛び込んだ。
暗く、光の届かないその空間は、その奥にいる何者かの強烈なプレッシャーによって魔物1匹すら存在できない魔境となっていた。
『ようやく到着か…』
『待ち侘びたぞ。我らが妹よ』
『弟よ』
ユウとユイが『気配』を頼りに奥に進むと、不意にテレパシーのような2つの声が2人の頭の中に響いてきた。
「…何者だ貴様」
『ふむ…』
『家族との対面は感動するものと聞いていたが…』
『我らは随分と警戒されているようだ』
その声はどこか悲しむようにそう言うと、奥にいたその『気配』がとてつもない速さで立ち止まっている2人の元へと近づいてきた。
「ユウ…」
「えぇ…」
2人は影から武器を取り出すと、警戒するようにそれを構えた。
「────────ッ!」
「────ッ!」
得体の知れない2つの鳴き声と共に、その『気配』は2人の前に姿を表した。
「竜…」
「これは珍しいタイプだな…」
壊れた天井から差し込む光に当てられ、金属光沢を思わせるようにオレンジ色に輝く鱗。そんな鱗を纏った2つの頭を持った竜がその大きな翼を広げて2人を見下ろしていた。
『俺達を見ても恐れないとは…』
『さすが我らが父の血を引くものよ』
竜はそう言うと、2つの頭をそれぞれ2人の目線のある高さへと下げた。
『我らは双頭竜』
『ヘイトリッド』
『ジェラシー』
『偉大なる影竜』
『スカーレット・ドラゴンの第一子である』
竜──双頭竜は交互にそう名乗ると、頭を上げて胸を張るようにその巨体を晒した。
「スカーレット・ドラゴンの第一子…?何馬鹿げたことを…!」
「…姉さん、一旦落ち着いてください」
「何故だユウ…この竜は俺達の父を侮辱したのだぞ!」
「侮辱なんてされてませんよ姉さん!?いや、確かに第一子とか訳の分からないことは言ってますけど…とにかく落ち着いてください。ね?幸い話は通じそうですし話はその後からでもできますから…」
ユウの言葉に促され、ユイは腑に落ちないといった様子でその口を閉じた。
『気の短い妹よ』
『俺達の言葉がそんなに信用できないのか?』
「…少なくとも今はな。貴様の妹となったつもりはない」
『…ふむ』
『して、弟よ』
「はい?私ですか?」
『そうだ』
『お前は我らをどう思う』
双頭竜のその言葉に、ユウはそっと武器を手放すとその口を開いた。
「私も…まだ貴方を兄と認めたわけではありません。しかし、貴方から感じるその力は父さんのソレとほぼ同一のもの…なので貴方がどのような存在なのか…何故私達を知っているのか教えてくれるまでその結論は出せません」
真剣にそう言うユウを前に、双頭竜はその2つの顔を見合わせると、ついに笑いを抑えられないといった様子で笑い出した。
『ははは…流石は我らが弟だ』
『最もな答えだな』
双頭竜は一通り笑うと、息を整えて再び口を開けた。
『そうだな…』
『我らが父は我らのことを知らないからな』
「貴方を知らない…?どういうことです?」
『何…簡単な話よ』
『母上は俺達を身籠った後、父の記憶から自分の存在を消したからな』
「貴様の言うことを信用したくはないが、記憶から存在を消す…そんなことが可能なのか?」
『あぁ』
『母上は父がそんなことを望まなかったことを知っていた』
『父はアレでも一途だからな…母上とは良き友人だったが異性としては見ていなかったのだ』
「…」
「…それが記憶の話とどう関係があるんだ!俺達の兄である理由にもならん!」
中々本題に入らない双頭竜に痺れを切らしたユイはそう言うと、持っている大鎌を地面に突き立てた。
『そう焦るでないぞ、我らが妹よ』
『少しは愛しの弟を見習ってはどうだ?』
「貴様ァ…」
「ね、姉さん!落ち着いて!」
全然話の進まない3人。ユウがユイを宥めると、落ち着いたのか深呼吸をしたユイは持っていた大鎌を影に投げ捨てた。
「はぁ…続けてくれ」
『世話の焼ける妹だ』
『…まぁいい、続けるぞ』
『…俺達を身篭った母上は深く後悔したそうだ』
『父は自分を見てはいない…と』
『いつか現れるであろう父の最愛の者に対する強烈な嫉妬心とそんな自分に対する憎悪…』
『母上はそれを父に見られたくなかった…いや、正確には知られたくなかったのかもしれないが』
『そんな母上は父とその友人の記憶から自分の存在を消したのだ。そう──』
『『出会っているという事実がなければ悲しむということもないから』』
『とな』
『母上とて父を悲しませることは本意ではなく、そもそも自分と会わなければ父は悲しまない…と』
『我が母ながら極論である』
双頭竜はそう言うと、再びその頭を下げて2人に向き合った。
『我らが幼い頃、毎日のように聞いた話だ』
『信じるかどうかは好きにすればいいさ』
「「…」」
満足気な双頭竜。しばらくの間沈黙が続くと、それに耐えかねたのかユウが口を開いた。
「私は…まだ半信半疑ですが、貴方を信じることにします。理由はまぁ、内容すんなりと頭に入ったというか…その、話してる時の姿はとても悲しそうで…嘘をついているようには思えなかったので」
「ユウ…」
『ははは…そんなにか』
『我らが弟ながら流石の洞察力だ』
「とにかく!私は貴方を信じます。姉さんもそれでいいですよね?」
「…ッ!…はぁ…仕方ないか…」
ユイは諦めたようにそう言うと、目の前にある双頭竜の頭(ヘイトリッドと名乗った方)に自らの額を合わせた。
『これは…』
「…そうか。これなら仕方ないな」
『ふっ…俺達のことを認めてくれたか?妹よ』
「…認めざるを得ないな」
『記憶の共有か…まさか使えたとはな』
「ま、そーゆーことだ。愚兄?」
『…皮肉だな妹よ』
「…?…?」
双頭竜を兄と認めたユイ。2人のそんな会話についていけないユウはしばらくの間頭にクエスチョンマークを浮かべていると、ふと思い出したように「あ」と声を出した。
「えっと…兄さん?でいいんですか?」
『ああ』
『願ったり叶ったりだ』
「あ、はい…えっと、とりあえずそのプレッシャーを弱めてくれませんか?向こうで仲間が動けずにいるので」
『おっと…』
『それはすまなかった』
周囲に漂う凄まじい威圧感が消え、心なしか2人の足取りが軽くなるのを感じると、どうやら動けるようになったらしいコウスケ達が穴を通じてこちらへと走ってきた。
「ユウさん!ユイさん!」
「大丈夫!?2人とも怪我ない!?」
コウスケとミリンのその言葉に、ユウとユイは苦笑すると、2人揃ってその場でくるりと一回転して見せた。
「大丈夫だ」
「ほら、傷一つありませんから」
「本当だ…もしかして戦闘してない?」
「えぇ…話は通じたので」
ミリンの言葉にユウが返すと、背後からその様子を伺っていた双頭竜が6人の元に頭を下ろした。
「わぁ!?ど、竜!?」
「ユウ!危な…」
『ふむ』
『驚かすつもりはなかったのだが…』
「「…えっ?」」
混乱するユリとサクラ。2人は双頭竜の言葉の意味を理解すると、安心したのかペタリと地面に座り込んだ。
「色々と気になると思いますが、まぁその話は後です」
「愚兄」
『はぁ…竜使いが荒いな妹よ…』
『まぁいい…貴様、従姉妹といったな?』
「えっ…は、はい…そうですけど…」
双頭竜の言葉にミリンは動揺を隠さずにいた。その理由は簡単である。ミリンはまだ双頭竜の前で名乗っていないからだ。
双頭竜はそんなミリンの心情を見透かしたように笑うと、言葉を続けてみせた。
『なに、妹からもらった記憶から判断しただけよ』
『我らは気配こそわかれど名前までは把握できぬのでな』
「…えっ?…ん?」
「…まぁ深く気にする必要はない。俺が先に話しておいただけだ」
混乱するミリンにユイがそう言うと、ミリンはどこか納得したようにその言葉を飲み込んだ。
『して、従姉妹よ』
『その探している人物の居場所はなら知っておるぞ』
「…!本当!?」
『あぁ…貴様を見て確信した。間違いは無い』
「確信…?」
『気にするでない小童よ』
「でも…」
『…』
確信という言葉に反応したコウスケだったが、2つの頭がまるで「余計な口を挟むな」とでも言うように睨みつけられると、まるで硬直したように身体が動かなくなった。
「それで、お母さんは一体何処に…」
ミリンがそう言うと、双頭竜は下げていた頭を素の高さに戻すと、どこか天井を見上げてるようにして口を開けた。
『…我らが故郷』
『竜の里だ』
「えっ!?」
双頭竜の言葉に1番反応したのはユウだった。
「ちょっと待ってください…竜の里って10年前に壊滅してみんなそれぞれ避難したはずですよ!」
『あぁ…たしかに壊滅したな』
『だが、ある一部の竜達は全員を逃すためにそこに残った』
『竜がいてもおかしいことはないであろう?』
「…それは…そうですけど…」
「ちょっと待って…それってお母さんが竜で、わたしはユウやユイさんと同じ竜の娘ってこと…?」
「…あぁ、そういうことだ」
ユイの言葉に再び動揺するミリン。ユイと双頭竜はその事実を知っていたのか、どこか気まずそうに顔を背けた。
「ミリン。別にいいんじゃないか?竜の娘でも」
「…え?どういうこと…?」
不意にかけられたコウスケの言葉にミリンが呆気に取られたようにそう言うと、コウスケはどこか気恥ずかしそうに頬をぽりぽりとかきながら言葉を続けた。
「…いや、ほら。別にミリンがどこのどんな生まれだったとしても俺達の仲間であることには変わりないだろ?」
「…!」
コウスケの言葉に笑顔で頷くユウ、ユリ、サクラ。ミリンはそんな3人を見ると、どこか安心したようにそっと笑顔を漏らした。
ーーー
双頭竜と別れ、ダークエルフの街へと帰ってきたコウスケ達は、昨晩泊まった宿で一夜を過ごすことにした。
「…では、明日私達の影移動を使って竜の里近くの森に移動するということで」
ユウがそう言うと、サクラが何やら不思議そうに首を傾げた。
「ユウ、ちょっと質問」
「はい?なんでしょう?」
「なんで竜の里に直接行かないの?」
その質問を受け、ユウがどんな回答をしようか悩んでいると、代わるようにユイが口を開けた。
「ま、理由は2つある」
「2つ…?」
「あぁ…まず、一つ目は竜の里には結界がはってある。ダークエルフの街みたいな結界なら問題ないんだが、竜の里にある結界はこれの比じゃない。俺の友人だった空間竜ですらあの結界内を転移して行き来はできなかったからな」
「空間竜ってあの…」
「あぁ。神出鬼没の気まぐれ娘だ。数年前になんかブチギレて一国を丸々深海に転移させたらしいけど」
ユイがそう言うと、その意味を理解したコウスケ達(ユウ以外)は血の気が引くのを感じていた。そして同時に、影移動を使って直接転移するのは無理だと悟った。
「その話は置いといてただ。問題は二つ目の理由だ」
「「「「えっ…」」」」
「あ、これは私が説明しますね」
ユイの発言に若干固まり気味の4人を前に、ユウは気にした様子もなく話を続けた。
「私達竜は膨大なエネルギーを持っています。竜の里ではそんな竜達から溢れ出たエネルギーが充満していて、兄さんのプレッシャーなんてまだ可愛いものですよ。なので、仮に直接転移できたとしてもコースケさん達がそれを耐えられる保証はありませんからね…森を通ってだんだんと慣れていく必要があるので」
硬直している4人を前に一通り説明を終わらせたユウ。
かくしてコウスケ達は竜の里へ向かう方針が決まったのだった。
ーーー
『…今日はやけに来客が多いな』
コウスケ達と別れ、しばし眠りにつこうとしていた双頭竜は不意にやってきたその気配を感じ取ると2つの頭をそちらへと向けた。
『貴様…不思議な気配がするな』
『弟達と同じで…それでいて全く違う、か』
双頭竜の目に映るその人物は相変わらず無表情のまま双頭竜に近づくと、ポツリとまるで独り言を呟くように口を開いた。
「はじめまして、忘れられた兄上。私はローズ。貴方には兄様のために利用させてもらいます」
その人物はそう言うと、その紅く光る瞳を双頭竜へと向けるのだった。
空間竜は絶対強い(確信)
みなさんおはこんばんにちは!赤槻春来です!
第16章、いかがでしょうか?
そろそろユウちゃんのパワーアップの近い…
前半は…野宿編、なのか?どんなに効力があってもジンメンダケは食べたくない…(遠い目)
後半はユウ、ユイの実兄が登場!嫉妬と憎悪の竜だし、名前はそのまんまなんだけどね。母親は一体ナニをしたのやら…(少なくとも正攻法ではないな)
さてさて次回は17章!ローズも動き出して何やら不穏な雰囲気…コウスケ達の明日はどっちだ!?
面白いと思ったら今後も読んでくれると嬉しいです。
感想やアドバイスなどありましたらコメント欄やツイッターなどに書き込んでくれると幸いです。
それではみなさん、またどこかでお会いしましょう。
バイバイ!




