石田 三成
攻撃が見えなかったが、何故か防ぐ事が出来た。何処から現れたんだ?石田三成の攻撃で俺の手は少し痺れている。
今までの2人と全然違う。コイツは・・・ガチで強い。
『さて・・・名前を聞いてなかったな』
「海埜 義宗だ」
『海埜か。すぐに楽にしてやる。この異世界QUESTから消えろ!』
石田三成の口から何故異世界QUESTという言葉が出てくる!?俺はそれに驚いたせいか、石田三成の攻撃に集中できていなかった。
一瞬で俺の右腕を斬りつけて通り過ぎていった。
右手に痛みと痺れが走り、俺は物干竿を右手で持てなくなる。仕方なく左手で持つが、俺は右利きだから
良いように刀を振れない。
石田三成は瞬間移動でもしているのか?まったく攻撃が見えないうちに攻撃をされた。
しかも異世界QUESTを知っている・・・。どういう事なんだよ。
「回復するか・・・それともまだ我慢するか・・・」
『まだ耐えるか。今までの相手とは全然違うな』
「お前は何で異世界QUESTを知っている?」
『・・・さぁな。知りたければ倒して見ろ』
石田三成は再び向かって来る。俺は集中して石田三成の攻撃を見る!
足に黄色い雷が纏っているのが見える。
俺は物干竿で何とか石田三成の攻撃をガードする。瞬間移動ではなく、ただ移動速度が早いだけ。
雷の力を借りて、自分自身の脚力を上げているのか?
これは・・・今までの相手なんて比べものにならないぐらい強い。レベル10の関門はきついな。
『2度もガードするか。何なんだお前』
「こっちのセリフだよ」
俺は斬られた右腕の傷を回復し、両手で物干竿を握る。そして石田三成へと突撃する!
力は俺の方が強いはずだ。物干竿の思いっきり垂直に振り下ろす!
『避ければいい』
石田三成は俺の攻撃を回避して、避けた直後に左脇腹を斬ってきた。
俺の攻撃速度は普通だから、避けられることも考えておかなきゃいけなかった。
まずいって。レベル10で初敗北ありえるぞ!
続けて攻撃を仕掛けるが、全ての攻撃を避けられてしまい、俺はただ攻撃を喰らうだけになった。
『こんなものか?大した事なかったな」
石田三成はもう終わらせようとしている。ここは退いて、回復をした方が良いだろう。
まだ出来るはずだ。俺は石田三成から距離を取ろうとする・・・が、
『遅い!!』
グサッ!!
「・・・あれ?俺の視界がもう半分が黒だ」
俺が逃げている所を石田三成は刀で俺の背中を刺した。
それ以上逃げる事も出来ずに、地面へ倒れたんだ。




