全て俺には関係ない、
地下についてすぐに俺は驚いた。フラーレイが言っていた棺桶のようなものを知っていたからだ。それは灰色の立方体、掃除用具やら文房具やらが入っているような。
「ただのロッカーじゃないか!」
どこの学校にでもあるであろうロッカーだった。というか俺の通ってる学校と同じだ。この箒やら塵取りと一緒に中にドラゴンキラーが入っていたのか!なんとも場違いだ。
「これはロッカーというんですか。フラーレイさんの言っていた棺桶ではないんですね。」
ゼネルファーテがなるほどと見ている。ネル、まさか本気でこれを棺桶だと思ってたんじゃないだろうな?
「でも変よ。前は箒もペンもなかったわ。このロッカーがそっちの世界のものなら、これもそうなのよね?」
フラーレイに聞かれた。それ自体は間違ってないとは思う。
「けど俺の世界にはドラゴンキラーなんてないぞ?そもそもドラゴンなんていない。」
「そうなの?じゃあドラゴンキラーは何処から」
「レオさんフラーレイさん、また何か不思議な物がありました!これなんですけど…?」
ネルが持っていたのは…鍵のようで剣のようなものと、1枚の丸められた大きな紙と、その半分くらいのサイズの紙が1枚。広げて見ると何やら絵が描かれている。見ても俺にはさっぱり分からん。
「これ、ゼネルファーテ国周辺の地図じゃない?ほら、こっちがガルディア国で…。」
大きい方をみてフラーレイが言った。なるほど、この世界の地図か。どうりで分からないはずだ。
「なるほどです!でもこの小さな紙の絵は…?」
その紙をチラッと見てみると、2隅に対角線状にスタートとゴールの文字が書いてあった。そこには長方形のイラストがあって、その二点を正方形と細い線で繋げてある。なるほど、これはくだらない。こんなの面倒に決まっているじゃないか。なら…。
「うん、さっぱり分からん。とりあえず今日は帰って休むことに」
「嘘言ってないで教えなさいよ。サボろうってんなら私の雷撃魔法で消し炭にするわよ?」
逃げられなかった。やはり毒を食らわば…なのか。
「そっちは多分宝の地図だ。スタート地点はココのロッカー近くだろう。ゴールにもおそらく同じロッカーがある。その道順で行けばたどり着けるんだろ。」
「宝?お金とか宝石とかでしょうか?」
「いや、このロッカーに入ってたんだし、今後使う武器じゃないかしら?あ、もしくは転移魔法が使えるようになるかも!」
「そうかもしれませんね!レオさん一緒に」
「行かないぞ」
「…え?」
「俺はとりあえず見る、としか言っていない。」
「…ちょっとレオ、こっちはアンタを元の世界に戻れるかも知れないと思って」
「そんなのは頼んでないし、そっちが勝手に俺を転移したんだろ。俺がやる義務はない。じゃあな。」
「それはっ!!」
フラーレイを無視して俺は階段に足を乗せた。
「フラーレイさん、いいですよ。レオさん、ご迷惑をお掛けしました。あとは任せてください。」
ネルの声が聞こえた。が、俺は振り向かずに階段を上がった。その声色が何故か、俺の心に響いたような気がした。




