ゲーマー
ある少年が自殺しようとしていた。
そこへ、空の上に立つ少女が現れた。それが少年と少女との出会いだった。
青い空、白い雲、そして飛行機雲まで飛んでいた。 そして、僕は何故かビルの前にいた。
僕の身体は恐怖で満ちていた。
しかし、同時にワクワクする心があった。例えるならジェットコースターの頂上から降下する瞬間。
まぁ、そんな感じだ。
そして、僕はのエレベーターへ迎い、最上階へのボタンを押した。
'チーン'
電子レンジのような音がした。
そして、僕は屋上へ出た。それから、屋上の縁へ乗って下を覗いた。ここはビル30階。見下ろすと絶景が、、、、。
とは、ならなかった。ビルの密集している所なので見えなかった。
'まぁ、いっか。'
僕は独り言のように呟いた。そして、ビルの縁から足を浮かせて前に持ち上げた。そのまま傾いて、、、 '・・・。'
異様な光景が目に入った。 目の前に少女がいた。
'・・・。'
僕は、しばらく黙っていた。
まさに、異様な光景だった。
僕の目の前といっても目の前のビルではない。ビルとビルとの間、つまり目の前の少女は空の上に立っていた。
それが、僕と少女の出会いだった。