表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/13

だらだらと過ごすんだよ、俺は!

月曜日の朝。それは誰もが嫌がるであろう1週間のスタート地点じゃないかと思う。中学生の俺だって嫌だ。このままずっとオフトゥンに抱かれていたい…ならば。


「今日は自主休講に決定だな~…。」


ちなみに時刻は9時20分。授業は既に始まっていて、当然今から登校しても間に合わない。


「暇だな~…。ラノベは読み飽きたしどうすっか…。」


俺のとあるオタクの友人が『俺も異世界に行きてぇっ!!ある日異世界に飛ばされて、可愛いこちゃん達に囲まれて、悪党を倒してぇっ!!これを読めばお前もそう思うはずだ!』と、何冊かラノベを貸してくれたのだ。


が、俺の答えはノーだった。俺は異世界どころか家の外にすら行きたくないし、友人1人しかいない上に異性に興味はない。あと異世界の悪党とは戦いたいくせに、現実世界では戦争はやめろとか言ってる矛盾をなんとかしろ。そもそもな、異世界なんていうのはおとぎ話みたいなもので―――


『目を覚ましてください、勇者様!あなたの力が必要なんです!っ』


とか考えてたら天の声が。透き通った綺麗な声からして女の子であることは間違いないが…これがラノベのお約束、突然の転移だろうか。つまり俺が英雄に…いや、寝惚けてんのか。


『お願いします勇者様っ!今すぐこちらの世界へ―――!』


「何か腹痛ぇしトイレ行こーっと。」


が、さっきの通り俺は異世界に興味はない。俺はドアノブに手をかけ―――


『勇者様っ!このゲートをくぐってくださいっ!』


目の前には廊下ではなく真っ黒な空間が。人の話を聞けよ。ならしょうがない、窓から脱出を――


『勇者様?くぐればどこでも大丈夫ですから!』


窓を開けたら以下略。なかなか強引な手を使ってきやがる…!少しムカついてきた。


「まずは自分の名前を名乗ったらどうなんだよ。勝手に話を進めようとしてんじゃねぇぞこの―――」


とそのとき、プツンっと何かが切れる音が聞こえた。真っ黒な空間は消えている。


「よし、邪魔者は消えたしトイレに」


「どうして来てくれないんですかあああああああああっ!!?」


「うるせえええええええええ!!?」


突然の大声で目が完全に覚めた。そしていつの間にか、俺の目の前には1人の女の子が立っていた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ