肩こりの酷い男の話
男は最近、肩こりに悩まされていた。それはもう日頃からデュラハンにでもなって首を取り外したいくらいには悩んでいた。しかし男は思い出したそういえばデュラハンというのは馬に乗れなければいけないのではないかと。
残念なことに男は馬に乗れなかったのである。
男は泣く泣くデュラハンを諦めることにした。
しかし男は諦めなかったであればフランケンシュタインになればいいではないかと!男はそれを思いついたとき嬉しくて万年床で踊り狂った、しかしすぐに隣の部屋から壁を叩く音がしてやめた。
それはともかくとして男はすぐにパソコンを立ち上げると急いでフランケンシュタインになる方法を漁りだした、その時の時刻は午前の一時であった。
男は情報の海を泳いだ、時に背泳ぎで、時に平泳ぎで、しかしいくら泳いでも目的のものは見つからなかった、だが男は諦めなかった冷蔵庫にいつからあるともしれない怪しげな栄養ドリンクをゴッキュゴッキュと飲みながら、時々出てくる怪しげなボンキュボンなお姉さんに鋼の精神で耐えながら血眼で情報の海を泳ぎ続けた、しかしそれでも男が求めていた情報は無かった。
男はパソコンの電源を落とすのも面倒くさくてつけたまま万年床に仰向けに倒れ込んで考えた
俺は一体何をやっていたのだろうか人間が人間以外の生物になる方法などあるはずがないのにと、そして男仰向けの状態から横になりため息を一つつくと呟いた
「明日、おとなしくマッサージチェア使うか」
そして男はふと思い出した、そういえば昔お婆ちゃんが「お化けの話をするとお化けが出るよ」と言っていたなとそんなことをことを考えていたからだろうかふと、背後にナニカの気配を感じた。
そして男が恐る恐る振り返ってみるとそこには恐ろしい表情で仁王立ちしている般若がいた、男はあまりの驚きと恐怖に悲鳴の一つもあげることもできなかった。
男ができたのは脂汗をかきながら目を必死に瞑りただ震えることだけであった。
すると般若がいる方向から聞き覚えのある声が自分の名前を呼んでいるのに気がついて男が恐る恐る片目を開くとそこにいたのはおよそ二センチ程の距離で顔を覗き込んでいる般若の顔であった。今度こそ男が悲鳴をあげると般若が男の頭を加減無しで叩いた。そして般若は口を大きく開けて言葉を発した。
「あんたいつまで起きてんだい、明日も学校あんでしょうが、このバカタレが‼」
男は唖然としたよく見ると般若は恐ろしい表情をした自分の母でありその母は今は恐ろしい程、呆れた顔をしている。
その母にしばらく説教をされ、くたくたの状態で男が布団へ潜り込むとすぐに男は夢の世界へと飛び立ってしまった。
しかしその30分後に母親に叩き起こされて学校へ向かい、その学校でも半日船を漕いでしまい男は教師にこっぴどく叱られたとさ
めでたしめでたし