表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
サバイバルでガチャ無双  作者: ココこんにゃく田んぼ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

6/9

再会

拠点を探している最中のことだった。

「一緒にいてやるって言ってんだろ!」

語気を強めた声が近くから聞こえた。その声は何とも聞き馴染みのある声。憂の方をみると既に不快感をあらわにしている。おそらくこの声の主は高須良樹だろう。高須は若日や憂と同じ中学出身で憂にしつこくつきまとっていた。そのたびに若日に返り討ちにされていたので中学3年になる頃には諦めていたが、京西学院に入ってまた違う子に付きまとっているらしい。まったく懲りないやつだ。そんなやつに付きまとわれ、高須の取り巻き達に囲まれている人の方をちらりと見るとミルキーベージュの髪を肩で切りそろえた美少女、長坂美希であった。いかにもダルそうに長坂はあしらっているが、高須の声はどんどん大きく高圧的になっていく。大柄の高須相手では、長坂さんは力でこられたらどうにもならないだろう。高須は更に続ける。

「俺は最初のガチャで火を出せるスキルを出したんだぞ!」

そういうと、人差し指を立てライター程度の火を出すと得意そうな顔をする。すると取り巻き達は大袈裟なほどに歓声を上げる。

「良樹すげぇー」

「流石っす!」

口々と良樹を称えるがあの程度の火がでるスキルがそんなに凄いのかと若日は首を傾げる。ただ、取り巻き達の中に気になる声があった。確か「スキルが当たるなんて」とか言っていた気がする。この言葉から考えるにスキルがガチャで出るというのは珍しいことなのかもしれない。

そんな取り巻き達をよそに長坂さんは手から静かに水が出て、高須の出した火を消す。

高須が戸惑っているのを見ながら

「私もスキルが当たった」

と素っ気ない態度で長坂さんは言っている。取り巻き達の手前、火を消されプライドを傷つけられた高須はついに長坂さんに手をあげようとした。

その瞬間に若日がスッと動く。高須の拳は若日にしっかり受け止められ、強烈なカウンターが炸裂した。吹っ飛んでいく高須を目の端で見た後、長坂さんに向き直る。長坂さんは拳を太腿の横で強く握りしめ目を瞑っていた。体が強張っていて、強気な態度とは反対に怖がっていた長坂さんの反応が予想外だったので、若日は少しぶっきらぼうに声をかけてしまった。

「あいつらならもう行ったぞ。」

長坂さんはゆっくりと目を開けて状況を確認すると、緊張の糸が切れたのか目の前にいた若日に真っすぐ抱きついてきた。突然、長坂さんのような美少女に抱きつかれて動揺していると、いつのまにか横に来ていた憂にジト目で見られる。若日はこのままでは気まずいので長坂さんから離れて声をかける。

「もう大丈夫だから。」

離れた長坂さんを見るとうっすら涙を浮かべている。実はかなり怖かったみたいだ。そして、長坂さんは予想外なことを言い出した。

「私も若日と一緒にいていい?」

突然の申し出に困惑しつつも今の長坂さんの状態を考慮して承諾するとかなり顔が明るくなり、上機嫌になった。この変わりように騙されたのかとも思ったが今更無理とは言えず、一緒に行くことになった。憂がその後、長坂さんだけずるいという理由でこっそり抱きついてきたのにも動揺したが。とりあえず、3人で拠点を探しに行くことで行動指針は決定した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ