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同居十九日目、かちわりたい。後編。

最近実践をしていなかったせいか動きが鈍っているような気がします。

私ではなく部下達がですが。

私はイメトレという名の妄想をしているので常に準備万端です。

軽く攻撃をかわしながら見ていると連携があまり良くありません。

基本的に騎獣に乗っての攻撃や散らばって戦う事が多いので仕方が無いのかもしれませんが隊長に言って連携の訓練を増やした方がいいかもしれませんね。

魔法や武器無しだと良くわかります。

指示を出しつつ攻撃をしてはいますが暇なので部下の紹介でもすることにします。


「ファラン脇が甘い」


今、脇が甘いと言いつつ脇腹に回し蹴りをして転倒させたのがファランといって落ち着いた茶色い髪に若葉色の瞳をもった好青年です。

清楚な女性に好かれるらしくよく差し入れを貰っているのを見ます。

リア充は爆発しろ!!


「トラン、動きを良く見ろ」


殴りかかった右手を掴み後ろに捻り上げファランの方へ蹴り上げたのがトランといって

ファランと同じ茶色い髪ですが金色に近い明るい茶色で髪の毛と同じ色の瞳をしています。

トランも女性から良く差し入れを貰っていて、照れ屋な一面が年上の女性に人気があるらしいです。

リア充は爆撃されろ!!


そしてスーツを着ていない組みの私のケツをガン見していたスキンヘッドがギース。

大柄で強面ですが、根は優しいテンプレですが変態疑惑浮上です。

最後にギースとは対照的に身長は高いですが線が細く気弱そうに見えるキカート。

私は彼を実は鬼畜だと思っています。

合計四人のむさい男を連れていました。


だんだん説明が雑になっていますが気のせいじゃありません。

正直めんどくさかった。


部下のことを考えていたらあちらも満足したのか終了の知らせがスピーカーから流れてきました。

イケメン野郎だとは思っていましたが声まで良いとはあの研究員こんな変態なデザインをするくせに羨ましい。

名前は確かノーゼラトゥスとネームプレートに書いてありましたが、いかにもな感じで私は好きです。

ゲームのキャラにいそうな意味で。


最後に二人を軽く吹っ飛ばしながら終わりにしました。

八つ当たりをして申し訳ないが訓練が足りない己を恨んでください。

二人を蹴り上げた時に足を大きく上げましたが動きの妨げになりませんし、生地は薄くてその上から服を着るのは楽でしょう。

二人の様子からショック吸収にも優れているようですし魔法のサポートは試していませんが見た感じ良質であるみたいです。

着脱も簡単で普段から着用出来るとは思いますがこのデザインかと思うと……

下はまだいいとして上の下着を着けることが出来ないので心もとないです。

そして着用している事を知られたくない。

という事をデザインの事は避けつつノーゼラトゥスさんに言うと資料の為に写真を撮らせて欲しいと言われました。

お前、趣味だろうと私は言いたい。

どんなにその面で誤魔化そうとも私は騙されません。

お前からはオタクの匂いがするんだよ!!

オタクにはオタクを見分ける能力があるんですよ。

ふふ、自慢じゃないんですけどね。

既に数台のカメラで撮影されている事は知っているのですが、それはそれだろうと顔を映さないのであればいいと言ったら却下されました。

何故に。

全体の資料が欲しいやら頭につけた補助道具も一緒に~とかもう欲望のままに言われ何故か部下の強い勧めを受けて撮られることになりました。

お前ら進める意味がわからん。

絶対撮った方がいいです!!ってそんなにこのスーツが好きか変態どもめ!!

私も人の事言えないのが悔しい!!


心の中で悔し涙を浮かべつつ別室の撮影用の部屋に通され撮られまくりました。

組み手の動きや色んなポーズは分かりますが下からのアングルとかは趣味ですよね。

ちょっケツに視線がぁ!!


色々な恐怖に怯えつつ乗り切りやっと撮影から解放され着替えることが出来ました。

もう私のライフはゼロよ……


このスーツは全身を覆うタイプなので私の隊服だと下に着用したら見えてしまいます。

説明してませんでしたが短パンにニーソなのでそこはどうなのかと聞いたら希望があればオーダーメイドも出来るので問題はないとのことです。

今調べて改良しておきますと言われ女性の方に採寸されました。

というかこのスーツを私が使う事は決定なんですね。

もしかしたら着なくても良くなるかもしれないと思ったらあちらの方が上でした。


ギリギリとご協力ありがとうございましたと挨拶するノーゼラトゥスさんに殺意を滾らせつつ帰還して、

午後から仕事に出ていた隊長に今日の任務の報告をしにいきました。

報告書は車内で作成しておいたので渡すだけなので今後の訓練内容について話そうとしたら物凄く眉間に皺がよった険しい顔をしていました。

とりあえず報告をしようとしたら知っていると言われ数枚の写真を出されました。

えぇまぁ写真と言ったら今日のスーツの写真ぐらいしか今出てこないんですけどね。

若干恥らった感があって爆死したくなるんですが。

何故こんな事をしているんだと写真を人差し指でとんとんされても怖いだけです。

この仕事をしろと言ったのは隊長じゃないですか。


それにしても


何で写真手に入れてるんですか隊長。

何で写真見ながら悔しそうな顔してるんですが隊長。

何で懐に写真しまってやがりますか、たいちょぉぉぉぉぉ!!


あの……データと写真返してもらえないでしょうか?

その日一日隊長の機嫌が悪く、クイール隊長の事はうやむやになりました。

怒った隊長怖いです……




後日、スーツが完成したというのをむっつりとした顔の隊長から言われました。

このスーツを着用するのは今のところ志望制だそうで、私は協力した為とモニターの為に使用が決定付けられたと。

私が着る事は前から知っていたので良いんですが隊長の顔が怖くてどうにかならないかと思いました。

どうせならこのエロスーツ、ティアラちゃんに着ていただきたい。

あっでも上から服を着るから見れないや。




何故、写真を隊長が持っているかというと、ノーゼラトゥスさんが素早く無駄な気をきかせてデータを送ってくれました。

この隊のデータ管理は隊長と副隊長は、ほぼ共通なので隊長が簡単に受けとれたということです。

見た隊長はプチ切れ。

早速現像してちゃっかりもらいましたが。

いつか別視点を書きたいという希望を持ってメモしておきます。


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