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チートなし異世界生活記  作者: 半田付け職人
第1章 異世界生活1日目
16/119

1日目終了

 シャワーはシャワーだった。


 いや、他に言いようがないが、サラさん家で借りたシャワーは普通にシャワーだった。

 お湯は出るし、水もシャワー状だし。

 まぁシャワー自体は高い位置に水を置いておけば出てくるし、シャワーヘッドも穴が開いているだけだから高度な技術も何も必要ないのだが、お湯が出てくる、というのは想像以上にありがたい。

 一日の疲れが洗い流されるようだった。

 まだまだ考えないといけないことも分かっていないこともたくさんあるが、今はとりあえず落ち着いてゆっくりさせてもらおう。



 シャワーを浴びた後、部屋に戻るとサラさんが夕食を持ってきてくれた。


『これ、夕食です。

 簡単なものしかできなかったので、お口に合わないかもしれませんが。』


 と、少し心配そうに差し出された。

 夕食のメニューはパンとスープだった。

 パンはよくあるフランスパン的なもので、スープは肉と野菜が入っていた。


「何から何まですみません。

 いただきます。」


 と、スープを飲んでみると、とてもおいしかった。

 素朴な味わいだが、俺はこういうのが好みだ。

 複雑な味付けなどよくわからない。


「これめっちゃおいしいですよ。」


 と言うとサラさんはホッとしたようで、自分も食べ始めた。


『よかった。

 私、料理にあまり興味がないので、いつも簡単に済ませちゃうんです。

 もっと色々できた方がいいとは思うんですけど。』


「いや、シンプルなのが一番ですよ。

 俺なんかいつも肉焼いて食うだけです。」


 と言うと、サラさんは朗らかに笑ってくれた。

 なんか俺今幸せだなぁ、と思った。


 ちなみにルッツもパンを食べている。

 かなりガツガツ食っている。

 やはり、おなかが空いていたのだろう。

 もっと早く何かあげればよかった。


 ただ、料理は確かにうまかったのだが、俺は今それ以上に気になっていることがある。

 サラさんの服装だ。

 着替えている。

 さっきまではびっちり目のライダージャケットとデニムっぽいパンツ姿で、それはそれで体のラインがよく分かってよろしかったの・・・げふんげふん。

 今は部屋着っぽいスエットみたいな楽そうな服装だ。

 ああ、どうして女の子の部屋着ってこんなにときめくのだろうか。

 あまり理解されたことはないが、俺は外で着飾っているよりもこういうラフな部屋着の方が好きだ。

 あんまり凝視するとまずいので、ちら見しかしないが、

 あ、目が合った。


『すみません。

 部屋着なんてみっともないんですけど、家に帰ったらこの方が落ち着くので。』


 と言われてしまった。見てるのバレバレだったかな。


「いえ、よくお似合いですよ、というのはおかしいかな。

 俺女の子の部屋着姿が好きで、って

 いえ、なんでもありません。

 すみません。もう見ません。」


 サラさんに睨まれた。

 もうできるだけ見ないようにしよう、バレそうなときは。



「ごちそうさまでした。

 本当においしかったです。」


『いえ、お粗末さまでした。

 それでは、もう寝ますね。

 おやすみなさい。』


 と言ってサラさんは出て行った。


「ふう、俺も寝るかな。

 色々気がかりはあるけど、今日はもう無理だ。

 疲れすぎた。」


 と言って、ソファの上で横になった。

 ルッツも俺のおなかにくっついて丸まったので、かなり疲れているみたいだ。

 あったかくて気持ちいい。

 いい感じで寝れそうだ、と思ったのを最後に俺の意識は遠のいていった。



ようやく一日目終わりました。

あと一話おまけを入れますが

なかなか思った通りに進まないですね。

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