表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
バットエンド・キャンセラー  作者: 赤槻春来
第1部.そして出会いは突然に
1/110

終わりは突然やってくる

はじめまして赤槻春来(あかつきはるき)です。

私の時間や機器の関係上この作品は小分けにして出すことが多いと思います。

一部わかりにくくなっているかもしれませんが楽しく読んでくれると嬉しいです。

「 なんだ…これ…」


 目の前に広がるドラゴンとも呼べる生物の死体…

 そして先ほどまでは生きていたであろう、首だけが飛ばされた男達の亡骸…

 そんな血だまりの中に倒れた長い髪の人物にコウスケは不覚にも見惚れてしまった…



ーーー



「明日は午後からだ。では解散!」


 コーチの声に生徒たちはぞろぞろと帰路に着いた。

  コウスケは顔を水で洗うと鏡に映る目つきの悪いスポーツ刈りの少年を見て「はぁ…」と軽いため息をついた。

 昼が日に日に短くなってきたこの季節は陸上部の短距離であるコウスケにとってあまり活躍の場がないのである。



 今日で17になったというのに普段と何も変わらない1日…コウスケはそんな日もあるかなどと考えながら正門をぬけ、家へと足を運ばせた。



 コウスケが公園前を通るとそこから子供たちの元気な声が聞こえてきた。


「サッカーか…懐かしいな」


 そう呟いたコウスケはそこを通り過ぎようとした…


「危ない!」


 道路に飛んで行ったボールを取りにいったのだろう。1人の少年が道路に飛び出した。ちょうどそこを通りかかったであろう大型トラックはスピードを落とさず少年に突っ込んでいった…

 コウスケはそれを脳で理解するよりも早くその少年をつき飛ばしていた。

 人間死にそうになると周りが遅くなるとはこういうことか…などと考えながらコウスケは目をつぶった。

 そして…


痛みは襲ってこなかった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ