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コンビニ(は)動画YouTube配信中

 彼はいつもコンビニで、やれお弁当は温めますかだの、お箸は何本御利用ですかだの、とにかくそういうことを、ごちゃごちゃ言われるのがうざい! と、常日頃思っていた。

 そんな彼はある日、あるコンビニを訪れ、弁当を持ってレジへと向かった。


「お弁当、温めますか?」


 それきた! と彼は思った。

 弁当は家へ持ち帰り、食べる前に電子レンジで暖めれば済むことだ、と思ったので、彼は、

「暖めなくて結構ですよ」と言った。


 すると店員が「お箸は何本お付けしますか?」と訊いたので、

「いやいや、お箸も結構です」と答えた。


 だって家にあるお箸を使えば済むことだ。

 しかもそういう考えは森林保護にも資することだと、常日頃、彼は考えていたのだ。

 だけど店員はさらにこう言った。


「フォークはご利用ですか?」 

 それで彼は「フォークはいりません」と答えた。箸も要らない。フォークも要らない!


 すると店員は、

「キャンディースプーンはご利用ですか?」と言ったので、彼は、

「キャンディースプーン? そんなもの要りません!」と言った。


 だけど、店員は、

「ティーメジャースプーンはご利用ですか?」と訊いてきた。


 それで彼はあきれ果てて(ふざけるな!)と思いながら、

「それも要りません!」と大声で言ったけれど、店員は一歩も引かず、


「網目仕上げ穴あきスプーンはご利用ですか?」と訊いてきた。

 それで爆発寸前の彼は、

「要りませ~~~ん!!」と吼えた。


 だけど店員はまだまだ一歩も引かず、

「スタンダードデザートスプーンはご利用ですか?」と訊いてきた。

 それで彼は「要りません要りません要りませ~~~~~ん!」とわめいた。


 そしたら店員は、「あ、スピードくじ1万円が当たっていますが…」というと、彼は思わず反射的に「要りませ~~~~~ん!」と答えてしまった。


 それで店員は、「あらそうですか。それではこのくじは、こちらで処分させていただきます」と言った。


 そして店員は…

(へへへ、今日はこれで3人目だ。こうやって要らなそうなスプーンなんかを「ご利用ですか?」と言い続けると、客は反射的に「要りません!」とわめくのだ。だからくじが当たっても、「要りません」と言わせるのが俺のテクニックなのだ。これで今日は3万円、丸儲けだ。俺は伊達や酔狂でレストランでバイトしていた訳ではないのだ。いひひひひ…)

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