同居四十九日目、大きなアレの予感。
久しぶりに外に出る仕事かと思えばまたもや会いました。
オタクで良い声したノーゼラトゥスさんです。
またもやあの研究所だよ!!
今回はどんなのだと戦々恐々と行ったわけでは無く、近頃凶暴になり被害が拡大している魔物に対する調査を請け負っていたノーゼラトゥスさんのチームと
私の部隊専属の調査部隊の隊長とともに今後の討伐に対するミーティングを機材のある研究所でという至極真っ当な用件できました。
今回同行してくれた隊長さんはシュイトさんという方です。
私の護衛は無しです。
運転はシュイトさんがしてくれるのであのむさ苦しさからは解放されてちょっぴり嬉しいです。
シュイトさんは顎鬚が似合う素敵な男性ですが顎鬚が苦手な私は右手が疼きます。
合流したノーゼラトゥスさんと共に部屋に入り顎鬚を毟りたいとうその衝動を抑えながら会議が始まりました。
ノーゼラトゥスさんの話によると魔物の暴れ方が通常ではありえない行動をしているらしく、人の手が加えられているとしか思えないとの事です。
その魔物はグルーという名で群で行動するという習性を持っていて知能も高く戦闘能力も高いので何度か討伐しましたが倒すのは中々厄介な相手です。
その群で行動するはずの魔物が単独で行動するのが目立つようになり凶暴性も増し離れたところにも出没するようになり始めたと。
捕えてみると脳が萎縮し、目が黄色に変色している。
病気の可能性も考えてみたが菌は発見できなかったが数値に異常が合ったり刃物で同じ場所を切られた跡が合ったりするという。
もうこれは黒ですよね。
そこで今回それに関わっているのでは無いかという人間を知っているらしいです。
何でも製薬会社で働いていた研究員が数年前に薬の密売をして捕まったのですが、裏金を使い出た後、行方が分からないらしいのです。
その研究員は製薬会社で働く前に国が投資していた生物兵器の開発に関わっていたらしく、現在それだけの事を出来るのは彼しかいないのではないかとの事です。
他に出来そうなのは国の管理下にいるので一番有力との事です。
それ以上の事は研究所で把握するのは難しいのでこちらにお任せすると。
その件については軍ではなく元老院の管轄だったので情報の遅れになったようです。
あそこは研究員やら政治家やらが蔓延る無能なんだか有能なんだか良くわからないところなのでこういうミスもあるんだろうなぁと考えてしまいます。
生物兵器何て後ろ暗い研究をしていた人間に監視をつけるのは当たり前のように思えますが当時は戦争が多発していてごたごたしていたのでその隙にという事でしょう。
よくある事ですよね。
その尻拭いは軍にいる私達がする羽目になるんですよね。
愚痴はさておき、その人物の調査はシュイトさんの部隊に。
グルーの捕獲や討伐、近辺のアジトを探るのを私の部隊。
引き続き魔物に関する調査を研究所でという事で決まりました。
期間からすると既にその辺は引き払われているのではないかなと思います。
そこまで素人じゃないですよね。
資金提供している人物の調査もしなくてはいけませんし、此処のところ平和だったせいか積みゲー攻略の道のりが遠くなったような気がします。
三本同時発売とかそんな貴様ありがとうございます。
帰り際に新兵器の開発に成功したのでご協力願いたいという不穏な言葉をノーゼラトゥスさんからいただきましたがスルーさせていただいてよろしいでしょうか。