納得と急襲
封凪玲から異世界QUESTについての話を聞いた。これが全て真実ならば、まず海埜を招待した者が誰か気になる
海埜を招待しなければ、海埜が死ぬ事なんて無かったはずだ。
「海埜を招待したのは誰なんだ?」
「それはわからない」
「・・・あんたでもわからない事はあるんだな。とりあえず色々わかった。話を聞いたからには協力をしなきゃいけないよな。
俺もイヴィリナ―ドに入らせてもらう」
「おい!それを決めるのはリーダーだ!」
「待て瀧人。お前の言い分もわかる。俺は入れても良いと思うが、他の皆はそれで納得はしないだろうな」
他の仲間・・・。そこに居る男2人と女1人がか?どうすれば納得するのか。異世界QUESTってやつをCLEARでもすればいいのか?
それなら簡単だ。自分で言うのもなんだが、俺は強い。
「そうだな。俺は死咲の実力を見たい。海埜もそれで勧誘しようとしたからな」
「やっぱそう来るよな・・・。封凪玲!俺へすぐに海埜のデータを引き継いでくれ」
話を聞いた限り、海埜は死ぬ間際に俺へとデータを転送して欲しいと言ったようだ。海埜が使用していたスキルや武器を引き継げるって事だ。
海埜の仇を打つにはしっかり海埜の意思を継がないといけないような気がする。
封凪玲はすぐに海埜のスマホを操作して、海埜のスマホから俺へ異世界QUESTの招待をした・・・ようだ。
本当に招待されたのかわからない。こんな感じなのか?
「これで死咲巧翔は海埜義宗のスキルと武器を手に入れた。でもレベル1からのスタートだ」
「そうか。・・・なら一気にレベル5や6の相手と戦いたいなー」
「!?コイツ馬鹿か?」
金髪の男が馬鹿と言ってきやがった。海埜だっていきなりレベル5の敵を倒したんだろう。
俺は負ける気がしないんだ。すぐに驚かせてやる。そして・・・イヴィリナ―ドの入ってやる。
「わかった。俺のレベルだとレベル選択が出来て、俺のレベル以下の異世界QUESTへと挑戦できる」
「それだ。とりあえず連れてってくれ。皆には動画見せてやればいいだろ?」
「もう我慢ならねぇー!リーダー!コイツを殴らせろ!」
「おい、やめろ瀧人!」
金髪の男・・・瀧人と呼ばれた男は拳を構えながらこちらへと向かって来る。
向こうから来るなら、やってやるよ!
と思ったら、俺は背後から来る足音に気が付いた。
誰かが背後から走って来る!
「だーれだてめぇーは!!」
俺は背後を振り返ると、空中で蹴りを放ってこようとする者が迫ってきていた。
何だコイツは!?
「お前こそ誰だ!」
俺は右手で足を掴み、速攻地面へと叩きつける。いきなり何するんだコイツは!?




