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20光年/高天原人の目的の一つ

日本連邦 臨時首都 京都 京都市特別区 京都御所



「よく、ここまでお越しくださいました。本日の記者会見、お疲れ様でございました」


「いえいえ、これは私が全て被るべき責任の一つでしかないものです。東京を核攻撃され。500万人の人命を失った私が被るべきものです。

恐らく、東条英機首相もこのような気持ちだったのでしょうな」


 今生陛下が、私に話しかけてくださり、頭の下がる思いだ。

私はこのように自らが犯した罪を国民の前では出さないようにしていた。

かつて軍部を抑えることに失敗した東条首相もこのような気持ちで東京裁判で裁かれたのだろうか。


「本当に申し訳なく思います。本来であれば、日本国"皇帝"の私が民に裁かれていたのでしょうから・・・」


タイミングを計っていたのか知らないが、他の閣僚が続々と部屋に集まる。


「ようやく、全員そろわれましたね。話が長引くと思うので、まずは席に座ってください」


「そうですな。しかし、陛下。我々を集めてどんな話をするのでしょうか」


「そうですね・・・先に述べておきます。かなりショックな話です。

ですが、我々の、いえ、私たちの未来を守るための話です。

信じられないかもしれませんが、質問を挟まず、まずは話を聞いて下さい」


「わかりました、その話とは?」


「これは、イザナミさんがこの国に現れたことと関係があるそうですので心して聞いてください」


そういうと、陛下は一拍おいて話はじめられた。


「飯田君、君はあの船、信濃についてどう思うかね?」


「あの船は間違いなく外観は昔の旧帝国海軍の空母『信濃』ですね。

しかし、中身はとんでもないテクノロジーの集合体です。

ただ、あらゆる装置や機械が日本語で表記できるうえに現在の技術の名残などが感じることのできる技術的資料や、旧帝国軍の艦船の設計図などが発見されており、

更に艦内はまるで移民船かのように居住スペースの割合が大きいですね」


「流石ですね、そこまで分かっていましたか。実は、あれは日本国民を"移民″させることのできる船なのです。

しかも、あの船は次元を超えることが出来ます。

例えば、現在貴方たち政府の人間が他の世界を侵攻しようと考えているように、他の世界の他国が我々を攻めてくるかもしれません。

 例えば、アメリカとイギリスが二重帝国になり、白豪主義が極限まで高まり、カラードの『人権』などなく、人間として扱われない世界。

有色人種が白人に好き勝手に身体を弄られ、畜生やロボットのように扱われている世界。

日本が中国に併合されてしまった世界。

ヤマト武尊が熊襲(クマソ)を倒せず、日本統一が叶わなかった世界で中国や朝鮮の植民地になっている世界。


日露戦争で敗北し、ロシアにより共産化し、分断した東日本とナチスドイツの人体実験の検体回収地にされている西日本のある未来が無い絶望的な世界。

第二次大戦の敗戦後、分割されてしまった日本のある世界。

アメリカとソビエトがキューバ危機で開戦してしまい、核兵器で滅んだ世界。

白人に似た宇宙人に征服されてしまい、奴隷として扱われている日本人がいる世界。


反対に、徳川幕府が樺太を要塞化し、ロシアの拡張を抑え、白人が有色人種に比べて差別を受けている世界。

大日本帝国が存続し、アメリカと講和を果たして第二次大戦に勝利した世界。

徳川幕府が早期からヨーロッパに先駆けて南洋諸島などに入植、ハワイ王国と友好的な状態で連邦化した徳川日本政府のある世界。

宇宙人が飛来し、日本の味方として立ち回っている世界。


技術が異常に発達した日本がある世界。

軍事力がとてつもない日本がある世界。

織田信長による開国による日本がある世界。

このような、希望に溢れている世界があれば、最初に述べた世界にある国々の中には、攻めることしか考えていない国もあるでしょう。

例えば、かつてファンタジーの歴史を語る『韓国』と呼ばれた国は余所の世界では歴史が実際にそのようになっている世界があります。

人が想定している未来は全て世界の数だけ存在しているのです。


理不尽なことを受けている世界の優秀な日本人を集めて、この国の存続を図ることが目的のようだ、と推測が出来ますが、イザナミさんはそれは小さなことだ、とおっしゃいました。


どうやら、私たちはこれから大きな未来を守るべく、イザナミさんが現れたようです。


聞いた話なので私も半信半疑ですが、

土御門総理は、恐らく少しはご存知かも知れません‥‥‥


高天原人が存在しているように、西欧文明や中国の神話も実は存在しています。 

 乙女座銀河団、地球から見て乙女座からかみのけ座の方向にかけて6000万光年の銀河の渦巻き型銀河、オリュンポス銀河のアテネ星に住む、ゼウス人を筆頭とする『オリュンポス銀河帝国』、


ペルセウス座銀河団、地球から見てペルセウス座の方向へ2億2000万光年離れた位置にある楕円銀河から、我々の地球がある天の川銀河系へ進出してきた

オーディン人が主体の『ケルン広域連邦』、


乙女座銀河団、楕円銀河の黄河・長江二重星系を中心星系の

女禍人(じょかじん)伏義人(ふぎじん)と中心とする、『宙華星間帝国』、


 そして、私達の国、日本と日本人の大元になった…と言うよりも、とある未来に到達した、日本の遠い未来の姿、『葦原銀河皇国(あしわらぎんがこうこく)』などが存在する未来世界が始めて時間跳躍技術を開発した後、

それぞれの星間国家が自分達の都合の良い未来を作る為に過去を何度も改変してしまったのだそうです。


その結果、それぞれの星間国家の大元となった地球にある国が世界ごとに変化し、白人が先祖のオリュンポス銀河帝国が他の星間国家に対し、宣戦布告、宇宙の過去と未来、支配権のすべてを掛けた戦争を仕掛けたのだそうです。


今の地球が一番元の状態の歴史に近く、白人や中国人が祖先の星間国家に支配されないように各時代に楔を打ち、防いでいるのだそうですよ。

ただし、過去に干渉し過ぎて消滅した星間国家があったそうなので、【宇宙人】としてしか助けられないそうです。


本来の時間軸の地球世界にするために必要な条件いくつかあって、

一つ、産業革命がイギリス、もしくはその地域国家で起こること。

二つ、日本もしくはその地域にある地域国家がロシアもしくはその地域に位置する国家に戦争で勝ち、独立を守ること。

三つ、アメリカもしくはその地域にある国家が日本・ドイツ・イタリアを中心とする枢軸国に勝ち、賠償金を払わせず、赤化を防ぐために支援をすること

四つ、アメリカがソビエトに勝利した状態であることが現在に至る為の条件だそうです。

そのあとにもいくつかあるようですが・・・

どうもこの後が大変なようなのです」


今生陛下はそこまで話して水を飲んでおられる。

一拍おいて再び、話が再開される。


「これらを逃すと、世界は戦争で滅亡するか、停滞するみたいです。

勿論、少し外れていてもうまくいく時間軸はありますがそうそう簡単にはいきません。

今は歴史の修正が進み、マシにはなったそうです。

おそらく、オリュンポス銀河帝国がちょうどこの時期に日本に攻めてきていたのですが・・・出現していなくて困っておられるようですね。


それに奇書とされる家畜人ヤプー、ですか。

あのようには歴史を動かさせないそうです。

他にも国運の上げる話など、あまりにもオカルトのような話が多かったですね。」


私は、信じられないないので陛下に疑問を投げかける。


「陛下、本当にそのようになるのでしょうか。

 現在、国内に備蓄してあった鉄などの金属で、宇宙空間を航行できる宇宙戦艦を何隻か建造中ですが・・・間に合いますか。

勿論、モノポールエンジンや重力制御などのオーバーテクノロジーで原理がわかっていないものを組み立てているだけなので、代えはありません。

オカルトの話も気になりますが、陛下はどのように考えておられますか」


「私は、エンジンのなどの技術提供といい、核兵器の被害が他国に比べても少ないことから、我が国に有利すぎる案件が多くてあまりにもうまく行きすぎていると思います。 

そろそろ、天災クラスの災いが起きてもおかしくないはずです。」


「ありがとうございます、陛下。秦副総理、貴方はどう考えますか」


「俺は、そうだねぇ。陛下の言う通り、なにか起こるとみている。

この戦時中のことだ、我が秦グループや経団連の連中も抑えている。

この国が終わりぁ、俺も終わりだからな。一蓮托生なわけですよ、総理。

最悪、私の腕を見せることもあるかもしれねぇですな」


「では、林官房長官はどのように?」


「私も同感ですな。北中国とロシアに気を付けておくべきでしょう。

アメリカも怪しい動きですし、何があってもおかしくないでしょう」


「飯田防衛大臣、どうですかな?」


「私も異議はありません。国内をより安定化させることが重要でしょう」



ここはまた更新します。

ようやく生活が落ち着いてきたので更新を開始します。

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