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同居十四日目、煌びやかな物体達。

今日も真面目に仕事をしております。

書類にサインする作業は私の中では好ましい作業の部類に入ります。

それも終わりお昼ご飯も食べて眠気がマックスですが、私の苦痛はこれからです。


何と午後から合同訓練があります。

合同訓練という名の拷問ですがね。


恐ろしく精神力を使うんですよ。

流石のスルー力を持ち合わせている私でも受け流す事の出来ない生き物達がわっさわさといる部隊。

前に少し出てきました目立ちたがりが集まっている隊で、

シュバイツァ・ファスティック後方支援及び医療部隊。

凄いだろ?これ正式な隊名なんだぜ?

シュバイツァとかファスティックは人物名らしいです。

何でもみんなの憧れなんだそうで、昔はまともな隊名だったそうですが、いつの間にかこうなりました。

いつか後方支援とかも取ってやるとか言ってましたがそれをやられたら何の部隊かわからないので本気で止めて欲しいです。

他にも追加したいとか言い難いので止めろ!!


まだまだ隊のいらない知識がありますが話を移します。

渋々と外の訓練所へ移り、始まってしまいました。

今回の合同訓練の目的は騎獣の治療手順の確認、連携の取りかたなどです。

私達の隊は騎獣に乗っている分移動が早いので他の隊との連携が苦手になりがちなのです。

人間と違って騎獣はデリケートなので顔合わせも兼ねています。

ですから、ときたまこんな訓練も必要なわけです。

今は負傷者を騎獣に乗せて運び治療をしてもらう訓練中なので、気合の入った声が聞こえてきます。


「ヒロイックステェェェショーーン!!」


「ファイアティルスゥェック!!」


注、回復呪文です。


・・・本当は訓練というか、馴れさせるためなんですよね。

ちらりと私の隣にいる隊長を見てみると珍獣を見るような目で見ている。

他の隊員を見ると引いている。

流石はシフ隊、あまり動じないこの隊を此処まで引かせる事が出来るのは貴方達ぐらいです。

ちなみにシフ隊というのは略称です。

本人達に言うとマジ切れされるので言ってはいけませんが。


毎回魔法を使う度に叫ぶのはいかがなものかと。

それで敵に察知されないのは奇跡としか思えませんが、企業秘密らしいです。

知りたくばシフ隊に入れというのだから・・・断固拒否します!!


思考を飛ばしていると、次の訓練に移るのかシフ隊のローディ副隊長がやってきました。

シフ隊は二人とも男性ですが、存在が恐ろしく派手です。

ローディ副隊長は何故か頭に鳥の羽がぶっささってます。

気分によって変わるらしく今日は機嫌がいい艶やかな羽がささってます。

パッと見は渋い感じのイケメン野朗なんですが言動とかが残念な事になっているので惜しい人です。

ファルス隊長はごついおっさん何ですがやってることは無邪気な少年さながらです。

そして何故かいつも輝いてます。

笑う度に歯が光る、何故か後光が差す。

奥さんも居るって言うんだから世も末です。

しかも美人でラブラブだというから・・・。


別に羨ましくなんかないのでローディ副隊長に戻ります。


「次は目的地まで運んでもらうのに移りましょう。華麗に頼みます。」


「分かった。号令を。」


「はい。」


華麗には余計だと思います。

若干、騎獣達が乗せる事を拒否してますが優秀な子達なので我慢しています。

レースがふんだんにあしらわれた服や発光している服を着た人間なんて乗せたくないのはわかります。

それで無くとも他の人間を乗せるのは騎獣、人間共に非常に疲れるので明日は全員休暇にしてあります。

後少しの辛抱なので頑張らなくては。






大抵はシフト制なのですが、訓練の後だけは全員お休みです。

管轄を他の騎獣隊に見てもらうので問題はありません。

そのかわり他の隊の訓練後は少し忙しいです。

騎獣隊同士の仲はとても良いのが自慢です。

そしてシフ隊だけは隊服の改造が認められています。

奇抜さゆえにシフ隊だとわかるからです。

原型を残しつつ改造する事が出来る巧みの技を発揮しています。





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