レベル5
『宇敷 紗耶香はLv5、海埜 義宗はLv5になりました。次のLvまであと1つの【異世界QUEST】のCLEARが必要です。
あと1分でこの場所は消滅します。扉から出なかった場合は強制的に退場となります』
俺は何とか加藤清正と福島正則を倒した。倒した瞬間俺の傷は一瞬で回復してしまった。
どういう原理かわからないが、もうそういう事を考えるべきではないんだ。
【異世界QUEST】はこういうものだと認識しなきゃいけない。
「勝った。宇敷、これが俺の実力だ!」
宇敷の方を見ると、俺の目の前に居た事にびっくりした。
そして急に手を握ってきた!な、何故?
「海埜さんならこの【異世界QUEST】を終わらす事が出来るかもしれない!」
「はい?」
「この【異世界QUEST】の目的は、この日本を異世界にすること。それは絶対に止めなきゃいけない!」
いきなり宇敷は何を言っているんだ?とりあえずレベル5になった事を喜ぶべきだろ。
日本を異世界にする?どうやってだよ。
『残り5秒になりました。強制退場まで5、4、3、2、1・・・強制退場致します』
俺と宇敷は光に包まれて、視界が真っ白に変わる。2秒後、俺達2人は現実へと戻っていた。
赤の扉へと入った場所。時間は・・・戦った時間と同じぐらいか。
だいたい30分程だ。既に時間は9時を回っている。戦いの疲れか、俺はすぐにでも休みたいと思ってしまった。
宇敷の話は明日でいいから、早く自分の家に帰りたい。
「海埜さん!さっきの話ですが・・・」
「明日にしてくれ。今日はもう身体がきつい・・・お疲れ」
宇敷の言葉に軽く返答し、すぐに自分の家の方向へと歩いていく。
その時にふと思い出してしまう。
【異世界QUEST】に参加する理由についてだ。俺は最初死にたくない為に参加した。
でも今はもう死ぬ事は多分無くなった。なら【異世界QUEST】に参加しなくてもいいんじゃないかと思っている。
宇敷が参加しているのには驚いた。そして加藤清正、福島正則の2人を倒せた自分の実力にも驚いた。
レベル5になったせいか身体がいつもよりも軽く感じる。
これからも【異世界QUEST】で戦って行かなきゃいけないのか?
宇敷が言っていた【異世界QUEST】の目的。日本を異世界する・・・そんな漫画や映画みたいな事は起こるのか?
・・・今考えても仕方ない事か。この事は入峰さんに聞いてみよう。
俺は何とかして自分の家へと付いた。そしてすぐに眠りについ




