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プロローグ
私の名は、トゥーリア・ラインヘルト。男爵令嬢である。
私には、前世の記憶がある。
前世、30代の日本人で、あくせく働いて生活していた。標準的な日本人だった。体が弱いことがネックだったが。
現在の私の生きる世界は、前世であれば、19世紀のヨーロッパのような世界観であろうか。まあ、私自身歴史はあまり覚えていないので、イメージではあるが。
服装は、女性はドレスを身にまとい、足を見せてはならない。
いや、でも夜会のドレスコードって、首や胸や背中を見せまくりだけど、それってどうなの?恥ずかしくないの?とか、前世慎ましい日本人であった身としては、外国人の美意識はよくわからない。
つーか、首あっためないと風邪ひくじゃん。
話がそれてしまった。男性は、フロックコートぽい、長めの丈のジャケット、帽子に杖、あと胸元、袖口フリルとか、なんかよくわからん感じ。
男性のフリルとか、笑っちゃうよ。
まーそんな感じのエセ懐古趣味の世界に私は生まれ変わった。
異世界転生の話を書いてみようと思いました。