大谷 吉継
次は大谷吉継だ。島左近よりも強いかわからないが。遠距離攻撃の武器、弓で攻撃をしてくるか侮れないだろう。
こちらへと近付いてくる気配はないな、俺から向かって行くか。
『来るな!来たら打つ!』
俺は大谷吉継の言葉を無視して近づいていく。結局近づかないと勝てないんだ、倒せないんだ。なら近づくしかないだろ。
異世界QUESTを俺は終わらす為に戦っているんだ。
『喰らえ!』
大谷吉継は弓矢で矢を放ってきた。物干竿のスキルはいつでも発動する事が出来る。だが1度発動してから5秒間は使えない。
使用制限はないようだし、それだけ気を付ければ無限に使えるってわけだ。
俺は矢を動きを遅くし、矢を確実に避けた。それに驚いた大谷吉継へと俺は向かって突撃していく。
物干竿で大谷吉継の腕を斬り落とす!
『ぐわあああああああ!!!』
これで弓は使えない。残酷かもしれないが、勝つためなんだ。島左近ほど時間はかけたくない。
本命は石田三成だから、大谷吉継に時間をかけてられないんだ!
『ま、待て!私はそこまで戦闘向きではないんだ!三成様に会わせてあげますから命だけは・・・』
「知らない。あんたは敵に情けをかけてまで生きたいのか?それが・・・武士なのかよ」
『武士にも色々居るんですよ!』
「俺の知っている武士は・・・強い者だけだ!」
ザクッ!!
大谷吉継の首元へと物干竿を突き刺す。これで大谷吉継は死ぬだろう・・・。
刀を抜き、首元からは血が噴き出し、俺の顔面へとかかる。
目の前が真っ赤に染まる中、大谷吉継は地面へと倒れ込んだ。レベル10に挑むまで沢山戦ってきた。
俺は異常者になってしまったのかもしれない。人を殺す事に迷いが無くなってしまった。
「これで石田三成と戦えるのか?」
島左近と大谷吉継を倒し、ようやくメインの石田三成と戦える。だが姿が見えないが、何処かに隠れているのか?
『2人を倒すとは。しかも1人で。お前は怪物か?』
何者かの声が聞こえる。その人物の声は耳に響いてくるが、姿は見えない。
多分・・・石田三成の声だ。何処に居るんだ!?
『私は強い。左近や吉継と比べものにならないぐらいにな!』
キィーーン!!
俺は物干竿で急にきた攻撃をガードする。目の前には紫色の鎧と兜をしている人物が立っている。
武器は刀、コイツが石田三成なのか?




