福島 正則
まず最初に倒すのはもう1人の巨体の男だ。2人共武器は槍だ。多分もう1人の巨体の男は多分メインではない。
倒さなくてもいい相手だが、俺はあえて倒してやる。
逆に倒さなきゃ加藤清正を倒せないような気がする。邪魔な敵ほど厄介な事はないから。
俺は向かっていったが、2人は隣同士に並んでいるからこのまま行けば2人から攻撃を喰らって終わりだ。
ならば俺は巨体の男だけに集中すればいい。
俺から見て右側に立っている巨体の男の右側面から向かって行き、物干竿を振り下ろした。
『なんじゃーその長い刀は!』
『正則!避けろ、防御はダメだ!』
『えー?』
正則と言う巨体の男は加藤清正の忠告を聞かずに槍を盾に防御の態勢を取る。
だが俺の物干竿の一撃は防御できる一撃ではない。
前の戦いで俺は恐怖を超えた。そのせいか俺は物干竿を持った瞬間から身体能力が上昇している感じがしている。
これが何なのかわからない。でも…今の俺なら負けないって事はわかる!
「海埜さんの周りに黒いオーラが見える…なにあれ」
シュンッ!!!
『あれー…左腕が…痛い』
俺は巨体の男の防御を崩し、その勢いで左腕を斬る。左腕は目の前に落ちてしまう。
正直グロイがこれが戦いってやつだ。
『お前・・・よくも正則を!殺してやる!』
「お前達は昔に死んでいるんだよ。生き返るなんて・・・ふざけてんだろ」
『そうかもしれないけどな!仲間を傷つけられたら収まらねぇーんだよ!俺の怒りは!』
加藤清正が俺へと槍を振り下ろしてくる・・・が、俺には槍が全て見えていた。何なんだこの感覚は?
俺は簡単に槍を避けて、加藤清正の腹部へと斬撃を入れる。
『ぐぶっ!』
口から血を吐き出して腹を押さえる。何か2人はそこまで強くないのか?それとも俺が強すぎるのか?
ちらっと宇敷に方向を見ると、俺の事を見て驚いてる。
俺がここまで強い事に驚いたか?正直自分自身も驚いている。
2人で来た時はもう勝てないと思っていたから・・・でも戦えている。
「とりあえず1人目だ」
左腕を押さえている福島正則に近づき、俺は物干竿を垂直に振り下ろす。これで1人は終わりだ!!
『させるか!』
キーン!!
俺の物干竿は加藤清正の槍によって防がれた。もう少しだったのに邪魔をしてくるか。




