同居十八日目、ジュンコの夢綴り。
珍しく男同士の付き合いがあると午後から出かけた隊長。
それを見送ってリビングで一人紅茶を啜りながら此処最近見ていたドラマの最終回を見ています。
右手にはミルクたっぷりの紅茶を。
左手にはボックスティッシュを。
重装備です。
ポットに入った紅茶も残り少なくなりドラマは後数分で終わる。
「ねぇ・・・私は最後まで貴方に傷を残せたかな?」
もちろんですともぉぉぉぉぉ!!
なんで死んでしまうん?
ジュンコは充分傷付いたじゃないか!!
「これ以上俺に傷を残してどうするんだ!!俺は・・・俺は!!」
くっそぉ。
鈍感男め・・・
お前が気付かなかったせいでジュンコの手術が出来なかったんじゃないか!!
今更泣いたって遅いんだよ!!
「悪い女になってみたかったんだ。」
ぱたりと力なくジュンコの手がベットの下に落ちるのを真剣な目で私は見つめる。
「ごめんね。」
そうして物悲しい音楽が流れてドラマは終わった。
残ったのは軽快な音楽が流れるCMと涙を滝のように流す私。
終わった・・・結局ジュンコは幸せにならないまま天に召されました。
友人から進められて見てみたもののしょっぱなからドロドロしてました。
複雑過ぎてどう説明したらいいのか分からないのですが、
簡単にすると恋人一歩手前の男女二人が病気やら身分差やらを乗り越えられずにバッドエンドを迎えてしまったという話しです。
生き別れの兄がどうのとか親友が相手に惚れてしまうだの毎回話がこじれていきます。
幸せになるんじゃないかと期待して最後まで見てみたものの
私にはついていけないようです。
悲恋ものは見ていてモヤモヤするのでどうも苦手です。
そこはガッといけよ!!と毎度思ってしまいます。
そこを楽しむべきなのか何なのか。
それにしても泣きました。
好き嫌い以前にこういうものは涙腺が崩壊するのでいけません。
隊長がいなくて良かったと思います。
帰りは夜遅くになるというのでまだまだ時間があります。
隊長はアルコールに強いらしく看病する必要も無いので安心です。
明日は朝早くに出て視察に行かなくてはいけないのでさっさと寝るに限ります。
そう思っていたのが間違いだったのか、
次の日起きた私に待っていたのは現実逃避をしようとする脳を止めることでした。
これほど隊長と同居して後悔したのは初めてです。
私は隊長に無事つっこみを入れることは出来るのでしょうか。