続行
元の場所へと戻り、俺は何とか異世界QUESTをCLEAR出来た。
封凪玲は多分俺が負ける事は無いと思ってたのか、それとも圧倒的強さで勝利すると思ってたのか。
それは本人にしかわからないが、俺は今回圧勝しただろう。
「どうするんだ?死咲巧翔」
「どうする?」
「イヴィリナ―ドに入るのか?それとも入らず、1人で異世界QUESTを続けるか。それともやめるか」
「決まってる。海埜を助けるには仲間が必要だ。その為ならイヴィリナ―ドも使ってやる」
「上から目線だな。お前は一番弱いんだぞ?」
「強くなれば良いだけだ。まずは来栖って奴は殺す」
来栖だけは許せねぇー。海埜を馬鹿にして、俺にもいきなり攻撃をしてきた。意味が分からない奴だし、あんな奴が仲間はダメだ。
裏切る事間違いないからな。
「イヴィリナ―ドは全員で7人のギルドだ。お前を入れて8人」
「じゃあ残り2人いるのか。何で集まって無かったんだ?」
「曲者なんでな。ギルドに入っているけど、集会には来ない。ちなみに集会は週1でやっている。水曜の夜12時からだ」
曲者か。一応メンバーに入ったし、挨拶はしておきたいがまぁいずれ会うだろう。
そこまで気にする事もない。俺はただひたすら異世界QUESTを行い、海埜を殺したであろう奴を殺すだけだ。
「そういえば、家は向こうにあるんだろ?どうするんだ?」
現在の場所は高野台だ。俺が住んでいる町は大和町だ。仕事も向こうでやっているから俺は戻らないといけない。
仕事って言っても、しがない万事屋だ。月1回依頼が来る程度だからだいたい収入はない。
「異世界QUESTで金は貰えるのか?」
「・・・貰えなくもない」
「マジかよ!」
「だがそれはレベル15になってからだ。緑の扉が見えるようになればわかる」
「レベル15か。まだまだ先だな。なら戻るよ、大和町に」
ちなみに万事屋の名は【ブラッド】。最近ではある暴走族を潰したので、高校生から注目を浴びてしまってる。
一旦戻って、短期のバイトをしないとな。
「じゃあ戻してやる。あと週1の集会は俺が連れてってやる」
「あのさ、異世界QUESTは1日に何回でも出来るの?」
「出来ない。1日1回だ」
「・・・レベル15までは先が長い。一気にレベルを上げれないのか?」
さすがに時間がかかりすぎる。半月もバイトしながら異世界QUESTは身体がしんどそうだ。
なら異世界QUESTで一気にレベルを上げて、異世界QUESTで金を稼ぎたい。
「お前なら・・・レベル6ぐらいに挑戦しても勝てそうだな」
「・・・なら」
「わかった。明日また一緒に異世界QUESTをする。その時にレベル6の相手にしてやる」
・・・封凪玲は何かと良い奴だな。海埜を巻き込んだ事は許せねぇーが悪い奴では無さそうだ。
本当はレベル10ぐらいまで一気に上げたいが仕方ないか。
俺は封凪玲に扉を出現させてもらい、大和町へと戻った。
そして時間は過ぎていき、次の日になる。




