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宝探しをしないなんて、人生の10割は損してるぞ!

階段を登りながら考えた。前にユウヤは俺に異世界転移の良さについて語ってくれた。それは楽しいものなんだと。自分がヒーローになって、たくさんの仲間ができると。

ところがなんだ、そんなことはないじゃないか。半ば強制的で連れてこられて、死ぬかもしれないのに命を張って戦って。周りの奴らなんてただうるさいだけじゃないか。短い期間ではあるが、それくらい十分に思い知った。


「こっちに来るなんて、言わなきゃよかったな。」


だから、吐き捨てるように呟いた。


「ボクはそうは思わないけどな、レオ!」


「は?」


気が付くと、目の前にガルディアが立っていた。こいつ、寝てたんじゃなかったのか。


「は?とはなんだ!ボクを置いてきぼりにしておいてっ!ま、いいや。ネルとフラーレイは?」


「この下で宝探し中だが」


「宝探しっ!?すっごい楽しそうじゃないかっ!」


トランプを渡したときみたいに目がキラキラしてる。しまった、失言だったか。


「ん?じゃあ何でレオは戻ってきたんだ?」


「それは…」


とりあえず俺はこれまでの経緯を話した。


「よし、ボクたちも行こう!宝探しをしないなんて人生の10割は損してるぞ!」


10割って全部かよ!いや、それはどうでもいい。


「…俺の話聞いてたか?だから俺には責任は」


「何を言ってるんだ、理由が何であれ転移を決めたのはレオ自身じゃないか!なら責任はあるだろ!それにフラーレイはお前の転移について何の責任もない!」


やるからにはやれ、と?…嫌ではあるが、ガルディアの言ったことに嘘はない。


「大丈夫だ、絶対楽しいから!ボクが保証するぞ!ほらレッツゴーだ!」


ただ何故かイマイチ説得力に欠けるが。なら今回で俺が責任をとって、次からはサボればいいか。とりあえずそう考えて俺は階段を降りることにした。


「あとボクが偉そうに言えることじゃないけどな、お前はどんなに冷徹ぶろうと怠けようと、まだ子どもなんだ。今のうちに仲間と楽しく過ごすべきだぞ?」


「本当に偉そうだな。」


「一応国王だからな!あとボクは20歳で君より年上だ!」


「はああ!?」


本当かよ!16歳のフラーレイより背が低いんだぞ…。


「だからボクの言うことはちゃんと聞くといい!…とりあえず言いたいのはな、まだ損得を決めるには早いってことだ!と、いう訳で宝を目指してゴー!」


…とても年上には見えない。けどその元気さが今の俺には有難かった。さて、地下の宝探しに行くとするか。考えるのはその後だな。








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