脚なんてただの飾りよ
地下から帰ってきた次の日、ネルとフラーレイは脚の強度の筋肉痛でダウンしていた。
「すみません、しばらくはまともに歩くことすら無理です…。」
「全っ然力入らないわ…脚なんてただの飾りよ…。」
とまあ、この通りに。という訳で、しばらくは俺が色々手伝うことになった。まぁ、重要なことはガルディアが引き受けてくれたりしてくれたお陰で俺はまだ朝食を持ってくる程度の仕事しかしてないが。
「…ね、ねえレオ?ちょっと肩貸して欲しいんだけど…」
「はいよ。何処行くんだ?」
「……トイレ。」
………。そうか、これはかなり厄介なミッションだな。とりあえず今日は俺の自由時間はないことは分かった。
で、フラーレイをおんぶしながらトイレに向かうことに。ドアの前まで来たらそこからは自分で必死になって入っていった。
「にしてもずいぶんお疲れだな。」
「全くよ!…ってか普通レディがトイレに入ってるのに話しかけてくる?」
「いや、終わるまで暇だから。昨日何があったか聞いておきたいなと。」
「まあ別にいいけど…。でも大した中身はないわよ?地図通りに進んで、あのでっかいロボに出くわして。私の攻撃じゃ全然効かなかったからひたすら走って逃げてたわ。」
「ロッカーはあったのか?」
「さあ?逃げながら少しは探したけど見つからなかったわ。」
フラーレイがトイレから出てきた。俺がまたおんぶする。
「まともに歩けないくらいなってんだし、そりゃそうだよな。…そうだ、フラーレイ。」
「うん?何?」
「…その、なんて言うか、ありがとな。」
「ふふっ、いいわよこのくらい!気にしないでいいから!お礼ならこのおんぶで十分よ!」
俺のぎこちない言葉に、そんな風に返してきた。顔は見えないが、きっと今笑顔だと何故か思えた。
「れ、レオさん…その、私も…。」
部屋に着くなりまたトイレに行くことに。これ結構大変だなぁ…。
ネルをトイレに連れて行き、その帰り途中。
「お前も大変だったな。」
「はい…。私は攻撃魔法はないのでひたすら逃げるだけで…。」
「そうか、転移はまだ当分先になりそうだな。」
「ううっ、申し訳ないです…。」
「攻めてる訳じゃない、感謝してる。ありがとな。急に転移出来なくなったんだし、もしかしたら急に使えるようになるかもしれないだろ?」
「そ、そうですね!…あ、一度やってみますか?」
「頼む。」
「分かりました。…いきますっ!」
その瞬間、視界が真っ暗になった。…これは転移成功か!?




