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異世界QUEST  作者: ヴェイン
Act.2
49/74

続行

元の場所へと戻り、俺は何とか異世界QUESTをCLEAR出来た。

封凪玲は多分俺が負ける事は無いと思ってたのか、それとも圧倒的強さで勝利すると思ってたのか。

それは本人にしかわからないが、俺は今回圧勝しただろう。



「どうするんだ?死咲巧翔」



「どうする?」



「イヴィリナ―ドに入るのか?それとも入らず、1人で異世界QUESTを続けるか。それともやめるか」



「決まってる。海埜を助けるには仲間が必要だ。その為ならイヴィリナ―ドも使ってやる」



「上から目線だな。お前は一番弱いんだぞ?」



「強くなれば良いだけだ。まずは来栖って奴は殺す」



来栖だけは許せねぇー。海埜を馬鹿にして、俺にもいきなり攻撃をしてきた。意味が分からない奴だし、あんな奴が仲間はダメだ。

裏切る事間違いないからな。



「イヴィリナ―ドは全員で7人のギルドだ。お前を入れて8人」



「じゃあ残り2人いるのか。何で集まって無かったんだ?」



「曲者なんでな。ギルドに入っているけど、集会には来ない。ちなみに集会は週1でやっている。水曜の夜12時からだ」



曲者か。一応メンバーに入ったし、挨拶はしておきたいがまぁいずれ会うだろう。

そこまで気にする事もない。俺はただひたすら異世界QUESTを行い、海埜を殺したであろう奴を殺すだけだ。



「そういえば、家は向こうにあるんだろ?どうするんだ?」



現在の場所は高野台だ。俺が住んでいる町は大和町だ。仕事も向こうでやっているから俺は戻らないといけない。

仕事って言っても、しがない万事屋だ。月1回依頼が来る程度だからだいたい収入はない。



「異世界QUESTで金は貰えるのか?」



「・・・貰えなくもない」



「マジかよ!」



「だがそれはレベル15になってからだ。緑の扉が見えるようになればわかる」



「レベル15か。まだまだ先だな。なら戻るよ、大和町に」



ちなみに万事屋の名は【ブラッド】。最近ではある暴走族を潰したので、高校生から注目を浴びてしまってる。

一旦戻って、短期のバイトをしないとな。



「じゃあ戻してやる。あと週1の集会は俺が連れてってやる」



「あのさ、異世界QUESTは1日に何回でも出来るの?」



「出来ない。1日1回だ」



「・・・レベル15までは先が長い。一気にレベルを上げれないのか?」



さすがに時間がかかりすぎる。半月もバイトしながら異世界QUESTは身体がしんどそうだ。

なら異世界QUESTで一気にレベルを上げて、異世界QUESTで金を稼ぎたい。



「お前なら・・・レベル6ぐらいに挑戦しても勝てそうだな」



「・・・なら」



「わかった。明日また一緒に異世界QUESTをする。その時にレベル6の相手にしてやる」



・・・封凪玲は何かと良い奴だな。海埜を巻き込んだ事は許せねぇーが悪い奴では無さそうだ。

本当はレベル10ぐらいまで一気に上げたいが仕方ないか。



俺は封凪玲に扉を出現させてもらい、大和町へと戻った。

そして時間は過ぎていき、次の日になる。

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