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チートなし異世界生活記  作者: 半田付け職人
第6章 異世界生活17日目以降 騒乱
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21日目 それぞれの進歩~認証

 やった。

 やってやったぞ。

 アイツのデータベースの一部を破壊してやった。

 おそらく保存情報の部分だけだが、それでも十分だろう。

 これで、アイツはほとんどの手駒を失ったことになるはずだ。

 俺も、もう長くはないが、今はこれでいい。

 これなら、次は俺が有利に動けるはずだ。

 ははは、今のうちに存分に勝利した気になっていればいい。

 次こそ、アイツを潰してやる。



 また、おかしな夢だ。

 内容もよく分からない。

 何かを壊して喜んでいたけど、はっきり思い出せない。

 夢ってのは覚えていたり、覚えていなかったりするものだから仕方ないか。

 まあ俺の予想では、夢というかマナに残った未来の記憶なんだけど。

 それにしても、連続で見たのは初めてだ。

 もしかしたら、トライファークの代表者、つまり未来の俺に会ったせいで俺のマナに残った記憶を見やすくなっているのかもしれない。

 はっきりとは分からないが、どうもマナってのは人同士や人と動物の間で影響したり、干渉したりするようだ。

 ルッツとのつながりを確認しようとしてそういうことがあるのが分かったが、よく考えたら、バイクに乗った時に他人のマナが干渉するってのも、そういう現象の一つなのかもしれない。

 マナにはまだまだ俺の知らない使い方や効果があるのかもしれないな。


 寝ぼけた頭でそんなことを考えていたが、ふと、やたらとベッドが狭いことに気づいた。

 なんだ?

 そう思って、俺の腹の辺りで寝ているルッツを見てみると、でっかくなっていた。


「え?

 ルッツ?」


 俺の声に反応して、ルッツが目覚める。


『わう?』


 なに?と言いたそうだ。

 だが、その声は昨日までの子犬の声とは違う。

 ちょっと野太い声だ。

 ただ、でかいと言っても、成犬ではない。

 子犬と成犬のちょうど中間くらい、といったところか。

 もしかすると、昨日俺がマナを使って少しだけつながりを認識できたから、その分だけ成長したんだろうか。

 なぜ俺のマナの制御の水準とルッツの成長の水準がリンクしているのかは分からないが、トライファークの代表者の言葉が本当のことだと確認できた。

 いや、疑っていたわけではないけど。

 それにしても、一体どうやったら一晩でこんなに成長できるんだろうか。

 体の構造とか普通の犬とは違うんだろうか。

 まあ、古代種だからな。

 成長速度がすごい生き物ってのはけっこういるみたいだし、そういう動物の遺伝子が入っているとか。

 ルッツは体の割りにご飯をめちゃくちゃ食べるし、それなのに出すものは少ないし、そのエネルギーはどこに行ってるんだろうと思っていたくらいだから、成長するためのエネルギーは溜め込んでいたんじゃないかと思うけど。

 考えても全然分からないし、それを解明する意味もないからなんでもいいんだけど、成長痛とかないんだろうか?

 見た感じ普通にしているから大丈夫だと思うけど、痛いならしばらく大人しくさせてやりたい。


「ルッツ、体は痛くないか?」


『わん』


 大丈夫らしい。

 おっさんはいつもの時間に食堂に集合と言っていたから、まだ時間がある。

 せっかくだから、朝練をして、その時にルッツの調子も確認しよう。

 ついでに俺のマナの練習もやることにする。


「ルッツ、中庭に行こう」


『わん』


 俺はプロッタもどきを二つ持って、ルッツと家を出た。


 家を出てから中庭に着くまでの間もプロッタもどきを制御して、俺の横に滞空させている。

 これからはなるべく常にマナを制御しておくことにしよう。

 徐々に慣らして、それが普通の状態に持っていく。

 それができれば、俺の制御のレベルも自然と上がると思う。

 俺が大好きな漫画の主人公がやっていた修行法だ。

 あれは理に適っていると子供心に感心したものだ。

 

 中庭に着くと、


『おおらあああああああああ』


 という声が聞こえてきた。

 おっさんだ。

 今日も元気だな。

 やっぱりおっさんは元気じゃないとな。

 俺は近づいて挨拶をする。


「おはようございます。

 調子はどうですか?」


『おう。

 まあ、まずまずだな』


 そう答えるおっさんの後ろを見て気づいた。

 壁に亀裂が入っている。


「統括、その壁は?」


『ああ、俺がやった。

 まあ、ようやく、という感じだな』


「やりましたね。

 長年の目標だったんでしょ?」


『ああ、意外と達成するときはあっさりしたもんだったな。

 満足感はあるが、飛び上がって喜ぶ程でもなかった』


 おっさんは言葉通り、意外と淡々としている。

 まあ、今は浮かれていられる状況でもないから、余計にそうなのかもしれないな。


「何か方法を変えたんですか?」


『ああ、まあな。

 トライファークでレオルオーガと戦っただろう。

 あれがヒントになった』


「そういえば、統括とレオルオーガは戦闘スタイルが似てますよね」


『そうだ。

 俺自身、戦いながら思っていた。

 あいつの動きは俺の動きを何段階か進化させたようなものだった。

 だから、それに近づけるような動きを試していたんだ。

 そうしたら、あっさりと壁を破壊することができた。

 自分の力で壊した気がしないから、嬉しさ半減というのはあるだろうな』


 いや、レオルオーガの動きを真似ることができるのは日々の努力の賜物に違いないから、自分の力って思っていいと思うけど。

 俺には絶対無理だし。

 まあ、俺がそれを言うのは野暮なんだろうな。

 本人の感覚的な問題なんだろうから。


「でも、すごいですね。

 あっさりってことは、本気を出したらもっとすごいってことですか?」


『そうだと思うぞ。

 ただ、基本的に故意にここの施設を破損させることは禁止されているから、試してはいないが。

 今までは人に壁が破壊できると思われてなかったから、黙認されていただけだからな』


 そりゃそうだろうな。

 誰だって、こんなもん素手で壊せるとは思わない。

 それにしても、おっさんはめちゃくちゃなところもあるけど、しっかり規則を守ろうとする辺り、ちゃんとした人なんだよな。


『ところで、その犬はお前の犬か?』


 ルッツのことだ。

 いきなり大きくなったから確認したんだろう。


「そうです。

 昨日の夜にマナを使って色々試したら、今日の朝には大きくなってました」


『昨日、トライファークの代表者がお前に言った事は本当だったというわけだな。

 ふむ、それだけ成長したんだったら、運動能力も上がっているだろう。

 試しに俺が相手してやろう。

 かかってこい』


『わん』


 そのまま、おっさんとルッツが戦いだした。

 どうもこの二人は気が合いそうだ。

 俺が何か言う前に話がまとまっていた。

 まあいい。

 俺は俺でプロッタもどきの制御の練習をする。

 これを自在に動かせたら、色々役に立つはずだ。

 レオルオーガに襲われた時だって、もっと選択肢は増えたと思う。


 それから、俺は自分の練習をしながら、おっさんとルッツを見ていた。

 まず、ルッツの運動能力の向上はすごかった。

 ていうか、別次元の動きだった。

 成犬になったら、レオルオーガに勝てるかもしれないというのも納得の動きだ。

 もう、俺では勝てないだろう。

 そして、驚いたのは、おっさんもかなり強くなっていることだった。

 どうやら、攻撃だけじゃなくて、戦闘に関する動き全部にレオルオーガの動きを取り入れたらしい。

 俺の目にはレオルオーガと変わらないように見えた。

 這いずりしものだったら、もうおっさん一人で勝てるんじゃないだろうか。

 いや、さすがにそれは言いすぎか。

 とにかく、俺たちの戦力はかなりアップしたと言ってよさそうだ。


 しばらく練習した後、朝練を終える。


『お前、それすごいな』


 俺のプロッタもどきを見て、おっさんがそんな風に言った。


「ええ、辺境の遺跡で見つけたんですけど、なかなか便利そうです。

 自在に動かすことを目指してるんですけど、まだそこまではいかないですね」


『そうか?

 かなり自由に動き回っているように見えたが』


「一応、二個ならそれなりに動かせるんですけどね。

 実はこれ全部で六個あるんですよ。

 それを同時に動かしたいんですけど、まだ無理ですね。

 それに攻撃もできるっぽいんですけど、やり方が分からないです」


 そう、まだ攻撃の仕方は分かっていない。

 今日も試したけど、できなかった。

 というか、サラにマナウェポンの攻撃の仕方を教えてもらって、それをプロッタもどきに試そうと思っていたのに、忘れていた。

 後で聞こう。

 俺の理想としては、ナイフとヨーヨーも今まで通り使いながら、六個のプロッタもどきも制御して戦うってスタイルなんだけど……。

 今のところ、できる気はしない。

 まあ、理想は高くてもいいよな。


『そうか。

 それは俺にはアドバイスもできんから、お前自身で努力するしかないんだろうが。

 試したかったら、相手にはなってやるから、いつでも言え。

 いずれにせよ、俺もお前もコイツもそれぞれ進歩しているから、いいことだな』


『わん』


「そうですね。

 何があっても対応できるようになりたいですし」


『ああ、そうだな。

 とりあえず、今日はここまでにするか。

 じゃあ、後で食堂でな』


 そこで、朝練を終えた。

 部屋に帰ると、サラとマイさんがリビングで話していた。


『あ、ユウト、おかえりなさい』


「ただいま」


『中庭に行ってたんですか?』


「ええ、色々確認したくて」


 そこで、サラとマイさんにもルッツの変化を説明した。

 そして、ついでにサラにプロッタもどきの攻撃について相談した。


『ちょっとお借りしていいですか?

 試してみます』


 サラにプロッタもどきを渡した。

 サラはちょっと考えてから、操作し始める。

 しばらくサラの周りをプロッタもどきが飛んでいた。


『じゃあ、やってみます』


 サラのその言葉の後、プロッタもどきの先の穴から刃みたいなものが出た。

 見た目はサラのマナウェポンのビームが刃状になっている感じだ。

 飛行する光る剣て感じでかっこいい。


『マナウェポンと同じみたいです。

 多分、剣だけじゃなくて、弾を撃つこともできますよ』


「やり方を教えてもらってもいいですか?」


『はい。

 お安い御用です』


 それから、サラに攻撃の仕方を教えてもらった。

 簡単に言うと、マナを使って、自分のイメージした武器を作るって事なんだけど、かなり難しかった。

 そもそも、プロッタもどきは動かすのにもマナを制御しているので、その上で攻撃のイメージをするってのが難しい。

 これは、俺には六個は無理だな。

 無理にたくさん制御しようとするよりも、まずは今動かせる二個を完璧にする方がよさそうだ。

 だとすると、せっかくあるのに四個余るんだよな。


「サラ、これ使ってください」


 サラに俺が今使えないプロッタもどき四個を渡した。


『え?

 いいんですか?』


「ええ、今の俺には二個で精一杯ですから、余らせるくらいならサラに使ってもらったほうがいいと思うんです。

 多分、サラなら色々役に立つ使い方をできると思いますし」


 そして、サラの使い方を見て、俺の参考にもできるしな。


『じゃあ、お言葉に甘えてお借りしますね』


 サラはとても嬉しそうだった。


「そういえば、マイさんは武器を持っているんですか?」


 考えてみると、マイさんが戦っているところは見たことがない。

 ファスタルに来るときも護衛がいたみたいだし、それほど戦闘は得意ではないのかもしれない。

 俺も決して得意ではないが。


『持ってますよ。

 今はバイクに置いてあります』


「どんなのですか?」


『銃ですね。

 トライファークにある古代の遺跡から発掘されたものです。

 それなりに大きいので、普段はバイクに置いています』


 そうなのか。

 レオルオーガに襲われたときも持ってなかったんだよな。

 というか、基本的に持ち歩いてはいないようだ。

 無警戒過ぎる気もするけど、確かに普通は戦闘なんて滅多にしないもんな。


「あ、そろそろいつもの時間ですね。

 じゃあ、食堂に行きましょう」


 俺たちは揃って食堂に向かった。



 食堂には既におっさんが来ていた。

 おっさんの隣にはユラさんもいる。

 おっさんは相変わらず、大量の定食を食べている。

 腹が減っては戦はできんということだな。

 今の状況では、冗談にならないから口にはしないが。

 俺たちもおっさんに習って朝食を取ることにする。


「おはようございます」


 おっさんとはさっき会ったので、ユラさんに挨拶した。


『おはよう。

 昨日、統括から事情は聞いたわ。

 うちの国の人間が迷惑掛けたみたいでごめんね。

 不愉快だったでしょ?』


 俺自身に迷惑は掛けられていないが、不愉快ではあった。

 でも、ユラさんのせいじゃない。


「いえ、大丈夫です。

 それに、ユラさんが謝ることじゃないでしょう」


『まあ、一応あんなのでも、私の身内だからね。

 身内の不始末ってことになるのよ。

 一応、私から馬鹿なことはやめるようにって連絡は入れるわ。

 聞き入れられないでしょうから、無駄になる可能性が高いけどね。

 それで、今日はファスタルの地下に行くのよね?』


「ええ、何が聞けるか分かりませんけど、情報収集と現状打破の相談をするつもりです」


『私も同行したいところなんだけれど、やめておくわ。

 私は私でファスタルの各所への連絡なんかをやっておくわ。

 トライファークとニグートが戦争ってことになったら、ファスタルとしても警戒しないといけないから』


「すみません、面倒を押し付けて」


『いいのよ。

 あなたたちの方が面倒なことに巻き込まれているんだから』


「あの、サラも危険なことに巻き込んでしまって申し訳ないです」


『どちらかと言えば、サラは当事者だから巻き込まれたのとは違うわね。

 私としては、サラにはもうニグートに関わるのはやめてほしいんだけど、そのつもりはないんでしょう?』


『ごめんね、お姉ちゃん。

 私はユウトと一緒になんとかするって決めたから』


 その言葉は照れるな。


『そういうことみたいだから、私からは止めないわ。

 でも、勝手で申し訳ないんだけど、統括とユウト君にはできるだけサラを守ってほしいのよ。

 どうか、お願いします』


 そう言って、頭を下げられた。


「もちろんですよ」


『言われるまでもない』


 俺とおっさんは即答した。


『それから、あなたがあの国の研究者の方ですね?』


 ユラさんはマイさんに話しかける。


『はい。

 マイと言います』


『いつも、うちの国が迷惑を掛けて本当に申し訳ないです。

 できたら、私としてはあなたの国とは技術交流をしたいと思っています。

 だから、色々なことに片がついたら、改めてお話させてね』


『私もファスタルの技術には興味があります。

 ぜひお願いします』


 そういえば、光学迷彩はトライファークにはないと言っていた。

 マイさんはそういうことも含めてファスタルの技術に興味を抱いているんだろう。

 いいことだと思う。

 それを実現するためにも、なんとか馬鹿な争いを終わらせないとな。


「じゃあ、行きましょう」


 おっさん、サラ、マイさん、ルッツ、俺で研究所を出発した。

 そのまま地下へ向かう。


『前から思っていましたけど、ここはすごくマナが乱されますね』


 裏通りに入った所で、マイさんがそんなことを言い出した。

 マナに敏感だからこそ分かるんだろう。

 俺には全く分からない。


「それは、どんな感じなんですか?

 何か原因があって、そうなってるんですか?」


『私にもよく分かりません。

 でも、ここでは人がよく迷ったりしませんか?』


 その言葉にサラが反応していた。

 サラのトラウマだからな。


「なんで分かるんですか?」


『だって、歩いているときにマナを乱されたら、どこに向かってるかとか、どっちを目指して歩いているとか、そんなことが一瞬分からなくなったりするはずですよ』


 そうなのか。

 だから裏通りではやたらと人が迷うんだな。

 それに、地下へ向かっているときによくおっさんが違う道に行こうとするのは、そのせいか。


「あれ?

 でも俺はあんまり迷いませんよ」


 最初に雑貨屋を尋ねた時の帰りは道に迷ったけど、あれはヨーヨーに気を取られて道を間違えただけだしな。

 それに、その後、すぐに大通りに戻れたし。


『あれ?

 確かにユウトさんのマナはほとんど乱れていないように感じます。

 なぜでしょう?』


「うーん。

 心当たりはありませんけどね」


 俺はマナを乱されにくい体質なんだろうか。

 そんな体質があるのかどうか知らないが。

 バイクの二人乗りができるのもその辺が関係しているとか。

 まあ、今のところ、それで悪いことにはなっていないからいいだろう。


「まあ、とりあえず裏通りは俺が先導して歩いたほうが良さそうですね」


 そうして、地下への階段についた。

 地下は暗いからおっさんから照明器具を借りる。

 ちょっと久しぶりの地下だが、道は覚えているから、そのままどんどん奥へと進んだ。

 AIが言っていた通り、俺たちがモンスターに襲われることはなかった。


 這いずりしものがいた空間へ辿り着いたが、そこに這いずりしものの屍骸はなかった。

 いや、燃やしたような痕があるから、古代種研究会の人たちが処理したんだろう。

 多分、十分なサンプルの入手が完了したんだろうな。

 分析結果は機会があれば聞いてみたい。

 

 奥にある扉の先へ進んだ。


 そこには、以前来たときと変わらず、駆動音だけが響いていた。


『発音装置起動、完了。

 音声処理開始。

 解析、完了』


 そして、AIから発せられる音も前と同じだ。

 とりあえず、確認する。


「えーと、今のファスタルの区画状況について聞きたいんですけど」


『現在の区画情報は機密事項となります。

 開示には管理者コードが必要となります』


 じゃあ試すか。

 トライファークの代表者の言葉を思い出した。

 まずは、俺がマナを使ってAIに働きかける。

 やり方は、プロッタもどきの時と同じ。

 遠隔操作だ。


『登録者のマナを検出しました。

 ……。

 登録情報を確認しました。

 管理者コードを入力してください』


 反応した。

 しかも、どうやら俺の情報が登録されているらしい。


「オリジン」


 代表者から聞いたコードを言う。


『管理者コードを正常に認識しました。

 管理者モードに切り替えます』


 それから、奥のコンピュータの駆動音が大きくなった。

 管理者モードの方が多くの機器が動くみたいだ。


『管理者モードへの切り替えが終了しました。

 現在の権限はアドミニストレーターです。

 管理領域へのアクセスが許可されています』


 よし、これで一歩進んだ。

 ここからだ。

 俺は現状打破すべく、AIに向かって話しかける。







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