ターゲットは公爵令嬢【sideアーサー・ギルバート】
こんにちは、月乃まつりです!
今回は、新しい執事?のアーサー・ギルバート視点です!
彼に潜む怪しい影とは、一体なんなのかーー!?
それでは、小説の世界をお楽しみください!
過去へ遡り、とあるマフィア組織にて。
そこには、新しい執事になるはずのアーサー・ギルバートがいた。
それもそのはず。
彼は、裏社会を牛耳るこのマフィア組織のボス、ギルバートだったのだ。
「ギルバート様、こちらが、今回のターゲットであるアメジアン・フィオナの基本情報です」
「ああ、ありがとう」
部下からターゲットについての資料を受け取り、目を通す。
『氏名:アメジアン・フィオナ
情報:異能で有名なアメジアン公爵家の公爵令嬢であり公爵家の跡取り。
武術に秀でており、博識。また、一級魔法使い、虹の魔法使いなどの称号あり。
また、剣鬼も取得しておりーー』
ここまで読んで、資料から目を離す。
「凄まじい知識量と技量を持っているということですか…」
正直、驚きしかありませんね…。
こんな逸材が、世界にいたとは…。
「今回は、やりがいのある仕事になりそうですね…」
笑みを含んだつぶやき声が、夜の澄んだ空気に溶けていったーー。
〜数時間後〜
アメジアン・フィオナも異能を持っていると考えて行動した方が良さそうですね…。
彼は、心の中で悶々と考えていた。
どうすれば怪しまれずに潜入できるか。
そこが考え所だっのだ。
彼女が通う学園の教師として探るのもありですね…。
…………んんっ?
「これは…」
彼が手にした紙には、こう書かれていた。
『今年五月二十二日より専属執事がアメジアン家に来訪、面談をへて一人娘であるフィオナ嬢に仕える予定』
と。
今は、五月十日。
来訪まで、残り十二日。
つまり、執事に成り代わろうと思えば、容易にできる残り日数なのだ。
「これがいいですね…」
口の端を持ち上げて、彼は嗤った。
誰もが身構えるほどの、不敵な微笑だった。
〜数日後〜
彼は、アメジアン・フィオナが通う学園の偵察に来ていた。
ここが、ターゲットがいる学園か…。
一体どこに、アメジアン・フィオナは…?
ーーがしゃん!
何かが落ちる音がして、2階から一階を見下ろす。
そこにはーー
「あなた!!フィオナっ!またわたくしに怪我をさせましたわね!?」
「自損事故、という言葉をご存じで?」
ーー女子生徒に向かって怒鳴り罵るラテベージュ髪の女子生徒。
そして、それを冷淡な口調で受け流すネイビー色の髪の女子生徒がいた。
ギルバートは、ネイビー色の髪の女子生徒に、見覚えがあった。
「ーーあれが、アメジアン・フィオナ…」
そう。彼女こそが、彼のターゲットであるアメジアン・フィオナだったのだ。
彼女は煌めくネイビーの髪と、色素薄めの紫の瞳という美しい容姿を持ち合わせていた。
特に、『アメジアン』という名字に相応しい紫水晶のような瞳は、人を惹きつけるだろう。
アメジアン・フィオナは、遠くから見ても目立った容姿だ。
だが、彼女は控えめに言っても『氷の女王』というくらい冷たく、いつも冷静だったという。
見てわかる通り、ピンク髪の女子生徒ーー確か名前はフーアにもそっけない態度をとっている。
「さて…あと少しで対面ですよ、アメジアン・フィオナ…。…私は決めたターゲットは必ず始末する、掃除屋なんですから…必ず、貴女を始末しますからね…」
彼は恐ろしい言葉をつぶやきながら、彼女を凝視するのだったーー。
なんと、新しい専属執事、アーサー・ギルバートはマフィアのボス『黒薔薇』だということが判明しました!
今後の展開にご期待ください!
ブクマなど、ポチポチ押していただけたら嬉しいです。
それではまた!




