来栖 優馬
「俺を投げつけるのか。何者だお前?」
「ただの人間だ。名は死咲巧翔、今からイヴィリナ―ドの仲間になった」
「お前が俺達の仲間!?正気か玲!!」
急に襲ってきた男は封凪玲を睨んでいる。俺からしたらお前みたいな奴がイヴィリナ―ドなのかって事が驚きだ。
皆はコイツを止めようともしない。なら毎回こんな感じなんだろう。
「封凪玲。早く異世界QUESTとやらに連れてけ」
「おい!何偉そうに玲に命令してんだ?」
「俺は早く海埜の仇を取るんだ。その為には異世界QUESTをやって強くならなきゃいけない。
こんな所で変な奴に足止め喰らって場合じゃねーんだよ」
「変な奴だと?俺には来栖優馬って名前があるんだよ~!」
「急に足蹴りしてくる男が普通なわけないだろ」
「・・・殺すか。うん。殺すぅ~!!!」
再び来栖という男は俺に向かって襲い掛かってきた。何なんだこの変人は。
イヴィリナ―ドはこんな集団の集まりなのか?
「やめろって来栖」
「うるせぇーよ入峰!結局お気に入りの海埜くんは死んじゃったもんな!あんな奴・・・死んでよかったよ」
「・・・・・・お前海埜になんて言った?」
「だ・か・ら!あんな奴、死んでよかったんだよ!!」
ガツッ!!!
俺は来栖優馬の顔面を思いっきり殴る。そして追い打ちをかけて、腹部を4回、背中を4回殴り、地面へと倒れ込ませる。
来栖優馬に馬乗りになって俺は奴の首を絞める。
「俺が逆に殺してやるか?」
「ぐぐぐっ…お前何・・・して・・・るかわかって・・・」
「こんな世界だ。お前が死んでも悲しむ奴なんて居ない。海埜を馬鹿にするお前は・・・許せねぇーわ」
「やめろ!!!」
封凪玲は俺の服を掴んで、来栖優馬から引きはがす。やっぱり仲間だから殺させたくないってか?
でもこれは来栖優馬が悪いんだ。俺を怒らせたからな。
「その怒りは異世界QUESTで晴らしてくれ」
「こんな奴でもやっぱ仲間なのか?」
「・・・そうだ」
来栖優馬の元へ入峰って奴と女性の名前がわからない奴が駆け寄っている。イヴィリナ―ドとか変な名前だけあって、
仲間たちもいかれてるのか。
今日はこれ以上争っても意味がないな。でもいずれは絶対に来栖優馬を倒す。
異世界QUESTとかの能力でぶっ倒してやる。海埜を馬鹿にしたけじめは取ってもらわないとな。
「来栖優馬、俺の事を覚えとけ。死咲巧翔がいずれお前を倒すって事をな!」
それだけ言って俺はこの場を後にする。異世界QUESTを行う為に封凪玲と移動をする。
海埜が戦った異世界QUESTはどんなものか・・・試してみる。




