幕章 テトとライムの教えてファイトモンスターズ
徹人(以下テ)「えっと、なんだこれ。いきなりよく分からん企画が始まったのだが」
ライム(以下ラ)「あ、テト。ようやく来たんだね」
テ「ライム、これはどういうことだ。この『テトとライムの教えてファイトモンスターズ』ってのは一体……」
ラ「うんとね、作者さんから手紙を預かってるから読むね。第二章の公開までに時間がかかりそうだから、その繋ぎとして二人でファイモンの解説でもやってくださいだって」
テ「僕たちは時間稼ぎで呼ばれたってわけか。大会も近いってのにはた迷惑な」
ラ「そうだぞ。ポ〇とるやってないで原稿書け」
テ「いや、それはいいだろ。仕方ないから解説するか。そもそもこのゲームって実在してないから、ルールを把握してないって人もいるだろうし」
ラ「うん。私もよく分かってない」
テ「お前はあのゲームのキャラだからそれはまずいだろ」
ラ「散々私をウイルス扱いしたくせに」
テ「それは悪かった。さて、気を取り直して説明するけど、ファイトモンスターズ略してファイモンは、自分の育てたモンスターを全国のプレイヤーと戦わせる人気のオンラインゲームなんだ」
ラ「ポ〇モンを想像してみるといいかもね」
テ「ライム、それは言わないお約束だ。まあ、モンスター育成RPGなら他にも色々あるけど、それらと差別化を図っている要素がいくつかある。まずは、バトルに出すモンスターの数を三体まで自由に選べるってこと。僕はいつもライム単体で勝負してるけど、中には三体すべてを使用したチームプレーをしてくる人もいる」
ラ「テトも私を倒しに来たときは三体のモンスターを使ってきたよね」
テ「三体のモンスターを使用するとハンデとしてステータスが下がってしまう。けれども、複数の属性のモンスターを使えるから、対戦相手や状況に合わせて臨機応変に立ち回ることができる。それに、アビリティによる連携も可能だな」
ラ「アビリティって私の九死に一生みたいなもんよね。いわゆるパ〇ドラのリーダースキルみたいな」
テ「だから、それは言わないお約束だろ。モンスターにそれぞれ備わっている特殊能力で、特定の条件で攻撃力を上げたり、自動的にHPを回復できたりするんだよな」
ラ「普通に考えれば三体で勝負をするのが有利なのに、テトはどうして単体で勝負するの」
テ「いい質問だ。単体だとステータス補正がかかって能力値を上げてバトルすることができる。それに、スキルカードを集中して使えるから、更に能力値を上げて無双することもできるんだ」
ラ「スキルカードって何? ツ〇ヤでポイントがたまるやつ?」
テ「それはT〇―ド。かすりもしてないぞ。スキルカードは戦闘中に好きなタイミングでプレイヤーが使えるカードのこと。五枚までしか選べないけど、攻撃力を上げる初歩的なものから、ゲームをひっくり返せる切り札まで揃っている」
ラ「あのスキルカードはひどかった……」
テ「ごめん、あれトラウマになってるのか。まとめると、アビリティを活かして連携で戦うのが三体の戦法。スキルカードを集中的に使って無双を図るのが一体の戦法。その中間が二体ってところだな。
あとは、スキルカードやアビリティ、モンスターの技をうまく使って相手のチームを全滅させる。おおまかになるけど、これがファイモンのルールだ」
ラ「最後は投げやりになってない」
テ「僕とて、好きでこんな企画やってるわけじゃないからな。文句は作者に言ってくれ」
愛華(以下マ)「あれ、おにぃこんなとこに居たんだ」
テ「愛華じゃないか。どうしたんだ、急に現れて」
マ「一緒に遊ぼうと思って家の中探したけど、どこにもいないんだもん。それよりも、エロゲーのキャラと密会なんかしてどうしたの」
テ「だから、ライムはエロゲーのキャラじゃないって」
ラ「そうよマナっち。いつか夜這いしてやろうとか考えてないんだからね」
テ「それは本気でやめてくれ」
マ「もう、全然見つからないから、アニメファイトモンスターズが始まる時間になっちゃったじゃない」
テ「何!? そりゃ大変だ。よし、この突発企画もお開きだ。愛華、早く見に行くぞ」
ラ「ずるいよ、テト。私も見たい。あ、そうそう。今回はこれで終了だけんど、もうすぐ公開の第二章でまた会おうね。バイバイ」
一同、リビングへと駆け込む。
と、いうわけで幕章でした。
第二章はもう少しで公開できると思うのでいましばらくお待ち下さい。




