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僕の私の異能力観 ~貴方の世界観を教えてください~

作者: 20時18分


 はじめまして、という挨拶がここでは望ましいでしょう。20時18分というHNで本サイトを使用しているものです。


 改めて、今回のエッセイについて経緯を詳しく申したいと思います。

 それは先日、SNSにてある方と「異能とは、超能力とはなんぞや」という話をしまして、とても面白いものでした。何が能力を決定付けるのか、どこが判断するものとするのか、どう作用するのか、はたまたメジャータイトルはどうしているか等々……話題は尽きないわけです。

 そして、つい先程その方の小説を、私はなろうにて初めてしっかりと読了し、レビューも添えさせて頂きました。これは何かの見返りを求めることではなく、純然たる一読者として、見返り無く行った真のレビューでした。


 そんなことがあり、私は思ったわけです。「もっと色んな人の能力観を知りたい、シェアしたい、そして考察したい!」と。その先に何が待っているわけでもないのですが、強いて言うのであれば新しい作品との出会いが待っています。


 そこで、こういったエッセイという形で発信をし、誰かの目に留まり、且つ感想等でそれを教えていただきたいなぁという淡い期待からの行動なわけです。

 なによりも、私自身が連載中の作品「織原莉乃は出る杭だから打たれる前に打ち返す」の価値観を語りたいわけです。読んでほしいよりも、これがどういう価値観のもとで能力を繰り広げているか語りたいわけなのです!


 そういうわけで、以下に、あまり趣向を凝らさず思うままに連ねて参ります。



 まず、莉乃ちゃん達は生まれ持って能力を有しており、味気ないものではありますが「超能力者」として作品の中で動き回ります。ここでは背景事情を事細かに述べるつもりはないですが、発端は軍事転用です。その後の研究が進みながらも、人工的にというより自然発生する進化のものとして扱っているような形ではあります。なので、私の作品の中で能力者は少数派です。


 能力について、私は完全に人間からおこる、ただ無から有は産み出すものとしております。等価交換の原則を無視しているあたりはファンタジーですね。ただ、能力発動における範囲等は妙に現実的です。


 例えば作中で野比瑠奈という少女が「成長促進」と名を冠した超能力者として登場しています。彼女は主人公とのファーストコンタクトで主人公の髪を伸ばす等しており、名前の通りの発動は見せています。

 ただ、これにおいても「どこまでが成長と言えるか」という点、とても曖昧ですよね。そこで私としては、彼女の能力の具体的な特徴を「細胞の寿命を損なわずに、且つ体内リソースを失わず活発にするもの」という形にしました。もうこの時点で等価もくそもないのですね。

 先述のシーンとしても、例えば体内から栄養をかき集め、然るべきリソースと細胞の疲労を込みにして髪を伸ばすとなれば身体に異変をきたすでしょう。範囲については後述しますが、リソースの概念をしっかり考慮に入れてしまうと様々な能力が殺人あるいは障害のリスクを極めて高めてしまうと考えました。


 それはあまりにも夢がない話です。そこで、どの程度の制約を設けるかということを考えました。この点において、私は能力発動も運動と動揺に反復練習による神経伝達の最適化が重要であろうという結論に達しています。なので、「髪を伸ばす」という結果を頻繁に行う習性がある瑠奈は他者への干渉範囲も広く、精度も高いものとしました。

 逆に彼女が不馴れなこと、作中で「筋肉を成長させる」というような描写を取り込み、且つそれは遠距離で行いました。結果として、発動者の想定外どころか想像の域を出たものを与えています。筋肉というのも日々使うもので、ひとつ繰り返し成長をしているものではありますが「能力を実践したことがない」という点は大いに考慮すべき点です。そのため、犠牲者にあたるキャラクターには不格好な筋繊維の膨張を与え、能力の万能性を否定しています。


 万能性について、瑠奈な自身の身体的特徴にコンプレックスを少なからず持ちます。ただ、遺伝子情報に依存するとして、胸囲の成長や身長については不可としました。これらは単純にキャラ付けもありますが、相対的に考えて、身長の低い人は「背を伸ばす」という成長の試行回数が少ないと考えます。あるいは、体毛等に比べ、生涯に渡って成長と言える反応を起こす回数が極めて少ないでしょう。

 このように、能力における自由度は「才能」よりも「熟練度」に比重を大きく寄せております。


 そして能力の範囲についてですが、対外及び対内への干渉を個性としています。瑠奈の場合ですと、対内外共に同程度自由度を持ちますが、戦闘に向く能力となり得るほど強力ではありません。序盤で学生を気絶に追い込みましたが、あれは「どこをどうして刺激を与えた」という具体的なものでなく「可能な限り成長を促し、体内に影響を及ぼした」という形にしました。これにおいて、リソースの消費の有無と矛盾する点が生まれてはしまいます。消費をしなくとも、成分の生成はそれだけで身体へ影響を与えうるでしょう。でもそこら辺は「ご都合主義」として頂きたい所存であります……でないと、何も出来なくなってしまいますしね。

 能力の距離による減衰は考慮してますが、現状そこまで緻密に考えてはおりません。まだまだバトルらしいバトルもないので、というのが正直な所です。ただ、これについても熟練度の概念を持ち込むことがベターと考えます。


 以上が、野比瑠奈というキャラクターを用いての私の能力観であります。

 能力は「自然発生」し、発動はそのシチュエーションにおける「試行回数」が精度と範囲を決定し、能力発動範囲は「個性」である、というのが大雑把なまとめでしょうか。




 という感じになりましたが、書いていて矛盾点をどうすべきかとか、課題が意外にもみつかった次第です……

 具体的に、私自身のこれをどうするかアドバイスを欲しいというよりかは、誰か別の方の価値観を覗いて自分に落とし込みたいなぁという所存です!


 要は「能力における現実との矛盾点をどこで目を瞑っているか」を見たい。そういうエッセイです。


 是非興味を惹けましたら弊作品もよろしくお願いしますが、何より面白い能力観の作品を私が読みたいので奮ってご参加くださいませ!

 また、ここがひとつ良い出会いの場となることを切に望んで、このエッセイの結びと致します。


 ここまでお読み頂き、ありがとうございました!

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― 新着の感想 ―
[一言] では、異能とは少し違うかも知れませんが、私の作品内での魔法の立ち位置を置いときます。 ・流派は沢山ある ・技術なので例外はあるが基本誰でもできる ・パワーソースは複数あっても良い ・秘匿して…
[一言] わたしもそれなりに能力の起源や原理などには拘ってるので、また良かったら絡んでください(*´v`) とても興味深い文章でした! 私の場合は連載中だとネタバレになるので出来ませんが、いつかわ…
[一言] 見ていて面白かったです。空想科学みたいな感じで(笑) 私は能力を作品に取り入れる場合、必ずといっていいほど妖怪が出てきます。あまり西洋系の作品は書かないので私の場合は妖怪ですが、西洋系の場合…
2018/05/11 10:52 退会済み
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