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第三十九話 偽竜来襲

「ギガァアアアアア!!」


 空を裂く咆哮とともに、白い巨体が村の中央に叩きつけられた。

 大地が跳ね上がり、衝撃で建物の壁がきしむ。砂塵が村を包み込み、悲鳴と怒号が入り混じる。


「クソがぁ!!」


「うそ……どうしてドラゴンが……」


「そんなわけねえ!! ドラゴンは大戦時代に絶滅したはずだ!!」


「皆さん、戦うしかありません!! モルドンさん! 村長さん、村人達と一緒に避難してください!!」


 リノア達は、空から墜ちてきた“偽竜”――その異様な姿を見上げて、反射的に身構えた。


 白い鱗はあちこち剥がれ落ち、翼はボロボロ。

 全身に巨大な斬り傷が走り、そこから黒く焼け爛れたような痕が広がっている。

 腐った血と、腐敗した匂いが、風に混じって鼻を刺した。


「お、おまえら……アイツがなんなのか、知ってるのか……!」


 モルドンは尻餅をついたまま、顔面蒼白で震えていた。

 足に力が入らず、立ち上がろうとしては転びかける。


 村人達も同じだ。

 突然現れた化け物に腰を抜かし、その場で震える者、悲鳴を上げて逃げ惑う者。

 誰一人として、まともに動けていない。


 そんな中、モルドンだけが、その名を口にした。


「“風化翼王(ふうかよくおう”だよ……。なんで……なんでコイツがここにいるんだよぉ!! 本来こんな所にはいねえんだよぉ!!」


「ギガァアアアアア!!! ガアアアアアア!!」


 風化翼王がのたうち、爪で大地を抉る。

 そのたびに岩が砕け、土が跳ね、村のあちこちで小さな地震が起こる。


「アデル!! どうする?! 村人達を守りながら逃げるか?」


 ルインが問いかけるが、アデルは目を細めて偽竜を凝視していた。


「ルイン、よく見てみろ。アイツ、なんか苦しんでないか?

 翼ボロボロだし、体じゅうに斬り傷スゲーぞ……。あと……なんだ? グールみてえに、体が爛れてるとこもある」


 アデルの言葉を受けて、モルドンが絶叫する。


「うそだ……。おい……風化翼王、“黒雪”の影響受けてる……!

 このままだと……“闇獣(やじゅう”になっちまう!!」


「どういうことなの!! モルドン!! なんで闇獣になるって分かるのぉ!!」


「ギガァアアアアアァアア!!!」


 風化翼王は苦しみに狂ったように暴れ回る。


 地面に打ちつけられた尾が家屋を叩き潰し、舞い上がった瓦礫が雨のように降った。


「皆さん!! ここで倒すしかないみたいです!!

 モルドンさん!! 村長さん、村人達と一緒に隣の村へ行ってください!!」


 ゼーラが、村人達の前へ一歩出て、戦闘態勢を取る。


「おい……おまえらじゃ……無理だ……! はぁ、はぁ……あああああああぁあああ!!」


 モルドンはそれでも歯を食いしばり、無理やり立ち上がると、村長のもとへ走り出した。


「一撃でぶっ飛ばす!! 行くぞぉお!!」


 アデルの叫びと同時に――場面は少し前へと遡る。


 〜風化翼王が現れる数時間前〜


「坊主達、ここら辺で一回休むか?」


 ラバン王国を出てしばらく。

 岩場の多い開けた場所に差し掛かったところで、御者台のモルドンが声をかけた。


「いいよ〜! わたし、少し背伸びしたいし!」


「ちょっとした長旅になりますので、休憩しましょう!」


「オレ、しょんべん!」


「俺も!」


 モルドンが鳥車を大きな岩陰に止めると、リノアとゼーラは食べ物になりそうなものを探しに、モルドンと一緒に周囲を散策し始めた。


 一方そのころ、アデルとルインは——仲良く並んで立ちション中だった。


「ルイン!! どうだ!! この“デッケェ岩の下でションベンする幸福感”!! 最高だろ!!」


「全然分からん!! 幸福感とかねえし! ただのスッキリ解放感だし!!」


「あーダメだなぁ〜、ルイン、全然わかってねえな〜」


「分かんなくていいわ!!」


 用を足したアデルが、スッキリとした顔で伸びをする。


「しゃあああ!! スッキリしたぜ!! ちょい食いもん探すか!」


「食いもんか〜……。ここ、魔物いるか? 岩しかねえぞ!」


 二人はあたりを見回す。


 そのとき、ルインがふと指をさした。


「ん? アデル!! あそこの岩見てみろ! なんか岩についてるぞ?」


 アデルは目を凝らし、指された岩の表面をじっと見る。

 岩と完全に同化して分かりづらいが――確かに、そこには魚の形をした何かがへばり付いていた。


「え!? おい、魚だぞルイン!!」


「なんで岩に魚いんだ? とりあえず捕まえるぞ!」


「オレに任せろ!」


 アデルは一瞬で岩場を駆け上がり、素早く手を伸ばす。

 逃げようとした魚を、指先でがっちりと掴み取った。


「おい!! ルイン!! 見てみろ!! マジ魚だぞ!!!」


「うっわ!! 本当に魚じゃん!! 他にもいるかもしれん!! ちょい待ってろ!」


 ルインは魔力を込め、地面の土を盛り上げる。


「《ゲネシス》……っと。よし、土のカゴ完成!」


 即席の土製の入れ物が出来上がり、簡易の蓋までついている。


「アデル、捕まえたらここに入れろ! 蓋もちゃんと閉めとけよ!」


「おおお!! ルイン!! さっすがだぁ!! よし、百匹捕まえるぞぉお!!」


「そんな食えんし! そもそも入らん!!」


 二人は笑いながら、岩魚探しに夢中になった。


ーーーー


 一方そのころ。


 リノアとゼーラ、そしてモルドンも一緒に、地面のあちこちをのぞき込んでいた。


「ねえ! モルドン! この地面から生えてるオレンジ色の実、なに?」


 リノアが嬉々として、丸いオレンジの実をモルドンのところへ持っていく。


「おお、これは“ロックベリー”だ!」


「ロックベリー?」


「モルドンさん、そのロックベリーって食べられるんですか?

 さっき齧ってみましたけど、硬すぎて噛めなかったんですけど……」


「ははは、まあそうだな。この実は、ちょいと“食い方”に癖があるんだよ」


 モルドンはロックベリーをひとつつまみ、そのまま口へ放り込む。

 しばらく口の中でもごもごと動かしていたかと思うと――


 シャリッ。


 乾いた、気持ちのいい音がして、普通の果実のように噛めている。


「えええ!! なんで??」


「モルドンさん! 何したんですか?」


 モルドンは飲み込んでから、得意げに解説する。


「このロックベリーはな、口の中に入れたあと、全体を“優しく”噛むんだ。

 するとだな、少しだけ凹んでる場所がある。そこを噛めば、殻がほぐれて、ちゃんと食えるってわけだ!」


「なるほど……!」


「やってみましょう、リノアさん!」


 二人はモルドンの真似をして、ロックベリーを口へ。

 最初は、どこをどう噛んでも“ガリッ”と歯が負けそうになるだけだったが、慎重に探っていると――


 シャリッ。


「「美味しい!!」」


 二人して声が揃った。


 口の中に広がるのは、ほのかな甘さと爽やかな酸味。

 噛むたびに、シャリシャリとした食感が心地いい。


「美味えだろ! 魔物も硬くて食えねえから、ここら一帯に実り放題なんだ!」


「ゼーラ!! こんなにたくさんある!! いっぱい採ろう!!」


「はい!! リノアさん!!」


 ゼーラは魔法で土製のカゴを作り、その中にロックベリーを次々と入れていく。

 なぜかモルドンもノリノリで手伝っていた。



「ふぅ〜、いてて……腰がいてぇなぁ〜」


 かがみっぱなしだったモルドンが、腰をさすりながら伸びをする。


「モルドン! ちょっと後ろ向いて!」


「ん? こうか?」


「《ヒール》!」


 ゼーラの手から溢れた柔らかな光が、モルドンの腰を包む。


「うおっ!? お、おおお!! 腰が痛くねえ!! 流石、聖女様だ!!」


 痛みがすっと引いていくのを感じて、モルドンは本気で感動していた。


「リノアさん、モルドンさん! これくらいあれば十分ですね!」


「三人だから、こんなに採れたんだよ」


「そうですね! そろそろルイン達も戻ってくると思いますし。

 枝でも探しながら待ちましょう」


「そうしよーー!!」


 しばらくすると、ルインとアデルがカゴを抱えて戻ってきた。


「おーい!! 魚捕まえたぞ!!」


「え!? 魚!!?!」


「ここに池とか川なかったですけど……」


 アデルが得意満面で土カゴの蓋を開ける。

 中には、岩と同じ色をした魚が何匹も入っていた。


 それを見たモルドンは、目を見開き、次の瞬間には歓喜の声を上げていた。


「うぉおお!! こ、これは!! “岩魚(いわな”じゃねえか!!」


「モルドンさん、どんな魚なのか知ってるんですか!」


「知ってるも何も、コイツは“結構な高級食材”だ。まず入手が難しい。

 基本は岩場にしかいねえうえに、色が岩と同じだから見つけづらい。しかも、すばしっこい!

 だからこそ、高級食材ってわけだ!」


 リノア達は、思わずごくりと喉を鳴らす。


「ちなみに、これ見つけたのは誰だ?」


「俺だ!」


「じゃあ捕まえたのは?」


「オレだ!」


「いいコンビだ!! よし、さっそく食おう! 岩魚の処理は俺に任せろ、坊主ども!」


 モルドンが率先して下ごしらえを始め、リノアもその横で手伝う。


 その間、ルインとアデルは、さっきのロックベリーのカゴを覗き込んでいた。


「二人とも気になりますか?」


「おう! 気になる!! なんだこのオレンジの実は?」


「アデルさん、一個食べてください。甘酸っぱくて美味しいですよ! ルインもどうぞ!」


 二人は言われるがまま、ロックベリーを一個ずつ口に放り込んで噛む。


 ガリッ。


「「かったああぁああ!! なんだこれ!!」」


「おい、ゼーラ。これ種だろ。俺にはもう“石”にしか見えねえ!」


「くっそ! なんだこれ!!」


「アデルくん! ルイン! これには食べ方があってね……」


 ゼーラは、先ほどモルドンから聞いた通りに食べ方を教える。


 すると――


「うぉおおお!! なんだこれ!! 甘酸っぱ!!」


「クッソうまいなこれ!! オレ、これ好きだ!!」


 二人はロックベリーにすっかりハマってしまい、カゴの中身がみるみる減っていく。


 その頃、モルドンとリノアの下ごしらえが終わり、串刺しにした岩魚が焚き火の上に並べられた。

 火の魔石で火を起こし、パチパチと脂が弾ける音と香ばしい匂いが鼻をくすぐる。


 ふと、アデルの脳裏に別のキャンプの記憶がよぎる。

 ルナとラセルと、一緒に飯を食った夜――。


「アデル、どうしたの?」


 不意にリノアに声をかけられ、アデルはビクッと肩を揺らした。


「え? なんでもねえよ!」


 誤魔化すように笑い、火にかけられた岩魚をじっと見る。


 五人は焚き火を囲みながら、他愛もない話をしつつ、岩魚が焼けるのを待った。



「食ったぁあああ!! さあモルドン!! 白樹林(はくじゅりんへ出発だぜ!!」


 腹をさすりながら、アデルが元気よく叫ぶ。


「なあ、その前に、一回“村”に寄りてえんだけど。いいか?

 ちょっとそこの村で、泊まれるなら泊まりてえ」


「え!? 野宿じゃないの!! ほんと!!」


「野宿じゃなく、久しぶりにベッドで寝られるんですね!!」


「オレはどんどん行きてえんだけど!!」


「まあアデル、いいじゃねえか」


 ルインが肩をぽんと叩く。


「よし! じゃあ村に向けて行くぞ。名前は“ウェール村”だ!」


 鳥車は進路を変え、ウェール村へ向けて走り出した。



 特に問題もなく進み、小さな建物の群れが見えてきた。


「へえー、あれがウェール村か! なんもなさそうだな!」


「アデル! 失礼なこと言わないの!」


「よーし、着いたぞー」


 モルドンの声に合わせて、リノア達は客車から降りる。


「ああ! 聖女様だ!!」


 リノアとゼーラの姿を見るや否や、小さな子供達が一斉に駆け寄ってくる。

 あっという間に、二人の周りは子供の輪で埋まった。


「いや〜、元気ですね! ようこそ、聖女パーティーの皆様。

 僕がここの村長、サーラクです。よろしくお願いします!」


 村長が笑顔で手を差し出し、ルインがその手を握る。


「あのよ、この村は宿とかあるか? 俺達、今晩泊まりたいんだ」


 モルドンがすかさず聞く。


「あ〜はい! ありますよ! ご案内しますので、ついてきてください」


 ルインはゼーラ達を呼び、皆で村長について宿へ向かう。


「のどかな村って感じで、落ち着く〜」


「この辺りは、魔物はいないんですか?」


「そうですね〜、そんな頻繁には出ないですね。いざ出ても自警団がいますし、近くにここ以外にも村が三つあって、連携して助け合ってるんです」


「へえ〜、何かあったら他の村の人が来て助けてくれるんだ!!」


「安心できますね!」


「なあ? まだか?」


「アデルよ、焦るなって」


「いや〜、早くベッドに飛び込みてえんだよ!」


「なんじゃそりゃ!?」


 ルインとアデルがしょうもないやり取りをしていると――


 村の子供と大人たちが、急にざわめき始めた。


「ねえ、おとうさん、そらに鳥いっぱいいる〜」


「な、なんだこの鳥の量は……」


 リノア達も空を見上げる。


 茶色い体に、異様に発達したクチバシを持つ鳥たちが、上空を一斉に旋回していた。


「おい……あれって“ロックバード”じゃねえか……。なんでこんな所に……」


「ロックバードって、確かロランが言ってたな! ウォーバルウォー付近にいる鳥だって……」


 アデルが記憶をたぐり寄せる。


「皆さん……ロックバードの他に、“大きな白い鳥”が奥にいません?」


「え? どこ? わたし見えない!」


「ちょうど、私達の真上です!」


 言われて、リノア達も真上を見上げる。


 雲の切れ間。

 ロックバードの群れのさらに高み――。


 そこから、ゆっくりと“何か白くて巨大なもの”がこちらへ落ちてくるのが見えた。


 モルドンが顔を引きつらせる。


「お、おい!! おまえら、ここに“あれ”が落ちてくるぞ!! 離れるぞ!! 村長も早く!!」


 モルドンの叫びに、リノア達は数メートルほど横へ跳ぶ。


 その瞬間――


 ドォオオオオンッ!!!


 雷鳴のような爆音とともに、大地が揺れ、白い砂塵がウェール村の中央を呑み込んだ。


ーーーーー


 ーそして現在ー


「一撃でぶっ飛ばす!! 行くぞぉお!!」


 砂煙の中から姿を現した“風化翼王”に向かって、アデルが飛び込む。


 巨体は、まだ地面に半ばめり込んだまま、もがいていた。


「ギィガアアアアアア!」


 アデルの蹴りが、風化翼王の顎を捉える。

 巨体がぐらりと仰け反った。


「今のうちに、おまえらも攻撃しろぉ!!」


「《ゲネシス・グラディウス(武器生成・剣)》――《オキデレ(斬撃)》!」


 ルインの手に、土とマナで形成された剣が生まれ、刃に風の気配が纏う。

 踏み込みざま、風を引き裂く一閃が、風化翼王の前脚を斜めに裂いた。


「《ラミーナ(風刃)》!!」


 リノアの周りに集まった風が、次々と刃となって飛ぶ。

 ボロボロの翼と、爛れた鱗をさらに切り刻んでいく。


「《ソルマ・アクス(岩針)》!」


 ゼーラが魔法を唱えると、風化翼王の足元から岩の槍が林立し、足裏や腹部を貫いた。


 風化翼王は、三方向からの攻撃に呻き声を上げ、地面をのたうつ。


「こんなクソでけぇ奴でも、ちゃんとダメージ入るんだな!」


「モルドンが言ってた“黒雪の影響受けてる”って、どういうこと?! これって、そのせいなの!?」


「なあ、コイツをここで仕留めねえと……“闇獣やじゅう”になるってことか……?」


 ルインの言葉に、空気が凍る。


「嘘ですよね……? そんなことになったら……」


「俺達は……死ぬ。絶対にだ……」


 ルインの低い声に、現実感のない重さが宿る。


「はあ? 死なねえよ!! 仮になったとしても! オレ達ならやれる!!」


 アデルが、いつもの無茶苦茶な強がりで割って入る。


「アデル!! 闇獣の恐ろしさは、グレックが言ってただろ!」


「アデル……闇獣になったら、間違いなくわたし達は死ぬ」


 リノアの声は震えていた。


「アデルさん!! “闇獣になる前に”倒しましょう!!」


 ゼーラが強く言い切る。


「……分かった。なら、さっさとアイツを潰すぞ!!」


 その瞬間――。


 風化翼王が、血走った瞳を天に向け、翼を大きく広げた。

 喉の奥で、白いマナが渦を巻き始める。


「なにする気だ……? まさか!!」


 ルインは、口元に集まる異様なマナの気配に、嫌な予感を確信する。


「おい!! マズいの来るぞ!! 《ゲネシス・スクートゥム・マグヌム(大盾)》!!」


 土のマナがルインの前に展開し、巨大な盾が空間に生えるように形成される。


「ルイン!! その技は……!!」


「みんな、俺の盾の中へ!!」


 三人が一斉にルインの背後へ飛び込んだ、その直後。


 風化翼王が、溜めきったマナを吠えるように吐き出した。


 白い“煙”のようなブレスが、一条の光の帯となって一直線に走る。

 空気が爆ぜ、地面の砂が吹き飛ぶほどの風圧がルイン達を襲った。


「耐えろよ!! 俺の盾ぇええ!!」


 ブレスが盾に直撃し、耳をつんざく轟音が村を揺るがす。


「くぅうう……!!」


「ルイン!! 耐えろ!!」


「ルイン!! 頑張ってぇ!!」


「ルイン!!」


 押し寄せる風圧が、盾ごと彼らを後方に押し出す。

 足が地面を滑り、靴底で土が削られていく。


「う、うぅうがあああああああ!!」


 ルインが喉が裂けそうな叫びとともに、全力で盾を支えきる。


 ようやくブレスが途切れたとき――

 周囲一帯は、白い“霧”に完全に満たされていた。


 視界は真っ白。

 鼻の奥がじんと痛み、喉がひりつき始める。


 風化翼王の荒い息遣いだけが、この“白い世界”の中に響いていた。

魔物図鑑


岩魚(いわな)

岩にへばりついている魚、体の色が岩と同化してるため見つけづらい、ヒレを上手く使って移動する



植物図鑑

ロックベリー


オレンジ色の実、普通に噛むと硬くて噛めない、実の何処か一部に凹みがあるため、そこを歯で押すと噛めるようになる。

味は甘酸っぱい。



本日も見てくださりありがとうございます!

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