表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界QUEST  作者: ヴェイン
Act.1
22/74

距離

会社には既に宇敷が席に居た。昨日の今日で変な行動をしたら周りの人に怪しまれる。いつも通りに接しよう・・・

と思った矢先だった。



「海埜さん!あのー昨日の業務教えてくれませんか?」



「え?」



「昨日わからないまま帰宅してしまいまして・・・やっぱり自分の仕事はしっかり終わらせたいと思うので・・・ダメですか?」



か、変わりすぎだろ。どうなってんだよ!あんな素っ気ない態度で俺を馬鹿にしていた宇敷が

今日は教えてくださいだと?



やっぱり異世界QUESTの影響か?俺が1人で2人を倒したからか?それでもおかしいだろ。

宇敷は何か・・・企んでるのか?



「あと・・・昼食一緒にどうですか?ちょっと話したい事もありますし」



昼食?話したい事?・・・絶対に異世界QUESTの事だろう。でもこの機会に聞きたい事は聞いておいた方がいいかもしれない。

俺は軽く頷いて、宇敷の仕事のフォローをし始めた。



・・・1時間後、俺達の距離に違和感を持つ者が現れ始めた。それは同期である佐久馬だ。やっぱ気付くよな・・・。



「2人ってそんな仲良かった?昨日やった?」



「馬鹿かよ。宇敷が今居ないからってぶっこんでくるなよ」



「で、マジで何あったんだよ?」



佐久馬にはどう説明すればいいか悩む。さすがに異世界QUESTについて話すのはダメだろ。

関わらせちゃいけない気がする。



「たまたま夜にコンビニで会ったんだ。その時話して色々お互いの事がわかってだな・・・」



「ふーん・・・そういう事にしとくか」



何だその反応は?これは嘘だと見抜いているとしかいえない反応だな。佐久馬は何かを知ってるのか?

既に宇敷から色々聞いてたりして。宇敷は佐久馬とは普通に話すからな。



宇敷が戻ってくると、俺達は再び仕事に集中する。そして休憩時間になり、昼食を宇敷と一緒に食べる事になった。

あまり人が居なそうな店へと行き、例の話をし始める。



「昨日の事、海埜さんは何者なんですか?」



「何者って普通の人ですけど」



「いきなりレベル4の相手を2人も倒すなんて普通じゃないです」



「何か恐怖を超えたからかな?よくわかんないけど、2人は十分強かったよ」



加藤清正と福島正則は強かった。俺は何度も負けると思っていたから、勝てたのは運もあったのかもしれない。

最初に虎を倒してくれた宇敷のお陰でもあるかもしれない。



「私は【異世界QUEST】を初めて1か月も経ってるの。海埜さんは今日で3日目でしょ?何でこんなに差があるのかわからない」



「何か・・・ごめん」



「謝らなくていいです。それよりも本題はこれからです。私はあるギルドに所属してます」



「ギルド?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ