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異世界QUEST  作者: ヴェイン
Act.2
40/74

死咲 巧翔②

俺はこの大和町で育った。中学、高校と優秀な成績でもなく平凡な成績で卒業した。ただ俺は荒れ狂っていた時期がある。

高校の2年、そこで俺は親をぶっ殺そうと考えてしまった。



それを全力で止めてくれた男が居た。海埜義宗という男だ。俺の大事な親友だが、最近は連絡取れていない。

何で急に思い出したんだろう。高校生が居たからか?



スマホから俺は海埜義宗に連絡する。



プルルルルル!プルルルルル!



『お前は・・・死咲巧翔か?』



ん?聞き覚えのない男の声が聞こえた。誰だ?てかいきなりお前ってなんだ?

もしかして間違えたか、海埜が電話番号変えたか?とりあえず海埜の電話番号なのか確かめるか。



「もしもし、海埜の電話か?」



『そうだ。海埜義宗のスマホだ。・・・もう1度聞くが、死咲巧翔か?』



「ああ・・・誰だあんた?」



海埜の電話番号であっているようだ。なのに本人が出ていないっておかしいな。

変わりに仕事の仲間が出たのか?でもいきなり俺の名前を確認するのもおかしい。



普通なら『海埜のスマホで○○です。』みたいな出方をするだろう。

常識が無いだけか?お前っていきなり出るのは失礼だろ。



「俺は死咲巧翔だ。あんたは誰だ?」



『・・・俺は封凪ふうなぎ れいだ。そっちから掛けてくるとは運がいい』



封凪玲?聞いた事ない名前だ。やっぱ会社の仲間か誰かか?運がいいってどういう意味なんだろう。

俺に何か用でもあるのか?



「何の用だ?海埜はどこにいる?」



『・・・海埜義宗は・・・死んだ』



「・・・・・・ちっ、新手の詐欺か何かか?」



『違う。海埜義宗は俺の目の前で・・・死んだ』



急に何を言ってるんだこの男は。海埜が死んだだと?そんなの信じられるわけがない。

海埜は今危機的状況に居るのか?何処かに監禁されてるとか?



そして死んだと嘘をついて、真実を確かめる為に俺は海埜の様子を確認しにいく。

そこで俺も捕まえて、多額の金を手に入れるとかそういう企みか?



「引っ掛からない。くだらない嘘をつくんじゃね」



『死咲巧翔・・・さん。あなたは今何処に居ますか?』



「言うわけねぇーだろ」



『あなたが必要なんです。【異世界QUEST】を終わらせる為には』



異世界QUEST?確か3年前ぐらいに扉が見える者だけが参加できる謎のゲーム的何かだったはずだ。

日本中のニュースになり、一瞬だけ社会現象にもなった。



しかし扉が見える者は少なく、自然と話題は消滅していった。

俺も当時は少し調べたが、情報は全然無いからすぐに諦めた。




「異世界QUESTと海埜はどういう関わりがあるんだ?」

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