表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界QUEST  作者: ヴェイン
Act.2
48/74

死咲 巧翔の初戦②

海埜が使っていた武器を俺が使う事になるとはな。コイツで海埜は戦ってたんだ。この異世界QUESTを。

俺が引き継いでやる。そしてお前を殺した者を・・・殺す。



その為にはまず俺自身が強くならなきゃいけない。ならば、こんな雑魚相手に苦戦なんて出来ない。

まだ相手を見ていないが、絶対に負けられないんだ。



この雪の降る訓練場からどうやって敵は現れる?兵士の人形の影から?城の中から?

穴山梅雪はどんな戦い方をする歴史人物なんだ?全然データが無い。でも戦いはそういうものか。



シュンッ!!



「!?」



キィーン!!!



俺は咄嗟に刀でガードした。何処からか武具が俺に命中した。これは忍者が使う苦無くない!?

・・・穴山梅雪は忍者か?



『ガードするなんて、あなた何者ですか?』



急に俺の目の前に現れた男。コイツが穴山梅雪か。この雪の降る季節に似合わず、戦闘に向いて無さそうな道着の服装をしている。

今から戦うのか?全然そんな感じには見えない。



「俺はどうでもいい。ただお前を倒す者だ」



『そうですか。では・・・逆に死んでください』



穴山梅雪は一直線に俺の方へと向かって来る。結局は接近戦か。

俺は苦戦して勝つとかは嫌いなんだ。



やるなら・・・一瞬だ。



俺は両手で刀の物干竿を持つ。攻撃を開始しようとした時、一気に辺りがスローモーションになった。

これは・・・なんだ?



穴山梅雪の動きが丸わかりだ。これなら・・・本当に一瞬で倒す事が出来る。

物干竿を穴山梅雪の心臓部へと目掛けて突き刺す。



グサッ!!



「え?・・・」



「マジで・・・突けた」



穴山梅雪は驚愕していた。多分高速の攻撃を俺にお見舞いして、逆に驚愕させてやろうと思ったんだろう。

だが俺が刀を突いてしまった。しかも心臓部にだ。



「これが海埜から引き継いだスキル。・・・最強じゃねーかよ」



目の前で穴山梅雪は地面に倒れた。血が溢れ出てきて、周りは血の水たまりが出来てしまう。

俺の最初の異世界QUESTは完全勝利で幕を閉じる事になるだろう。



『死咲 巧翔はLv2になりました。次のLvまであと1つの【異世界QUEST】、赤の扉のCLEARが必要です。

あと1分でこの場所は消滅します。扉から出なかった場合は強制的に退場となります』



「死咲巧翔・・・か。一撃で倒してしまった。コイツはもっと強くなるだろう」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ