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バットエンド・キャンセラー  作者: 赤槻春来
第2部.死神と贈り物
27/112

その正体は──


 チョコ騒動から早1週間。コウスケ、ミリン、ユリ、サクラの4人はいつものように依頼クエストを終え、『アイテム屋KAZU』を訪れていた。


「ようあんちゃん!今日は何が欲しいんだ?」


 カズヤは相変わらずのテンションでそう言うとコウスケは辺りを見回した。


「欲しい物欲しい物…特にないな…」

「ないのか…まぁちょうどよかった。俺の新作…試してくんね?」

「新作…?」

「あぁ!」

「わかった」


 コウスケが首肯するとカズヤは嬉しそうに店の奥へと歩いていった。


「どしたのコウスケ?最近浮かない顔だけど」


 コウスケがぼーっとしていると、ミリンが覗き込むようにこちらを向いた。


「俺、そんな顔してたのか…?いや、確かにしてたかも…」

「コウスケ?」

「はっはっは!あんちゃん悩み事か?ここで吐いておいた方が楽になるぞ!」


 コウスケがひとりブツブツ言っていると、大きな箱のような物を持ったカズヤが店の奥から出てきた。


「そう…だよな…俺の話…というか最近疑問に思ったこと聞いてくれるか?」


 コウスケがミリンとカズヤに目を向けると、2人はコクリと頷いた。


「最近、ユウさんと一緒に依頼クエストに行くことが少なくなってきたと思わない?」

「姉ちゃんとかい?おらぁパーティメンバーじゃねぇからわかんねぇけどそこんとこどうなん?」

「ユウが?…たしかに最近はよく『修行があるので』って一緒に出ることは少なくなったけど…何?コウスケはユウがいなくてモヤモヤしてるだけ?」

「いや、そうじゃないから!ほんとにそうじゃないから!だからその一瞬目の光消すのやめて…」

「…冗談だよ」


 ミリンの言葉にコウスケは一瞬肩の力を抜くと再び口を開いた。


「まぁ、話戻すけど。先週俺が吉田と依頼クエストに出かけたときにアール商店街で見かけたんだよ。髪を下ろして黒い布みたいなのを身につけたユウさんを」

「…え?あの日ユウはわたしと一緒にいたよ?」

「いや、本人からもそれは聞いたんだ。…だからこそ気になるってことなんだけど…」


 ミリンの反応にコウスケがそう言うと、ポン、とカズヤがコウスケの頭に手を乗せた。


「2人がそう言ってるんだ、見間違えだろ。…それよりこれ、試してくんね?」

「重い…これは…なんの箱?」


 コウスケはカズヤに渡された箱をマジマジと見つめながらそう言うと、カズヤは「その質問を待っていた!」と言わんばかりに満遍の笑みを浮かべた。


「聞いて驚けよ…これはな、この箱はな…なんとこの箱h…」

「そういうためはいらないから早く教えてあげて」

「アッハイ」


 ミリンに言われ、カズヤは小さく咳払いをすると、再び口を開いた。


「この箱はな、空飛ぶ箱なんだよ」

「空飛ぶ?」

「ぁぁ」


 カズヤが頷くと店内を見ていたユリとサクラが慌てた様子でこちらに向かって走ってきた。


「おい、店内走るな」

「す、すみません店長…って!それどころじゃないよリーダー!」

「また死神が現れたって!」


 ユリとサクラが交互にそう言うと、ミリンがひとりポツリと呟いた。


「ユウがいない日に限って現れるのは偶然…?」

「「「え…」」」


 カズヤ以外の3人はミリンが言葉にピタリと動きを止めた。


「…たしかに最近多いかも…」

「あたし達が知らないところでユウが何やってるかなんてわからないもんね…」


 ユリとサクラがそう言うと、カズヤがどこか面白そうに笑い出した。


「そんなに知りたいならつけて見ればいいじゃねぇか。そうすりゃあんちゃんのモヤモヤ解消やお前たちの知りたいこと手に入れられるんじゃね?」

「…たしかにそうだな…ストーカーっぽくてあれだけどやってみるか。ありがとうおっちゃん!」


 コウスケはそう言うと箱を抱えながら店を飛び出した。


「あ!待てあんちゃん!…まだ箱の使い方教えてないんだけど…」

「あはは…コウスケのことだしなんとかなる気がするけどね…」



ーーー



 翌日、コウスケ達は2つのペアに分かれ、ユウの後をつけることにした。


「それじゃああたしとサクラはユウを追うから」

「リーダーとミリンは依頼クエストに参加してて。あと、最近は死神の騒ぎが多いから気を付けて」

「ん、了解」

「よろしくね、2人とも」


 ユリとサクラはいつのまにか習得していた迷彩魔法を使うと、ユウの後を追いかけた。


「ミリンといいあの二人といい…なんで気配を消すのが得意なんだ…」

「でもユウにはバレそうだけど」


 コウスケとミリンはそう言いながらギルドへと足を向けた。




「おい、聞いたか?昨日また死神が出たらしいぞ」

「最近多くなってきたな…俺達、殺されるんじゃ…」

「その冗談は笑えないぞ…」

「「hahaha!」」


 ギルドについたコウスケとミリンは、聞こえてくる会話に耳を傾けながらカイト達と待ち合わせたテーブルへと向かっていった。


「…また死神の話題か」

「そうだね…最近は特に多いから」

「ユウさんの話が本当なら、それだけ魔物化してる人がいるってことなんだけど…」

「今じゃ指名手配だしね…」


 2人がそんな話をしていると、先にテーブルにいたカイトがこちらに向かって手を振ってきた。


「先輩!おはよう御座います!」

「おう!…って今日は素なんだな」

「先輩達の前だけっすよ。姫様プリンセスの前では…その…」

「あー…わかった。それ以上は聞かん」


 コウスケがそう言いながら席に座ろうとすると何やらギルドの役人達が慌ただしく動き始めた。


『アール商店街近郊で死神が現れたとの報告あり!緊急きんきゅう依頼クエスト発令!これより死神の捕獲ほかく依頼クエストを開始する!出撃できる冒険者は総力を上げてこれを達成せよ!尚、捕獲した者にはそれ相応の報酬を与えるものとする』


「マジか!よし!俺らも参加するぞ!」

「へい!兄貴!」

「アタシらもいくよ!」

「了解ですぜぃ姉御」


 放送と同時に、ギルド内にいた冒険者達は我先に我先にと、それぞれの武器を持ってギルドを飛び出した。


「なんか…すごいことになってるね」

「先輩!我らも出撃しましょう!」


 ミリンとカイトの言葉に、コウスケはしばらく頭を回転させると、何か思い付いた表情で頷いた。


「よし、行ってみよう!…少し試したいこともあるしね」

「試したいこと?」

「ああ!」


 ミリンの言葉にコウスケはそう返すと、周りに便乗するようにギルドを飛び出した。


「先輩!我を置いて行かないで!」

「ちょ…コウスケ待ってぇ!」

 


ーーー



「ここか…?」


 商店街にやってきたコウスケ達は、聞こえてくる悲鳴を頼りにしながら、路地裏を走り回っていた。


「う…うわぁぁぁぁぁッ!く、来るな!それ以上近づくなァ!」

「上からの命令だ。貴様を処刑する」


 まるで変声機越しのような低い声と共に、狼狽ろうはいする男の声が響き渡った。


「…!見つけたぞ!死神!」


 コウスケ達は男を殺そうとする死神を視界に入れると、力強く地面を蹴った。が、


 ──ブンッ!


 と、死神の鎌が振り回されたと同時に男は力無く地面に倒れ込んだ。

「任務完了」

 死神はそう言うと足元に蟠った影の中に沈み始めた。


「…!待て!死神!」


 コウスケは沈んでいく死神の服を掴むと、死神と共に影の中へ消えていった。


「先輩!?先輩ッ!」

「…待って中二ちゅうに…わたし達もコウスケのところに行くよ」

「でもどうやって!?」

「大丈夫。これがあるから」


 ミリンはパニック状態になりかけたカイトを静止すると、懐からスマホを取り出した。




「いてて…」


 何処かから落ちた衝撃と共にコウスケが目を開けると、そこは先日マラリアと対峙した廃墟だった。


「…貴様、何故俺を追う」


 死神の声に、コウスケはゆっくりと立ち上がった。


「…お前は…誰なんだ?…なんで人を襲うんだ?なんで…その力を使うんだよ…ッ!」


 コウスケが叫ぶようにそう言うと、死神は光の差し込む場所を見上げるように首を動かした。


「俺は…上からの命令で動くだけだ」

「…ッ!そうかよ…」


 コウスケが死神を睨みつけようとすると突然、ポケットに入っていたスマホが鳴り出した。


『コウスケ?今どこにいるの?』

「ミリンか…マラリアのいた廃墟だ。死神と一緒にいる」

『わかった。今行く』


 通話が切れると、コウスケの背後に現れた魔法陣からミリンとカイトが飛び出した。


「コウスケ大丈夫!?怪我とかない?」

「大丈夫。それより…」


 コウスケが死神のほうに目を向けると、ミリン達も釣られてそちらを向いた。


「死神!追い詰めたわよ!」


 ミリンが叫ぶと、死神はゆっくりと振り返り骸骨のような顔を覗かせた。


「追い詰める?馬鹿なことを。それとも俺を倒すとでも?」


 死神が笑ったような声音でそう言うと、黙っていたカイトが地面を蹴った。


「さっきから聞いてればッ!そのツラ剥いでやるッ!」

「馬鹿!よせ吉田ッ!」


 気付いたコウスケが声を出すが、カイトはそのまま持っていた大剣を死神目掛けて振り抜いた。


「…!?…なんだ今の…?」

「…これがホントの影分身だ」

「…ガ…ハ…ッ!」


 カイトが振り抜いた大剣の空気を切るような感触に驚いていると、いつのまにか背後に現れた死神回し蹴りによって瓦礫の向こう側へと飛ばされた。


「…!あれは…竜の尻尾?」

「え?」


 ミリンの一言にコウスケが声を漏らすと、カイトを蹴り飛ばした死神は2人のほうへ振り向いた。


「よく分かったな。ミリン」

「!何故わたしの名前を…ッ!」

「どういうことだ?」


 歯を食いしばるミリンにコウスケが混乱し始めると、死神が持っていた鎌を地面に突き刺した。


「上からの命令によりコウスケ、ミリン…そしてあの男も、俺は殺しはしない」

「…結局全部命令ってことね…」


 コウスケがミリンの肩を叩くと、落ち着いたのかミリンは深呼吸をすると杖を構えた。


「ミリン」

「分かってるよ」


 コウスケは二本の剣を召喚すると、死神に向かって走り出した。


「そんな短調な攻撃…」

「影が無ければ逃げられないでしょ!発光グロウッ!」


 死神が影移動をしようとした瞬間、ミリンの掛け声と共に死神の足元にあった地面が光り、その影を消し去った。


「…チッ」

「ハァァァァァァァァッ!!」


 コウスケは叫びながら走ると、死神に向かってその剣を振った。


「いい作戦だ。だが、俺には勝てん」


「…翼…だと…!」


 死神は纏っている黒い布の間からあかい竜の翼が出現させると、それをはためかせて宙を舞った。


「死神は…竜人?」

「…ご名答」


 ミリンが見上げるようにしながら呟くと死神は静かに頷いた。


「まさかコレを使う翼目になるとは…予想外だ。だが、決め手には欠けるッ!」


 死神は急降下すると、自らの尻尾をミリンに叩きつけた。


「…グ…ァ…」


 ミリンは防御魔法を使う間もなく跳ね飛ばされ、廃墟の壁に大穴を開けた。


「ミリンッ!」

「安全しろ。ミリンはあの程度では死なん」


 死神がそう言いながら着地すると、瓦礫の中からミリンが這い出した。


「大丈夫か!ミリン!」


 コウスケがミリンのほうへ駆け寄ると、ミリンは折れた杖をつきながら立ち上がった。


「コウスケ…叔父さんから貰ったあの箱を使って。あれなら大空そらでも戦える」

「…でも、ミリンのその傷g…」

「いいからやって!」

「あ、あぁ!」


 ミリンに促され、コウスケは魔法陣から箱を出現させると、それを持ち上げようとした。


「ってやっぱ重ッ!」


 コウスケは慌てて箱を落とすと、バランスを崩してその箱に頭突かように倒れ込んだ。


「いったぁ!」


 ガシャン!という音と共にコウスケが声を上げると、箱が突然光出した。


「…なんだそれは…」


 死神は反射的に顔を手で覆うと、箱だったものは光の粒となり、コウスケの周りを渦巻くように宙を舞った。


「おぉ…!これは!」


 光の粒はコウスケの背中に大きな銀色の翼を作ると、空気に溶けるように消えていった。

「これなら…戦える!」

 コウスケは二本の剣を再び構えると、死神のほうへ視線を向けた。


「…また父さんの発明か…」


 死神はコウスケに聞こえない大きさで呟くと、再び翼をはためかせた。


「ッ!待て!」


 コウスケが地面を蹴ると、銀色の翼をはためかせて大空そらへと飛び出した。



「ここまで追ってくるとは…大した男だ」


 死神はその場に静止するとコウスケのほうへ目を向けた。


「死神ィ!覚悟ッ!」


 コウスケは叫びながら右手に持った《ダークスレイヤー》死神に向けて振り回した。


「ッ!」


 死神は持っていた鎌を突き出し、すんでのところでそれを受け止めると、コウスケを弾き飛ばそうとした。


「ッ!これでもッ!食らえッ!」


 コウスケは身体を捻ると左手に持った《ドラゴソード》を死神に向けて突き出した。


 ガキンッ!


 コウスケの《ドラゴソード》はそんな音を立てながら死神の骸骨のような顔を弾き飛ばした。


「貴様…ッ!」


 仮面の外れた死神は距離を取ると、コウスケを睨みつけた。


「…チッ…まさか素顔を見られるとは…」


 先程までとは打って変わり、透き通るような美しい声で死神は呟くと、固まっているコウスケ前に森へ急降下した。


「ユウ…さん…なんで…」




 地上に戻ったコウスケは傷付いたカイトを担ぐと、ミリンのゲートを使って宿へと戻っていた。


「先輩…」

「おい、動くな吉田。回復薬を使ったとはいえ重傷なんだぞ」


 コウスケがベッドに寝かせたカイトを介抱していると、ガチャリと部屋の扉が開かれた。


「コウスケ。中二ちゅうにの様子は…?」

「ミリン、大丈夫だよ。さっき目を覚ました」

「応!我は元k…ゲボッゲボッ…」

「おい、無理すんな」


 コウスケはカイトを再び寝かせるとミリンのほうへ視線を戻した。


「それで、何か話があるじゃ?」

「あ、そうそう…コウスケ、死神のことなんだけど…」


 ミリンの言葉にコウスケは俯いた。


「死神…」

「わたしはユウじゃないと思うんだ」


 ミリンがそう言うと、ドタドタと廊下のほうから騒がしい足音が聞こえてきた。


「ミリン!リーダー!大丈夫!?…ってあれ?」

「コースケさんは見たところ何も外傷は無さそうですが…」

「ミリン!折れた杖見せて!あたしが直してあげる!」


 サクラを筆頭にユウ、ユリは三者三様の反応をすると、コウスケは驚愕のあまりしばらく固まった。


「どうしたんですか?コースケさん」

「い、いや…ユウさん…死神なんじゃ…」

「死神?一緒に戦ったことはありますけど…それは笑えない冗談ですね」


 ユウはコウスケの反応に引きつった笑顔を見せると、ミリンと話をしていたユリとサクラがジトッとした目をコウスケに向けてきた。


「何言ってんのリーダー…」

「あたし達途中でユウに見つかって一緒に『修行』をさせられたんだから」

「えっ?は?」


 2人の台詞にコウスケが混乱していると、ユウがいつのまにか取り出した平たい箱をコウスケに差し出した。


「これは…?」

「私、最近『ぴざ』という食べ物が気になってて…似たような店があったのでレシピを教わっていたんです。…上手く出来たでしょうか?」


 コウスケが箱を開けると、中にはふっくら焼き上がった美味しそうなピザが詰め込まれていた。


「なんだ…心配して損したわ…」

「みんなの分ありますので中二ちゅうにさんもどうでしょう?」

「我もいいのか!まさか…こんな形で姫様プリンセスの手料理が食べれるとは…」

「あたし達も手伝ったからね!」

「私はユウにあーんってやりたい」


 先程までの暗い空気はどこへいったのか、和気藹々とした雰囲気が辺りに漂っていた。


「ね?だから言ったでしょ?」

「たしかに…ミリンの言う通りだな!」



 で、結局死神の正体は?(振り出しに戻る)


 はい!みなさんこんにちは赤槻あかつき春来はるきです!更新遅くてすみません…


 第8章、如何だったでしょうか?最後のほうはグダグダになってしまった気がします…(謝罪)


 前半はバレンタイン回!ユウの女子力の高さとミリンの乙女回路はいいですよね!(絶賛)

 ちなみにコウスケが食べたチョコは最初にミリンが食べた無糖チョコレート(絶対苦い)

 ハジメというキャラは『足して2つの高校生活』の主人公と同一人物です。


 後半は死神編!ついに仮面が外れた!…んだけど謎が謎を呼ぶ…中の人は一体誰なの!?

 ユウがあまり出ない回は第1章以来かな?


 第9章はどんな話になるのやら…今度はもっと可愛いユウが見れますように(願望)


 面白いと思ったら今後も読んでくれると嬉しいです。

 感想やアドバイスなどありましたらコメント欄やツイッターなどに書き込んでくれると幸いです。


 それではみなさん!ごきげんよう。

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