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チートなし異世界生活記  作者: 半田付け職人
第1章 異世界生活1日目
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異世界トリップ

「ん?」


 思わず間抜けな声を出してしまった。

 それも仕方がないことだろう。

 なにせ今の今まで会議室で上司と打ち合わせを行っていたところなのに、気づけば目の前には広大な草原と抜けるような青空が広がっていたのだから。


「働きすぎでついに頭がおかしくなったみたいだ」


 なんだろう。

 状況の変化についていけなさ過ぎて混乱することもできずに呆然としてしまった。


 それにしても、さっきまで息が詰まるような環境にいたせいか、やけに清々しい。

 思考もクリアだし体にも活力がみなぎっている気がする。


 いや、頭がおかしくなったのは確かだと思うんだが、とにかく目の前にいたはずの上司の姿は確認できず、それどころか今会議室にいないことは確かだった。


「これって幻覚なんだろうか」


 独り言をつぶやきながら現状把握を始める。

 エリート社畜であるところの自分はいついかなるときもQC七つ道具に従い現状把握から始めて適切に問題の解決を目指してト○タ式改善手法を用いて適時適切な報連相をこころがけつつも・・・・・・

 思ったよりも混乱しているようだ。


 いや、どんな時も現状把握は大切なはずだ。

 まずはできることからコツコツと。

 自分のことから、名前 三枝(サエグサ) 佑翔(ユウト)、年齢 27、職業 製造業の技術職、趣味 スノボ他、、、

 さっきまでしてたこと、会社の会議室で上司と担当商品の仕様変更についての打ち合わせ

 今してること、見たことない草原にたたずんで現状把握

 うん、わけわからん。

 ただ、この風の感じとか、草の匂いとかから考えるにどうにも幻覚ではなさそうなんだよなぁ。

 服は作業服だし、手には打ち合わせで使っていたペンとノートを持っているから気を失ってどこかに運ばれたというわけでもなさそうだけど。

 となると、まずここはどこなんだろうか。


 会社で支給されているPHSは、、、圏外のようだ。

 私物のスマホは、、、圏外のようだ。

 スマホのGPSは、、、位置認識できないようだ。


 っていうかこれ異世界じゃね?っと不意に思い当った。

 いや自分いい年こいて中二病患者だし、普段から異世界転生ものの小説とか読みまくってるから、そういう展開にはたぎるものがあるわけで、それどころか自分が異世界に飛ばされたら、みたいな空想をすることもよくあるわけだから、期待込みでここが異世界だったらいいなぁみたいな感じがあるわけで。


 ただ、仮にここが異世界だとしたら飛ばされ方が雑すぎる気がする。

 もっとこう、事故にあって気づいたら異世界で生まれ変わっていたとか、夢で神様に会ってチートを授かって異世界を救いに行く、とかそんなのが普通じゃないのか。

 いや異世界に行くのに普通も何もないけれど、そこは中二病を患っているものとして何かイベントがあってからと考えるのが当然なのだ。

 まぁこんなことを考えながらもここが異世界であるよりは北海道である可能性のほうが高いとは思うけど。

 あ、でもGPSが働かないということは少なくとも日本ではないんじゃないか。


「とにかく人を探した方がいいよな」


 一人では何も分からないことが分かったので、まずは人に聞いてみようという結論に達した。


「とはいえ、どっちに行ったら町があるかわからないんだよなぁ」


 周囲は一面の草原である。

 一応遠くに山や森は見えるのだが、人里らしきものは視界には入らない。


「こういう時は下手に動かない方がいいんだっけ。

 とはいえ、このままここにいても誰かに出会える気はしないんだよなぁ。」


 などと途方に暮れつつも歩き出したその瞬間、


≪≪≪ぐしゃっ≫≫≫


 一瞬前まで自分がいた場所に巨大な物体が降り注いできたのだ。


「え?」


 思わず後ずさりながらその物体を凝視した。

 それは、はっきりとなんなのかは分からなかったが、人を飲み込めそうなサイズのゼリー?だった。


「これって、・・・スライム?」


 無意識にそう呟いていた。





初めて書きますので、小説の作法など知りません。

お見苦しい点が多々あるでしょうが、習作ということでお許しください。

誤字、脱字の指摘、感想などあればよろしくお願いします。

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