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異世界QUEST  作者: ヴェイン
Act.1
13/74

加藤 清正

加藤かとう清正きよまさ。確か戦国武将で、豊臣秀吉の配下に居た武将だった気がする。

詳しい事はわからないが、関ヶ原の戦いに居たとか居なかったとか。



最初に戦った蒲生氏郷も戦国武将だった。【異世界QUEST】って戦国武将を倒していくのか?

しかもこんな平原に本当に居るのか?敵1人の姿も見えないけど。



「敵は何処に居るんだ?」



「知らないよ、私だって初めてなんだから!」



宇敷はそう言い、平原を進んでいく。すると、何処からか声が聞こえてきた。

この声は前にも聞いた事がある!



【異世界QUESTをSTART致します!】



このアナウンスらしき声が聞こえたら、始まるようだな。

じゃあ加藤清正が現れるってことだよな?この平原のどこから?



「うわ!」



急に俺の手に物干竿が出現した事で驚いてしまった!なるほど、異世界QUESTがSTARTされたら武器が出現するのか。

やっぱり重くて両手じゃないと持てないな。



一方宇敷の武器は・・・え?まさかの銃なのか?

しかもあれってマグナムじゃないか?銃の事詳しくないけど、何か強そうな銃に見える。



と思っていたら、平原の奥から何者かがこちらへと向かって来ている。あれが今回の相手か?

何か影がでかいな・・・そんなに巨大な相手なのかな。



「うそ!?」



宇敷がそう言ったのが聞こえた。接近してくる加藤清正らしき人物の姿が明らかになると、

そこには何故か1人ではなく、2人の人物が接近していた。



驚くのはそこじゃない。2人はある動物に乗っていた。戦国武将なら馬かなと思うがそうではない。

ある意味敵は3人居るんじゃないのかと考える。



「え?虎!!?」



バンッ!!



宇敷は咄嗟に銃から弾丸を放ち、その弾丸は虎へと命中する。2人は虎へと乗ってこちらへ接近していたんだ。

そんな事がありえるか?やはり異世界だから非現実な事が起きるのか?



『加藤清正だ。そして相棒の福島正則ふくしままさのり。2人を倒さないと終わらないぜ』


虎に乗っているのは青いハチマキをして、髪を立たせている男と巨体の男。どちらも強そうなイメージだ。

2人も居るなんて知らない。これは1人では倒せないだろ。宇敷に手伝ってもらうしかない。



「宇敷、ここは共闘して・・・」



「あれ?海埜さんがやるんですよね?とりあえず虎を始末しましたから、あと2人お願いね」



「いや・・・2人居るって聞いてなかったし、さすがに2人相手はきついし、向こうは戦いのプロ的な存在だし・・・」



「・・・・・・」



「無視かよ!もうこれはやんねーといけないか」



俺は2回目の【異世界QUEST】で同時に2人の敵を相手にする事になってしまった。

ここで勝てば俺の未来は変わるのだろうか?



わからないが、勝たなきゃダメだろう。俺はそう思い、加藤清正へと向かって行く。

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