表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/35

同居三日目、仕事。


昨日と変わらず朝から視界をドピンクと日光にジャックされて起床した後、

朝ご飯に隊長の希望通りのものと軽いものを出したら喜ばれた。

どうやら私の国の食事は隊長に合うらしいのでよかったです。

今日のお弁当の反応次第ではタッパーからお弁当へとレベルアップする必要がある。

流石に私がお弁当で隊長がタッパーなのは良くない。

包みを渡し、命令とはいえ男女が共同生活をしているのは部下に示しがつかないので時間をずらしての出勤。


今日は会議もないし訓練も比較的簡単なものだから騎獣の世話を念入りにやろうかなと一日の計画を立てる。

隊名にもある通り私の隊は騎獣と呼ばれる生き物に乗り遠くの任務へ行くときに直ぐに行ける速さと撲滅能力が売りの部隊です。

他にも守りに特化した隊や後方支援に特化した隊などありますが騎獣に乗るのは私のところと後二つ程度です。

数は少なく危険な任務が多くて移動時に常に魔法をかけていないとGで死んでしまうので高レベルの魔法を使える能力と騎獣を従えるだけの力を持たないといけない必然的にエリートが集まっています。

お給料は良いですがパレードとかやらされて私は半泣きです。

その時ばかりは目立つ事を余儀なくされ、目立ちたがりの後方支援を担当する隊に嫉妬の視線を注がれる羽目になるのです。

あの人たちは援護するのに一々叫ぶから煩いのでいっそ前に出てくればいいと思うのにそれは美学に反するらしい。

前回出たときは友人にお前テレビに出てたぞと言われリアルにらめぇぇぇと叫んだのは黒歴史です。

本当は世話をしなくても隊長、副隊長クラスになると専属の世話係がいるが、自分で世話をするのが普通。

任務時は自分の命がかかっていますからそれを怠るようじゃ直ぐに死んでしまう。

地位が高かろうが低かろうが前線に立たされるので完全な実力主義のこの世界は中々居心地がいい。


午前は訓練と騎獣の世話をしてお昼をお気に入りの木影で食べて隊長の書類整理を手伝う。

もう直ぐ終わろうかというとき隊長が声を掛けてきた。


「うまかった。」


毎回思うのが任務説明時以外主語を省かれる。

とりあえず礼を言っておきました。

この人は褒めるときは褒めるタイプだというのは分かっているので今更照れたりなんかしない。

最初の頃は突然褒められて脳内で絶叫していたものですから。


「それで何だが、一品多く作ってくれないだろうか。」


これだけじゃわからないので詳しく聞くと食堂で食べていたら同僚に食べられその同僚がもの凄く気に入ってきたので全部奪われる前に何か作って欲しいとの事です。

まず食堂で食ったのかいと思いましたが、隊長の事だから外で食べるとかそういうことは考えなかったんだろうかと思います。

周りに見られたのも気にしてはいけないんだろう。

しかもその同僚って多分あの人だろうかと思ったが私が苦手だと分かっているから名前を言わなかったのだろうかと思います。

幼馴染らしいですがあのテンションにはどうも付いていけない。

その内出てくるかと思いますがめんどくさい人です。

それにしても隊長お弁当を作る事は決定事項なんですね。

別にいいですが。

お弁当の大きさはどんな物がいいか、また一緒に買い物に行かないとなぁと思っていたらこれから隊長と一緒に買い物に行くのが普通になるとは思ってもいませんでした。





その内設定とか人物紹介でも書こうかと思います。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ