表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/35

同居二十二日目、心とかそんなの。


ペット……

飼いたいなぁ。


どうも心の癒しを求める私です。

今日は私一人が休暇です。隊長は馬車馬のように働けばよろしいかと。

隊長のとどめにより、私の心はまだ粉々です。

修復するためにちまっこい何かを求めているんですが傍に居るのはでかい生き物なんですよね。

隊長とか、部下とか。

視界より下の生き物に囲まれたいです。

つぶらな瞳の生き物に見上げられたいです。

無理か。

隊長でかい生き物はすぐに手懐ける癖に小さい生き物に威嚇されるんですよね。

懐くとこちらが引くぐらい愛されるんですが、そしたら私が構って貰えなくなるじゃないですか。

目の前で楽しそうに戯れる一人と一匹。

妬みのあまり隊長に嫌がらせしてしまいそうです。

そういえば最近友人と会話していませんね。

暇だとどうでもいいことを考えてしまう。

別にゲームでどうしてもクリアできないところができて不貞腐れているわけでは…。

気持ちを切り替えて癒しを求めるには彼女しかいない。

確か今日は非番だったはず。

電話でもかけてみますか。


「はい。もしもし」


「ハァハァ奥さん今何してます?」


「貴様の処刑方法を探しておる」


「是非ともその手できゅっと!!」


「だが断る!!」


「ちぇっちわーっす」


「はいはい、どうしたのー?」


「寂しかったから構って」


「しょうがないな喜びにむせび泣くがいい!!」


とか何とかいきなりの電話にノリノリで答えてくれる彼女、マルカは結婚式の企画をする仕事についてます。

休日に行われるので休みが平日の彼女とは良く遊んでもらってます。

見た目は花嫁さんのような彼女なんですが口調が男前です。

周りで結婚している友人が居ないし出席するのは軍関係の硬い結婚式ばかり。

普通の結婚式が気になり仕事でどんな事があるのかと聞いたとき、

夢……壊れるぜ?

いつも口調はアレですが、声音は、ほわほわしてる彼女から放たれた重低音の声が今でも忘れられません。

私、結婚には夢見ません。

略奪愛とか政略結婚とかが目立つ所為で聞かない方がいいそうです。

そんなにストレスが溜まっているのかと心配になったのは仕方が無い事だと思います。

それからは聞いた事が無いのですが結婚式は私に任せなと言った彼女におかっつあぁん!!と抱きついたのは最近の事です。

相手が居ませんがね。


電話の最後に旅行に行く約束をして終わりました。

メンバーは全員女性ばかりですが彼氏の有無を聞いたら命は無いとだけ思ってください。

それだけで全て分かります。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ