二期決定
時間が空いてしまって大変申し訳ございません。お待たせしました、最終回です。とあるFGOというゲームでスカディを引けたため、育成に時間がかかってしまいました。さらに熱中症で死にかけ、総武線で痴漢扱いされ、ドルフロでID10番を獲得できました。嬉しかったです。
そんな僕の小説をよろしくお願いします!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あの一件から三年後――
正直私あづみはここでこうして五体満足でいることが不思議でしょうがない。
壮絶すぎる転生の繰り返し。
時代を超えて襲い掛かるターミネーターの群れ。
もう駄目だ、と思ったときに死んでたと思ってた妹の円子が出てきたときはまるで嘘松のようだと思った。
事実は小説より奇なりとはよく言ったもんだ。
だけど、こうして今の私が生きているのも円子と身を挺してゴリラの不妊治療に尽力したお父さんのおかげだ。
お父さん、私生きています。
ありがとう、そしておやすみなさい。
皆が気になってるターミネーターの正体だけど、まさか私が一番最初に転生したコトコって女性の許嫁だったとは思いもしなかった。大切な女性を奪われた彼の気持ちは推し量るにあまりある。
私は今、電車で買い物に向かっている。
もうゼロポイントは使えない(私の能力は対象と対象の距離を0にできる能力)。転生するたびに能力は衰え、もう使うことはできない。だけど、自分の足で歩くというのは存外悪くない。
今でも、あのゆゆたくとの最終決戦で、この能力が復活した理由はわかっていない。きっとお母さんのおかげだ、と考えるのはちょっとできすぎだろうか。
「あーあー、つまんなくなっちゃたにゃあ」
不意に呟いてみた。もう子供のような口癖も卒業しなくちゃ。
「おーい、あづみ!」
ふと声が聞こえちゃ。
振り返ると、そこにはトラックが――!
なんてことはもうなく、普通に普通の番茶がいた。
だが、その呼びかけに答えるのは私ではない。
「お、番ちゃんwwwww」
「ごめん、待たせたわ」
「いや俺も今来たところ、行こうぜwww」
もう私は番茶とは友達でもなんでもない。
仲よさそうな二人を見て、私は空を見上げた。
あの世界で友達だった番茶はあの世界とともに消えてしまったのだ。
ここにいる番茶は番茶であって番茶ではない。
世界は変わってしまったのだ。
私と番茶が友達だった世界は失われたのだ。
でも、これが望んだ結果なのだ。
もう行こう。
私は歩を進めた。
「ん、どうした番ちゃん?www」
「いや俺、あの子見たことあるような」
そんな番茶の声が聞こえて思わず振り返った。
だが、そこには誰もいない。
「そんなわけないか!」
いいのだ、これで。私はもう転生できない。
この世界で、この宇宙で生きていく。
人間は普通転生できない。
トラックにひかれても、ビルから落ちても、銃で撃たれても。
神も仏も出てこないし、ましてや可愛い女神なんているわけがない。
デブでくそなヒキニートは転生できず、そのまま親の金で死ぬまで太り続けるし、社畜は未来永劫社畜だ。異世界も別時空も、そんな大層な世界は失われた。
でもそれでいい。
そうでなくてならない。
つまらないことも、辛いことも悲しいことも沢山ある。
けど人間は転生できず、前を向いて一つ一つ越えていくしかないのだ。
「うほうほうほ」
「ごめん、ちょっと遅れた」
ゴリラは今日も絶好調だ。これからゴリラと天下一武道会に行く!
何もない普通の日常が待ってる。
だが、その普通が何よりも愛おしい。
「さぁて、今日もはりきっていこう」
一歩を踏み出す。
そしてさらに踏み出す。
それが道となりずっと続いていく。
それが生きるということなんだ。
生きていくということなんだ!
私は息を吸い込み。
そして晴れ渡る青空に叫ぶ。
「ぷっぷくぷー!!」
私は叫び、どこまでもどこまでも
違う世界にも異世界にも届きそうな響で
青空に溶けていった。
完
皆さんに朗報です。何とゆゆたくの二期が決定しました。制作会社は何と名高いサンライズです。監督は富野由悠季です。オリジナルストーリーであづみはロボットの操縦士になるようですが、私は一切監修しておりません。ネタバレをちょっとだけしますと、最終回手前であづみは死にます。そんなゆゆたく二期を是非お願いします。